投資・NISA・NISA
2026年改正、NISAのつみたて投資枠で債券も買える?個人向け国債との違い
2026年の見直しで、つみたて投資枠に債券も広がる。そんな話を聞いて、個人向け国債もNISAで買えるようになったと思っていませんか? 今回の改正は、主に対象になる投資信託の要件の話です。この記事では、2026年4月に何が変わったのか、国債そのものとの違い、対象かどうかの確かめ方を整理します。
2026年4月1日適用の改正を含みます。2026年10月4日時点の制度にもとづく一般的な説明です。投資には元本割れのリスクがあり、制度を使えるかどうかや税の軽減の大きさは、人によって異なります。
2026年4月の改正は、NISAのつみたて投資枠の対象になる投資信託の要件の見直しです。指定指数に連動しない一定の投資信託で、主な投資対象が公社債のものも対象になり得るようになり、対象の指数も追加されました。個人向け国債を直接買えるようになったわけではなく、債券中心の投資信託がすべて対象になったわけでもありません。
この記事のポイント
- 2026年4月:対象投信の要件を見直し
- 個人向け国債を直接買える改正ではない
- 対象一覧と商品のリスクを確認
目次
2026年4月の改正:つみたて投資枠の対象投信の要件を見直し
ここでいう「つみたて投資枠」は、現在のNISAの中にある枠の一つです。名前が似ている以前の制度の「つみたてNISA」(旧つみたてNISA)とは別の話なので、混同しないようにしましょう。
2026年4月1日から、つみたて投資枠の対象になる投資信託の要件が見直されました。主な点は2つです。1つは、対象になる指数(指定指数)が追加されたこと。もう1つは、指定指数に連動しない一定の公募株式投資信託について、主な投資対象が株式だけでなく、公社債のものも対象になり得るようになったことです。公社債は、国や地方公共団体、会社などが発行する債券のことです。
| 見直された点 | 2026年4月1日からの扱い |
|---|---|
| 対象になる指数(指定指数) | 対象の指数が追加された |
| 指定指数に連動しない一定の投資信託 | 主な投資対象が株式だけでなく、公社債のものも対象になり得る |
| そのほかの要件 | 残っている。債券中心というだけで対象になるわけではない |
「対象になり得る」は、要件のうえで対象に入る道が開けた、という意味です。そのほかの要件は残っているため、債券中心の投資信託なら、どれでもつみたて投資枠で買えるわけではありません。
個人向け国債を直接買える改正ではない:投資信託との違い
今回の改正で、NISAで個人向け国債そのものを買えるようになったわけではありません。変わったのは、つみたて投資枠で買える投資信託の要件です。国債を直接持つことと、債券に投資する投資信託を持つことは、別のものとして区別しましょう。
個人向け国債(国債そのもの)
- 国が発行する債券を、直接持つ
- 今回の改正で、つみたて投資枠の対象になったわけではない
- 金利の決まり方や満期は、種類ごとに決まっている
債券中心の投資信託
- 投資信託を通じて、いくつもの債券などに投資する
- 要件を満たせば、対象になり得る
- 対象かどうかを、一覧と取扱商品で確かめる

債券も広がると聞いて、個人向け国債をNISAで買えるようになったのかと思っていました。
個人向け国債の種類や、金利の決まり方の違いは、個人向け国債を比べた記事で解説しています。
債券中心の投信は対象?金融庁の一覧と取扱商品で確認
ある投資信託がつみたて投資枠の対象かどうかは、名前や「債券中心」という説明だけでは分かりません。金融庁が公表している対象商品の一覧で確かめたうえで、利用している金融機関がその商品を扱っているかも確認します。一覧に載っていても、すべての金融機関で買えるとは限りません。
債券中心の投信を考えるときのチェック
- 現在のNISAの、つみたて投資枠の話か確かめた
- 金融庁の対象商品の一覧に載っているか確かめた
- 利用している金融機関が扱っているか確かめた
- 何に投資しているか(債券と株式の割合、国や地域)を見た
- 金利・信用・為替などのリスクを確かめた
- 自分の運用目的と、お金を使う時期に合うか考えた
債券に投資する投資信託も元本保証ではない:リスクと目的
債券に投資するファンドにも、金利や信用(発行した国や会社などの支払い能力)、為替などのリスクがあり、元本は保証されていません。値下がりして、元本割れすることもあります。利息を受け取りながら値下がりすることがある理由は、債券中心の投資信託の値下がりの記事で取り上げています。
選択肢が広がることと、どれでも安心して買えることは別の話です。株式と債券にそれぞれ何を期待するのか、そのお金をいつ使うのかを考えたうえで、中身が自分の運用目的に合うかを確かめましょう。
なお、同じ2026年4月には、つみたて投資枠の定期売却サービスの手数料についての見直しもありました。こちらは定期売却の記事で整理しています。

選べる商品が増えても、まずは対象かどうかと中身の確認から。目的と使う時期に合うかで考えましょう。
よくある質問
2026年の改正で、NISAで個人向け国債を買えるようになりましたか?
買えるようになったわけではありません。2026年4月の改正は、つみたて投資枠の対象になる投資信託の要件の見直しで、個人向け国債そのものを直接買えるようにするものではありません。
債券中心の投資信託なら、つみたて投資枠で買えますか?
すべてが対象になるわけではありません。そのほかの要件も残っているため、金融庁の対象商品の一覧で確かめ、利用している金融機関が扱っているかも確認しましょう。
「つみたて投資枠」と「つみたてNISA」は同じものですか?
別のものです。つみたて投資枠は現在のNISAの中にある枠で、つみたてNISAは以前の制度(旧つみたてNISA)です。2026年4月の改正は、現在のつみたて投資枠についての見直しです。
2026年4月の改正では、何が変わりましたか?
つみたて投資枠の対象になる指数が追加され、指定指数に連動しない一定の公募株式投資信託について、主な投資対象が株式だけでなく公社債のものも対象になり得るようになりました。そのほかの要件は残っています。
債券に投資する投資信託なら、元本割れしませんか?
元本割れすることもあります。債券に投資するファンドにも、金利や信用、為替などのリスクがあり、元本は保証されていません。中身とリスクを確かめましょう。
※正式には、NISAのつみたて投資枠についての改正です。指定指数に連動しない公募株式投資信託の、主な投資対象などの要件が変わりました。そのほかの要件は残っています。
※対象商品かどうかは金融庁の対象商品の一覧で、取り扱いの有無は利用する金融機関で確認してください。
※掲載している内容は、2026年10月4日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。施行予定の改正は、開始日や手続きが変わることがあります。最新の内容は、金融庁・国民年金基金連合会(iDeCo公式サイト)などの公的な案内と、利用する金融機関でご確認ください。
※投資信託などには値動きがあり、元本割れすることがあります。税金の扱いや控除の効果は、所得や家族などの状況で変わります。個別の税務判断は、税務署や税理士にご確認ください。
※特定の金融商品・金融機関をおすすめするものではありません。

