投資・NISA・NISA
NISAの2つの枠、両方使わないともったいない?枠は使い切るノルマではない
NISAには、つみたて投資枠と成長投資枠の2つの枠があります。せっかくなら両方を使わないと、もったいない気がしませんか? この記事では、2つの枠の上限の意味と、片方だけ使う場合や成長投資枠で積み立てる場合の考え方、家計に合う1年間の投資額の決め方を整理します。
2026年10月4日時点の制度にもとづく一般的な説明です。投資には元本割れのリスクがあり、制度を使えるかどうかや税の軽減の大きさは、人によって異なります。
両方使わなくても、もったいないわけではありません。成人向けNISAの年間投資枠は、つみたて投資枠120万円と成長投資枠240万円で合わせて最大360万円ですが、これは上限で、使い切るノルマではありません。片方の枠だけを使うことも、成長投資枠で対象の投資信託を積み立てることもできます。
この記事のポイント
- 年間:つみたて120万円+成長240万円
- 片方だけの利用も可能
- 成長投資枠でも積立できる
目次
NISAの2つの枠:年間はつみたて120万円+成長240万円
成人向けのNISAには、つみたて投資枠と成長投資枠の2つの枠があります。1年間に買える金額の上限(年間投資枠)は、つみたて投資枠が120万円、成長投資枠が240万円で、合わせて最大360万円です。
| 枠 | 1年間に買える上限 | 非課税で持てる上限 |
|---|---|---|
| つみたて投資枠 | 120万円 | 総枠1,800万円の範囲内 |
| 成長投資枠 | 240万円 | 総枠のうち1,200万円まで |
| 合計 | 360万円 | 総枠は2つの枠を合わせて1,800万円 |
総枠を時価ではなく買った金額で数える理由や、値上がりしたときの考え方は、総枠の数え方の記事で解説しています。

2つも枠があるなら、両方を埋めないともったいない気がしていました。
NISAの枠は使い切るノルマではない:片方だけでもいい
120万円や240万円は、1年間に買える金額の上限です。この金額まで投資しなければいけない、という目標ではありません。つみたて投資枠だけを使うことも、成長投資枠だけを使うこともできます。
- 成長投資枠の上限240万円
- つみたて投資枠の上限120万円
- 月5万円×12か月60万円
- 月1万円×12か月12万円
※月1万円・月5万円は、家計に合う額を考えるための例です。上限の額を使うことをすすめるものではありません。
たとえば月1万円なら1年で12万円、月5万円なら60万円です。どちらも上限には届きませんが、上限に届かない額でも、NISAを使っていることに変わりはありません。
なお、その年に使わなかった年間投資枠は、翌年へ持ち越せません。総枠との違いは余った枠の記事で解説します。
成長投資枠でも積立できる:つみたて=少額、成長=一括ではない
つみたて投資枠は少額の積立用、成長投資枠はまとめて買う一括購入専用。そう考えがちですが、そういう分け方ではありません。成長投資枠でも、対象の投資信託を積み立てられます。
よくある思い込み
- つみたて投資枠は少額の積立専用
- 成長投資枠は一括購入専用
- 成長投資枠は値上がりしやすい商品の集まり
実際のしくみ
- 成長投資枠でも、対象の投資信託を積み立てられる
- 使える商品は、枠によって異なる
- どちらの枠の商品にも値動きがあり、元本割れすることもある
「成長」という名前でも、高い成長が約束された商品を集めた枠ではありません。使える商品は枠によって異なり、2つの枠を別々の金融機関で使うこともできません。買いたい商品が対象かどうかや買付方法は、取扱先の金融機関で確かめましょう。
年間の投資額は、枠の大きさより家計から決める
枠の大きさから考え始めると、上限に合わせた金額を選びがちです。順番を逆にして、まず何のために運用するかを決め、買いたい商品が対象かを確かめます。金額は、月1万円でも月5万円でも、家計に合う額で考えましょう。
目的を決める
何のために運用するお金か、いつごろ使う予定かを決めます。
商品が対象か確かめる
買いたい商品が、どちらの枠の対象かを取扱先で確かめます。
続けられる額を選ぶ
家計の収支から、毎月無理なく続けられる額を決めます。
毎月の積立額を変えたときの試算は、NISAの積立と税金のシミュレーションで確かめられます。試算に使う利回りは仮の数字です。

枠の大きさより、続けられる金額と、理解できる中身。そこから1年間の投資額を決めましょう。
よくある質問
つみたて投資枠だけを使うこともできますか?
できます。つみたて投資枠だけ、成長投資枠だけを使うこともできます。年間投資枠は1年間に買える金額の上限で、使い切るノルマではありません。家計に合う額を、目的に合う商品で続けることが大切です。
成長投資枠で積立はできますか?
できます。成長投資枠でも、対象の投資信託を積み立てられます。つみたて投資枠は少額、成長投資枠は一括購入専用という分け方ではありません。対象の商品や買付方法は、取扱先で確かめましょう。
つみたて投資枠と成長投資枠を、別々の金融機関で使えますか?
使えません。2つの枠を、別々の金融機関に分けて使うことはできない仕組みです。使える商品は枠によって異なるため、買いたい商品がどちらの枠の対象かも確かめましょう。
成長投資枠の商品は、値上がりしやすいのですか?
成長投資枠は、高い成長が約束された商品を集めた枠ではありません。どちらの枠で買った商品にも値動きがあり、元本割れすることもあります。枠の名前ではなく、商品の中身を確かめて選びましょう。
※2026年の成人向けNISAの説明です。成長投資枠の非課税保有限度額は1,200万円です。使える商品や買付方法は、取扱先の金融機関で確認してください。
※月1万円・月5万円は家計に合う額を考えるための例で、年額は月額を12か月分に直した単純な計算です。
※掲載している内容は、2026年10月4日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。施行予定の改正は、開始日や手続きが変わることがあります。最新の内容は、金融庁・国民年金基金連合会(iDeCo公式サイト)などの公的な案内と、利用する金融機関でご確認ください。
※投資信託などには値動きがあり、元本割れすることがあります。税金の扱いや控除の効果は、所得や家族などの状況で変わります。個別の税務判断は、税務署や税理士にご確認ください。
※特定の金融商品・金融機関をおすすめするものではありません。
