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家計が苦しい。iDeCoを止めれば引き出せる?掛金の停止と引き出しの違い

収入が減って家計が苦しい。iDeCoの掛金を止めて、これまで積み立てたお金を生活費に回したい。そう考えたときは、「掛金を止めること」と「資産を引き出すこと」を分けて考える必要があります。この記事では、掛金を止めたあとに続くことと変わらないこと、止める前に運営管理機関で確かめることを整理します。

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鍵のかかった箱と目覚まし時計の3Dイラスト

2026年10月4日時点の制度にもとづく一般的な説明です。投資には元本割れのリスクがあり、制度を使えるかどうかや税の軽減の大きさは、人によって異なります。

結論

iDeCoの掛金を止めても、積み立てた資産は原則として60歳以降の受給可能年齢まで引き出せません。手続きで止められるのはこれからの拠出で、資産は運用が続きます。止めても資産の管理などの費用はかかり、残高不足で引き落とせなかった月は、通常あとから払えません。放置せず、運営管理機関で手続きを確かめましょう。

この記事のポイント

  1. 掛金の停止と資産の引き出しは別
  2. 止めても原則、途中では引き出せない
  3. 放置せず、手続きと費用を確かめる
目次
  1. iDeCoの掛金を止めることと、引き出すことは別
  2. 止めると「運用指図者」に:資産は原則、引き出せないまま
  3. 止めてもかかる費用と、引き落とせなかった月の扱い
  4. 止める前に:家計の点検と運営管理機関への確認
  5. よくある質問

iDeCoの掛金を止めることと、引き出すことは別

iDeCoには、これから掛金を出していく面と、積み立てた資産を将来受け取る面があります。家計が苦しいときに「止めたい」と思っても、手続きで止められるのは前者、つまりこれからの掛金の拠出です。

掛金を止める(拠出の停止)

  • 手続きをすれば、これからの拠出を止められる
  • 積み立てた資産の運用は続く
  • 資産の管理などの費用はかかる

資産を引き出す

  • 原則として、60歳以降の受給可能年齢まで引き出せない
  • 掛金を止めても、この点は変わらない
  • 例外の脱退一時金などは、限られた要件だけ
よくある疑問

掛金を止めれば、今まで積み立てたお金を生活費に回せると思っていました。

止めると「運用指図者」に:資産は原則、引き出せないまま

手続きをして掛金の拠出を止めると、iDeCoの「運用指図者」になります。運用指図者とは、新しい掛金を出さずに、これまで積み立てた資産の運用の指図だけを続ける人のことです。資産は口座に残り、選んでいる商品での運用が続きます。

ただし、原則として60歳以降の受給可能年齢(受け取りを始められる年齢)まで引き出せない点は、止めても変わりません。受給可能年齢は、60歳までの加入期間によっては60歳より遅くなることもあります(受け取り年齢と加入期間の記事)。

途中で受け取れる例外として脱退一時金などがありますが、限られた要件を満たす場合だけです。失業した、家計が苦しくなった、という理由だけで、自由に解約して受け取れるわけではありません。当てはまるかどうかは、運営管理機関で確かめましょう。

また、運用が続くということは、値動きも続くということです。投資信託などで運用していれば、止めている間に元本割れすることもあります。

止めてもかかる費用と、引き落とせなかった月の扱い

掛金を止めても、iDeCoの費用がすべてなくなるわけではありません。資産の管理などにかかる費用は、止めたあともかかります。

費用を確かめるときは、種類を分けて見ましょう。掛金を納めることにかかる国民年金基金連合会の手数料と、資産の管理などにかかるそのほかの費用とでは、性質が違います。止めたあとに何がかかるかは、運営管理機関の案内で確かめます。

もう一つ注意したいのが、引落口座の残高不足です。残高が足りずに掛金を引き落とせなかった月は、通常、あとからその月の分を納めること(追納)ができません。止めると決めたなら、引き落とせない月が続くのを放置せず、運営管理機関に止める手続きを確かめましょう。

止める前に:家計の点検と運営管理機関への確認

収入が減ったときは、iDeCoだけを見て決めず、預金の予備費や毎月の支出も一緒に点検します。急な出費や収入の減少に備えるお金の分け方は、生活の予備費の記事で取り上げています。

そのうえで、掛金をすべて止めるのか、今の暮らしを圧迫しない額に見直すのかを考えます。掛金の額を変える手続きの決まりは、掛金の変更の記事で解説します。

  1. 家計を点検する

    収入が減る期間の見込み、預金の予備費、毎月の支出を書き出します。

  2. 止めるか、額を見直すかを考える

    今の暮らしを圧迫しない形を考えます。止めても、資産は原則として引き出せません。

  3. 運営管理機関に確かめる

    止める手続き、止めたあとの費用、再開したいときの扱いを確かめます。

  4. 手続きをして、引落しを確かめる

    放置せずに手続きをし、その後の引落しがどうなったかを確かめます。

NISAとiDeCoの止め方の違いを短く確かめたいときは、家計と貯蓄の見直しのまとめページの「積立を止めたくなったら」を読んでください。

FPのひとこと

止められるのは掛金だけで、積み立てたお金は原則、受け取れる年齢まで使えません。予備費と支出の見直しを先に。

よくある質問

iDeCoの掛金を止めたら、積み立てたお金を引き出せますか?

原則として引き出せません。掛金を止めても資産の運用は続き、60歳以降の受給可能年齢まで引き出せない点は変わりません。止めることと引き出すことは、別の話として考えましょう。

失業や収入減で家計が苦しいとき、iDeCoは解約できますか?

失業や家計の悪化だけを理由に、自由に解約して受け取れるわけではありません。途中で受け取れる例外の脱退一時金などは、限られた要件を満たす場合だけです。当てはまるかは運営管理機関で確かめましょう。

掛金を止めている間も、手数料はかかりますか?

資産の管理などの費用は、止めたあともかかります。掛金を納めることにかかる国民年金基金連合会の手数料とは分けて、止めたあとに何がかかるかを運営管理機関の案内で確かめましょう。

残高不足で引き落とせなかった月の掛金は、あとで払えますか?

通常、あとからその月の分を追納することはできません。止めると決めたなら、引き落とせない月が続くのを放置せず、運営管理機関に手続きを確かめましょう。

止めた掛金は、あとで再開できますか?

再開や再加入の扱いは、利用している運営管理機関で確かめます。止める手続きのときにあわせて聞いておくと、収入が戻ったときに慌てずに済みます。

※脱退一時金などには、限られた例外の要件があります。再加入・再開や、残高不足で引き落とせなかったときの扱いは、利用している運営管理機関で確認してください。

※止めたあとの費用は、国民年金基金連合会の掛金の収納にかかる手数料と、そのほかの管理などの費用を分けて確認してください。

※掲載している内容は、2026年10月4日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。施行予定の改正は、開始日や手続きが変わることがあります。最新の内容は、金融庁・国民年金基金連合会(iDeCo公式サイト)などの公的な案内と、利用する金融機関でご確認ください。

※投資信託などには値動きがあり、元本割れすることがあります。税金の扱いや控除の効果は、所得や家族などの状況で変わります。個別の税務判断は、税務署や税理士にご確認ください。

※特定の金融商品・金融機関をおすすめするものではありません。

参考にした資料

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