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投資信託を5本買えば、分散投資になる?

投資信託を5本買ったから、分散はできている。そう考えていませんか? 商品の数が多くても、中に入っている投資先が同じなら、値動きが似る可能性があります。この記事では、投資信託の中身の重なりを確かめる方法と、分散投資を考えるときの注意点を整理します。

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いろいろな玉とコインが入ったかごの3Dイラスト
結論

本数だけでは、分散できているとは限りません。名前が違っていても、上位の投資先がほとんど同じなら、似た値動きになる可能性があります。確認したいのは、投資する資産、地域、業種、主要な銘柄とその割合です。個別株や外貨預金など、ほかに持っている資産との重なりも見ましょう。

この記事のポイント

  1. 5本でも中身が重なる場合がある
  2. 地域・業種・上位銘柄を確認
  3. 本数より投資先の偏り
目次
  1. 投資信託5本でも、分散できているとは限らない
  2. 分散で確認したい中身:資産・地域・業種・上位銘柄
  3. 投資信託以外の資産との重なりも確かめる
  4. 分散しても損失がなくなるわけではない
  5. よくある質問

投資信託5本でも、分散できているとは限らない

名前が違っていても、上位の投資先がほとんど同じなら、似た値動きになる可能性があります。商品の本数は、分散の度合いをそのまま表すものではありません。

たとえば、同じ国の大型株(規模の大きな企業の株)を中心にするファンドを複数持てば、本数が増えても、その国や企業への偏りが残ります。

投資信託1本の中に、多くの銘柄が入っていることもあります。それでも、中身が似たファンドを重ねて持つだけでは、偏りは小さくなりません。

本数は多いが偏っている

  • 同じ国の大型株が中心
  • 上位の投資先がほとんど同じ
  • 似た値動きになりやすい

中身が分かれている

  • 投資する資産や地域が違う
  • 上位の銘柄の重なりが少ない
  • それでも同時に下がることはある
よくある疑問

5本も持っているから、分散はできていると思っていました。

分散で確認したい中身:資産・地域・業種・上位銘柄

確認したいのは、商品名ではなく中身です。保有しているファンドごとに、次の4つを見てみましょう。

投資先や構成比は随時変わります。
確かめること見るポイント
投資する資産株式、債券など、何に投資しているか
地域どの国や地域に投資しているか
業種特定の業種に集中していないか
主要な銘柄とその割合上位の投資先と、全体に占める割合

これらは、運用の状況を定期的にまとめた月報などで確かめられます。まずは、保有ファンドの月報を横に並べてみましょう。

  1. 保有ファンドの月報を用意する

    持っているファンドごとに、運用の状況をまとめた月報を集めます。

  2. 資産・地域・業種を並べる

    どの資産や地域、業種に投資しているかを、横に並べて見比べます。

  3. 上位の銘柄と割合を比べる

    同じ銘柄が、何本ものファンドの上位に入っていないかを確かめます。

同じ銘柄が何本ものファンドの上位に入っていれば、重なりがあるサインです。月報や目論見書の読み方は、目論見書の読み方の記事で解説します。

投資信託以外の資産との重なりも確かめる

重なりは、投資信託どうしだけで起きるとは限りません。個別株や企業の持株会(勤め先の株を少しずつ買う仕組み)、外貨預金などを持っているなら、それも含めて重なりを見ます。

たとえば、投資信託の上位に入っている企業の株を個別にも持っていれば、その企業への偏りはさらに大きくなります。外貨預金と海外の資産に投資するファンドの重なりは、ドル預金と海外投信の記事で解説しています。

NISA・iDeCo・課税口座など、口座をまたいで持っている資産の偏りの確かめ方は、NISAとiDeCoを合わせた資産の偏りの記事で解説しています。

よくある疑問

持株会や外貨預金まで含めて、重なりを考えたことはありませんでした。

重なりのチェック

  • 保有ファンドの上位の投資先を並べた
  • 同じ国や業種に偏っていないか確かめた
  • 個別株や持株会の銘柄と重なっていないか見た
  • 外貨預金なども含めて考えた

分散しても損失がなくなるわけではない

ただし、違う資産を組み合わせても、同時に下がることはあります。分散によって損失がなくなるわけではありません。株式と債券などを組み合わせた商品の注意点は、バランス型の記事で解説しています。

分散は、商品をたくさん並べることではありません。一つの出来事で全部が大きく動かないように、偏りを把握することです。投資先や構成比は随時変わるため、ときどき見直すことも大切です。

偏りがあるとわかっても、すぐに何かを売り買いしなければならないわけではありません。まずは、どこに偏っているのかを知ることが出発点です。

FPのひとこと

本数を数えるより、中身を並べてみること。偏りが見えれば、次に考えることも整理できます。

よくある質問

投資信託を何本持てば、分散投資になりますか?

本数だけでは決まりません。たとえば、同じ国の大型株を中心にするファンドを複数持てば、本数が増えても、その国や企業への偏りが残ります。本数より、中身の重なりを確かめましょう。

名前が違う投資信託なら、中身も違いますか?

違うとは限りません。名前が違っていても、上位の投資先がほとんど同じなら、似た値動きになる可能性があります。商品名ではなく、投資する資産・地域・業種・主要な銘柄を確かめましょう。

投資信託の中身の重なりは、どこで確かめられますか?

運用の状況をまとめた月報などで、投資する資産や地域、主要な銘柄とその割合を確かめられます。保有ファンドの月報を横に並べると、重なりが見えやすくなります。

分散投資をすれば、損失は出ませんか?

分散によって損失がなくなるわけではありません。違う資産を組み合わせても、同時に下がることはあります。

投資信託以外の資産も、分散を考えるときに含めますか?

含めて考えます。個別株や企業の持株会、外貨預金などを持っているなら、投資信託の中身と重なっていないかも見ましょう。

※分散によって損失がなくなるわけではありません。投資信託の投資先・構成比は随時変わります。

※掲載している内容は、2026年10月1日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。制度は改正されることがあります。

※特定の金融商品をおすすめするものではありません。

参考にした資料

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