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増えた利益にも働いてもらう「複利」って何?
投資の話でよく聞く「複利」。なんとなく、お金が自然に増えていく仕組みだと思っていませんか? 複利は、増えた利益も運用に回すという考え方です。この記事では、単利との違いを計算例で確かめ、投資信託で複利を考えるときの注意点を整理します。
複利とは、得られた収益を使わずに運用へ回し、その収益からも次の収益が生まれる考え方です。仮に100万円を毎年3%の一定の利回りで20年間運用できたとすると、費用や税金を除く計算で約181万円。収益を再運用しない場合は160万円です。ただし、投資信託は毎年決まった割合で増える商品ではありません。
この記事のポイント
- 利益を再び運用に回す考え方
- 年3%一定なら20年で約181万円
- 実際の運用成果は保証されない
複利とは?利益を再び運用に回す考え方
複利とは、得られた収益を使わずに運用へ回し、その収益からも次の収益が生まれる、という考え方です。増えた利益にも「働いてもらう」イメージです。
これに対して単利は、最初の元本だけに収益が付く考え方です。毎年の収益を受け取って別に置いておくと、次の年も、最初の元本の分だけで収益を考えることになります。
単利
- 収益を運用に回さず、別に置く
- 最初の元本だけに収益が付く
複利
- 収益を使わずに運用へ回す
- 元本と収益の合計から、次の収益が生まれる

増えた分も一緒に運用すると、そんなに違いが出るんですか?
複利の計算例:100万円を年3%で20年運用すると
仮に100万円を、毎年3%の一定の利回りで20年間運用できたとします。費用や税金を除き、年1回、収益を運用に回す計算です。
- 1年後
- 100万円 × 1.03 = 103万円
- 2年後
- 103万円 × 1.03 = 106万900円
- 20年後
- 100万円に1.03を20回かける
- 20年後の合計
- 約181万円
※費用・税金・物価の変動を除いた計算例です。将来の予測ではありません。
2年目に増える額は、3万円ではなく3万900円です(103万円 × 3%)。1年目の収益3万円にも、収益が付いているためです。この差は、年数を重ねるほど大きくなります。
- 元本100万円
- 単利(収益を再運用しない)160万円
- 複利(収益を再運用する)181万円
※複利は年1回複利で計算した約181万円です。将来の予測ではありません。
同じ3%でも、毎年の3万円を再運用せず、別に置くだけなら、元本と収益の合計は160万円です(100万円 + 3万円 × 20年)。複利の約181万円との差は、約21万円になります。
利回りが同じでも、期間が長くなるほど、単利と複利の差は広がっていきます。収益に収益が付く分が、年ごとに積み重なるためです。
投資信託は毎年決まった割合で増えるわけではない
ここでの計算は、毎年3%で一定に増え続けると仮定したものです。投資信託は、毎年決まった割合で増える商品ではありません。値下がりする年もあり、実際の結果はこの計算とは違います。
この計算例には、次のような前提があります。
- 毎年3%で、一定に増え続けると仮定している
- 値下がりする年を考えていない
- 費用・税金・物価の変動を除いている
費用や税金がかかれば、その分、手元に残る金額は少なくなります。また、物価が上がれば、同じ金額で買えるものは少なくなります。計算上の金額と、そのお金で買えるものは分けて考えましょう。
定期預金の利息で単利と複利を比べた例は、単利と複利、定期預金では何が違う?で解説しています。

複利は約束ではなく考え方です。計算の数字を、将来の金額として信じすぎないようにしましょう。
複利を生かすには、続けられる家計と費用を考える
大切なのは、複利という言葉だけで将来の金額を信じることではなく、長く続けられる家計と費用を考えることです。途中でお金を引き出すと、運用に回るお金が減り、収益を再び運用に回すという考え方も生かしにくくなります。
たとえば、増えた分をそのつど引き出して使えば、計算の上では、収益を別に置く単利に近い形になります。増えた分をどう扱うかも、計画の一部です。
将来のために置いておけるお金と、途中で使うお金を分けて、計画を立てましょう。費用が長く持つ間の結果に与える影響は、信託報酬の差の記事で解説しています。
下の計算で、元本・利回り・期間を変えて、単利と複利の違いを確かめてみましょう。毎年一定の利回りが続くと仮定した計算です。
自分の数字で計算してみる
よくある質問
複利とは何ですか?
得られた収益を使わずに運用へ回し、その収益からも次の収益が生まれる、という考え方です。単利は、最初の元本だけに収益が付く考え方です。
100万円を年3%で20年運用すると、いくらになりますか?
仮に毎年3%の一定の利回りで運用できたとすると、費用や税金を除く計算で約181万円です。収益を再運用しない場合は160万円です。実際の運用成果は、この計算とは違います。
単利と複利の差は、どんなときに大きくなりますか?
利回りが同じなら、期間が長くなるほど差は広がります。収益に収益が付く分が、年ごとに積み重なるためです。仮に100万円を年3%一定で20年運用できたとすると、費用や税金を除いて差は約21万円です。
投資信託なら、複利で毎年増えていきますか?
いいえ。投資信託は毎年決まった割合で増える商品ではなく、値下がりもあります。複利は考え方であり、将来の金額を約束するものではありません。
複利を生かすために、大切なことは何ですか?
長く続けられる家計と費用を考えることです。将来のために置いておけるお金と、途中で使うお金を分けて、計画を立てましょう。
※年1回複利、年率3%一定の計算例です。税金・費用・物価の変動を除いており、将来の予測ではありません。
※投資信託は毎年決まった割合で増える商品ではなく、値下がりもあります。実際の運用成果は保証されません。
※掲載している内容は、2026年10月1日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。制度は改正されることがあります。
※特定の金融商品をおすすめするものではありません。
