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投資信託の信託報酬、差1ポイントは小さい違い?

信託報酬が年0.2%と年1.2%。数字だけを見ると、1ポイントの差は小さく感じるかもしれません。ところが信託報酬は、持っている間ずっとかかる費用です。この記事では、100万円を保有した場合の差を計算し、費用を比べるときの考え方と注意点を整理します。

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いろいろな玉とコインが入ったかごの3Dイラスト
結論

小さいとは言い切れません。仮に平均して100万円を保有していると、年0.2%と年1.2%の差(年1パーセントポイント)は、単純計算で年間約1万円です。信託報酬は保有中にファンドの資産から継続的に差し引かれ、口座から請求されなくても負担しています。長く持てば、影響も積み重なります。

この記事のポイント

  1. 年1ポイント差×100万円=年約1万円
  2. 保有中にファンドの資産から差し引かれる
  3. 同じ目的の商品同士で比べる
目次
  1. 信託報酬とは?保有中ずっとかかる費用
  2. 信託報酬の差を計算:100万円なら年約1万円
  3. 長く持つほど、信託報酬の差は積み重なる
  4. 信託報酬の比べ方と注意点
  5. よくある質問

信託報酬とは?保有中ずっとかかる費用

信託報酬は、投資信託を保有している間、ファンドの資産から継続的に差し引かれる費用です。買うときに一度だけ払う費用とは違い、持ち続けるかぎりかかります。

口座から別に請求されることはないため、払っている実感を持ちにくい費用です。それでも、口座から請求されなくても負担していることに変わりはありません。

よくある疑問

請求が来ないので、費用を払っている感覚がありませんでした。

信託報酬は「年0.2%」のように、保有額に対する1年あたりの割合で表示されます。割合のままだと小さく見えても、保有額に当てはめて金額にすると、負担の大きさがつかみやすくなります。

信託報酬の差を計算:100万円なら年約1万円

仮に、平均して100万円を保有しているとします。信託報酬が年0.2%と年1.2%の商品を、残高が一定として単純に計算すると次のとおりです。

平均100万円を保有した場合の1年間の信託報酬
年0.2%の商品
100万円 × 0.2% = 2,000円
年1.2%の商品
100万円 × 1.2% = 1万2,000円
1年間の差
約1万円

※残高が一定と仮定した概算です。実際は基準価額の変化や日々の計算などで異なります。

ここで「約」としているのは、実際の信託報酬が、基準価額の変化や日々の計算などによって変わるためです。運用で残高が増えれば費用の金額も増え、残高が減れば少なくなります。

1.2%と0.2%の差は「1パーセントポイント」です。%どうしの差は、このように「ポイント」で表します。100万円の1%は1万円なので、残高が同じなら、毎年約1万円の差が続きます。

長く持つほど、信託報酬の差は積み重なる

信託報酬は毎年かかるため、長く持つほど、費用が運用結果に与える影響も積み重なります。下の計算で、保有額や期間を変えて、差がどう積み重なるかを確かめてみましょう。

費用の差は、保有額が大きいほど、また保有期間が長いほど、合計では大きくなります。実際には、運用によって残高が増えたり減ったりするため、費用の金額も変わります。下の計算で、保有額や年数を変えて差を確かめてみましょう。

自分の数字で計算してみる

万円
%
%
年

信託報酬の比べ方と注意点

ただし、信託報酬が安ければどんな商品でもよい、という意味ではありません。投資先や運用方針が違う商品を、費用だけで比べても判断できないからです。まずは、似た投資対象と目的の商品を並べ、そのうえで費用の違いを確かめましょう。

費用で比べやすい

  • 投資対象が似ている商品どうし
  • 目的が同じ商品どうし

費用だけでは比べられない

  • 投資先が違う商品
  • 運用方針が違う商品

また、費用は信託報酬だけではありません。購入時の手数料など、ほかの費用がかかる場合もあります。くわしくは購入手数料ゼロの投信は、ずっと無料?で解説します。運用方針の違いはインデックスとアクティブ、何が違う?も参考にしてください。

投資信託の費用のチェック

  • 信託報酬の料率を、保有額に当てはめて金額にした
  • 似た投資対象と目的の商品と比べた
  • 購入時の手数料など、ほかの費用も確かめた
  • 長く持つ場合の費用の積み重なりを考えた
FPのひとこと

見えにくい費用ほど、買う前に数字で確かめることが大切です。

よくある質問

信託報酬はいつ、どうやって支払うのですか?

投資信託を保有している間、ファンドの資産から継続的に差し引かれます。口座から別に請求されることはなくても、保有している人が負担している費用です。

信託報酬の差1ポイントで、いくら変わりますか?

仮に平均して100万円を保有しているなら、年1パーセントポイントの差は、単純計算で年間約1万円です。保有額が大きいほど、保有期間が長いほど、差の合計は大きくなります。

信託報酬が安い投資信託を選べばよいですか?

安ければどんな商品でもよい、という意味ではありません。投資先や運用方針が違う商品は、費用だけで比べても判断できません。似た投資対象と目的の商品を並べて、費用の違いを確かめましょう。

保有額が少なければ、信託報酬の差は気にしなくていいですか?

保有額が少ないうちは差の金額も小さくなりますが、残高が増えたり、保有期間が長くなったりすると、差の合計は大きくなります。料率だけでなく、これから保有する予定の金額に当てはめて確かめましょう。

信託報酬のほかにかかる費用はありますか?

購入時の手数料や、ほかの費用が別にかかる場合があります。費用の種類や水準は商品ごとに違うため、買う前に数字で確かめることが大切です。

※年0.2%・年1.2%・100万円は説明用の仮定です。残高が一定とした概算で、実際は基準価額の変化や日々の計算などにより異なります。

※購入時の手数料など、信託報酬のほかにも費用がかかる場合があります。

※掲載している内容は、2026年10月1日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。制度は改正されることがあります。

※特定の金融商品をおすすめするものではありません。

参考にした資料

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