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10銘柄持っていれば、株の分散投資はできている?

株を10銘柄持っているから、分散投資はできている。そう考えていませんか? 銘柄の数が多くても、値動きの理由が似ていれば、同じ出来事で一緒に値下がりすることがあります。この記事では、銘柄数だけでは分からない偏りの見方と、家計全体で配分を確かめるポイントを整理します。

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会社のビルとローソク足チャートの3Dイラスト
結論

銘柄数だけでは判断できません。たとえば10社すべてが同じ業界なら、その業界に悪いニュースが出たとき、一緒に値下がりする可能性があります。見たいのは名前の数ではなく、何によって利益や株価が動くのかです。業種、地域、収益の仕組み、預金や債券などを含めた家計全体の配分も確かめましょう。

この記事のポイント

  1. 10銘柄でも偏ることがある
  2. 名前より値動きの共通点
  3. 家計全体で配分を確認
目次
  1. 10銘柄でも分散できていないことがある理由
  2. 別の業界でも値動きが似ることがある
  3. 分散投資は家計全体の配分で確かめる
  4. 分散投資の注意点:損をなくす魔法ではない
  5. よくある質問

10銘柄でも分散できていないことがある理由

分散投資は、資産を一つに集中させず、いくつかに分けて持つ考え方です。ただ、銘柄の数を増やしただけで、分散できているとは限りません。

たとえば、持っている10社すべてが同じ業界だったとします。その業界に悪いニュースが出たとき、10社が一緒に値下がりする可能性があります。銘柄は10あっても、同じ出来事に一緒に反応しやすい状態です。

名前の数で見る

  • 10銘柄あるから分散できていると考える
  • 業界や値動きの理由までは見ていない

値動きの共通点で見る

  • 何によって利益や株価が動くかを見る
  • 同じ出来事で一緒に動きそうな銘柄に印を付ける
よくある疑問

10銘柄も持っているから、もう十分に分散できていると思っていました。

別の業界でも値動きが似ることがある

業界が違えば安心、というわけでもありません。別の業界の会社でも、同じ国の景気や、同じ原材料価格に影響されていることがあります。その場合、景気や原材料価格が大きく動くと、業界の違う銘柄が同じ方向に動くかもしれません。

見たいのは、名前の数ではなく、何によって利益や株価が動くのかです。保有銘柄を並べて、次の観点で共通点を探してみましょう。

適切な配分は、目的・期間・家計で異なります。
確かめる観点共通点の例
業種同じ業界に集まっていないか
地域同じ国の景気に左右されていないか
収益の仕組み同じ原材料価格などに利益が左右されていないか
家計全体の配分預金や債券なども含めて、株に偏っていないか

投資信託でも、本数を増やしただけでは、中身が重なって偏りが残ることがあります(投資信託の本数と分散の考え方)。

分散投資は家計全体の配分で確かめる

株の銘柄だけでなく、預金や債券などを含めた家計全体の配分も確認しましょう。株の中でいくら分けていても、家計の資産の多くが株に集まっていれば、株式市場の動きが家計全体に大きく響きます。

適切な配分は、お金を使う目的や期間、家計の状況によって異なります。ほかの人と同じ割合が、自分にも合うとは限りません。

保有銘柄の偏りチェック

  • 保有銘柄を一覧に並べた
  • 同じ業種に集まっていないか印を付けた
  • 同じ国の景気に左右される銘柄が多くないか確かめた
  • 同じ原材料価格に影響される銘柄がないか確かめた
  • 預金や債券なども含めて、家計全体の配分を確かめた

分散投資の注意点:損をなくす魔法ではない

分散しても、市場全体が下がれば損失は起こり得ます。分散は、損をなくす魔法ではありません。一つの出来事に資産を左右されすぎないための考え方です。

また、銘柄を増やすこと自体を目的にしないことも大切です。名前の数を増やしても、値動きの理由が同じなら、偏りは残ります。増やす前に、いま持っている銘柄との共通点を確かめましょう。

反対に、一つの銘柄に資金を集中させると、その株が大きく下がったときの影響が大きくなります。下がった株が元に戻るのに必要な上昇率は、値下がりからの回復に必要な上昇率で解説しています。

FPのひとこと

保有銘柄を並べたら、共通点にも印を付けてみてください。偏りが見えると、配分を考えやすくなります。

よくある質問

株は何銘柄持てば、分散投資になりますか?

銘柄数だけでは判断できません。10銘柄でも、すべて同じ業界なら、その業界に悪いニュースが出たとき一緒に値下がりする可能性があります。何によって利益や株価が動くのか、共通点を確かめましょう。

違う業界の株を持っていれば、分散できていますか?

別の業界でも、同じ国の景気や、同じ原材料価格に影響されていることがあります。業種だけでなく、地域や収益の仕組みも確かめましょう。

分散投資をすれば、損をしませんか?

分散しても、市場全体が下がれば損失は起こり得ます。分散は損をなくす方法ではなく、一つの出来事に資産を左右されすぎないための考え方です。

株以外の資産も含めて考える必要はありますか?

はい。預金や債券などを含めた家計全体の配分も確かめましょう。適切な配分は、目的・期間・家計の状況によって異なります。

保有銘柄の共通点は、どうやって見つければいいですか?

保有銘柄を一覧に並べて、業種、地域、収益の仕組みごとに印を付けてみましょう。同じ業界、同じ国の景気、同じ原材料価格など、値動きの理由が重なる銘柄が見えてきます。

※10銘柄・10社は説明用の例です。分散しても損失は生じ得ます。

※適切な配分は、目的・期間・家計で異なります。特定の銘柄や配分をすすめるものではありません。

※掲載している内容は、2026年10月1日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。制度は改正されることがあります。

※特定の金融商品をおすすめするものではありません。

参考にした資料

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