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マッチング拠出の制限撤廃。iDeCoと両方使える?2026年4月の変更点
会社の企業型DCに、自分でも掛金を上乗せするマッチング拠出。2026年4月に、本人の掛金についての制限が1つなくなりました。では、上限もなくなり、iDeCoとも両方使えるようになったのでしょうか? この記事では、何が変わって何が残ったのか、iDeCoとの関係、2つを比べるときの観点を整理します。
2026年4月1日施行の改正を含みます。2026年10月4日時点の制度にもとづく一般的な説明です。投資には元本割れのリスクがあり、制度を使えるかどうかや税の軽減の大きさは、人によって異なります。
2026年4月になくなったのは、マッチング拠出で本人の掛金が会社の掛金を超えてはいけない、という制限です。会社と本人の掛金を合わせた拠出限度額は残ります。また、マッチング拠出をしながら、同時にiDeCoに掛金を出すことはできません。どちらを使うかは、金額だけでなく商品・費用・手続きも並べて比べましょう。
この記事のポイント
- 2026年4月:本人掛金の制限を撤廃
- 合計の拠出限度額は残る
- マッチング拠出とiDeCoは同時に出せない
目次
マッチング拠出の制限撤廃とは?2026年4月に変わったこと
マッチング拠出は、会社の企業型DC(企業型確定拠出年金:会社が掛金を出し、加入者が運用する年金)に、加入者本人も掛金を上乗せする仕組みです。
これまでは、本人の掛金が会社の掛金を超えてはいけない、という制限がありました。この制限が、2026年4月に撤廃されました(施行済み)。制度の上では、本人の掛金が会社の掛金を上回ることも認められるようになりました。実際にどう使えるかは、勤務先の規約や制度によります。
2026年4月に変わったこと
- 本人と会社の掛金の大小の制限がなくなった
- 本人の掛金が会社の掛金を上回ることも認められる
変わらずに残っていること
- 会社と本人の掛金を合わせた拠出限度額
- 勤務先の仕組み・規約による取扱い
- iDeCoと同時に掛金を出せないこと

制限がなくなったなら、自分の掛金はいくらでも増やせるのかと思っていました。
合計の拠出限度額は残る:勤務先の仕組みと規約も確認
なくなったのは、本人と会社の掛金の大小についての制限です。会社の掛金と本人の掛金を合わせた拠出限度額まで、なくなったわけではありません。本人の掛金を増やせるのは、合計がこの限度額に収まる範囲です。
マッチング拠出を使えるかどうかや、本人の掛金の決め方は、勤務先の企業型DCの仕組みや規約によって違います。規約や制度の整備の状況によっても取扱いは異なるので、人事や制度の窓口で確かめましょう。
| 確かめること | 確かめ方 |
|---|---|
| 勤務先でマッチング拠出を使えるか | 企業型DCの規約を見る・人事の窓口に聞く |
| 本人の掛金をいくらまで出せるか | 会社の掛金と、合計の拠出限度額を確かめる |
| 掛金を変えられる時期と手続き | 勤務先の制度の案内で確かめる |
マッチング拠出とiDeCo、同時に掛金は出せない
注意したいのが、iDeCo(個人型確定拠出年金)との関係です。本人がマッチング拠出をしながら、同時にiDeCoに掛金を出すことはできません。本人の掛金をどちらに出すかを、選ぶことになります。
一方で、会社が企業型DCを設けていることと、自分がマッチング拠出を使うことは別の話です。企業型DCがあるだけで、iDeCoに入れないわけではありません。会社の掛金とiDeCoを併せて使えるかは、所定の要件で判断されます。会社の掛金などがある人のiDeCoの上限の考え方は、企業年金がある人のiDeCoの上限の記事で取り上げています。
マッチング拠出を使う
- 勤務先の企業型DCに本人も上乗せする
- その間、iDeCoには掛金を出せない
- 使えるかは勤務先の規約しだい
iDeCoに掛金を出す
- マッチング拠出は使わない
- 会社の掛金などとの関係で上限を確かめる
- 企業型DCがあるだけで入れない、とは限らない

会社に企業型DCがあることと、自分がマッチング拠出を使うことは別です。混同しないようにしましょう。
どちらに出すか:商品・費用・手続きを並べて比べる
比べたいのは、使える金額だけではありません。選べる商品、かかる費用、手続きの違いも並べて考えます。マッチング拠出は勤務先の企業型DCの中で、iDeCoは自分で申し込む個人型の制度の中で、商品を選ぶことになります。
変更する前のチェック
- 勤務先でマッチング拠出を使えるか、規約を確かめた
- 会社の掛金と、合計の拠出限度額を確かめた
- マッチング拠出とiDeCoで選べる商品を比べた
- それぞれにかかる費用と、手続きの違いを比べた
- 人事や制度の窓口に、変更の前に確かめた
- 家計から続けて出せる額を決めた
どちらを選んでも、投資信託などで運用すると値動きがあり、元本割れすることもあります。枠が広がったからといって、本人の掛金を増やさなければならないわけではありません。家計から続けて出せる額を先に決め、2つの制度を並べて整理しましょう。
よくある質問
2026年4月から、マッチング拠出は何が変わりましたか?
本人の掛金が会社の掛金を超えてはいけない、という制限が撤廃されました。ただし、会社と本人の掛金を合わせた拠出限度額は残っています。使えるかどうかは、勤務先の規約で確かめましょう。
制限がなくなったので、本人の掛金はいくらでも出せますか?
いくらでも出せるわけではありません。会社と本人の掛金を合わせた拠出限度額は残っているため、本人の掛金は合計が限度額に収まる範囲です。勤務先の規約による取扱いもあります。
マッチング拠出をしながら、iDeCoにも掛金を出せますか?
出せません。本人がマッチング拠出をしている間は、同時にiDeCoに掛金を出すことはできません。どちらに本人の掛金を出すかを、商品・費用・手続きも含めて比べましょう。
会社に企業型DCがあると、iDeCoには入れませんか?
企業型DCがあるだけで、iDeCoに入れないわけではありません。会社の掛金とiDeCoを併せて使えるかは、マッチング拠出を使っていないことなど、所定の要件で判断されます。
※マッチング拠出の本人掛金の制限撤廃は、2026年4月1日に施行されています。
※勤務先の規約や制度の整備の状況などで、取扱いは異なります。企業型DCの会社の掛金とiDeCoを併せて使えるかは、所定の要件で判断されます。
※掲載している内容は、2026年10月4日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。施行予定の改正は、開始日や手続きが変わることがあります。最新の内容は、金融庁・国民年金基金連合会(iDeCo公式サイト)などの公的な案内と、利用する金融機関でご確認ください。
※投資信託などには値動きがあり、元本割れすることがあります。税金の扱いや控除の効果は、所得や家族などの状況で変わります。個別の税務判断は、税務署や税理士にご確認ください。
※特定の金融商品・金融機関をおすすめするものではありません。