預金・定期預金
預金とNISA、どちらか一つに決めなくていい
預金を続けるか、NISAを始めるか。どちらか一つに決めなければいけないと思っていませんか? この記事では、預金とNISAの違いを整理したうえで、お金を使う時期で分けて、預金と投資を両立させる考え方を解説します。
預金とNISAは、どちらか一つに決める必要はありません。預金はお金を預ける商品、NISAは対象となる株式や投資信託などの運用益を非課税にする制度で、比べているものの種類が違うからです。NISAでも値下がりのリスクはなくならないため、近い支出に備える分と、長い期間の運用を考える分を分けて考えましょう。
この記事のポイント
- 預金は商品・NISAは制度
- NISAでも値下がりはある
- 近い支出と長期資金を分ける
目次
預金とNISAの違い:預金は商品、NISAは制度
預金を続けるか、NISAを始めるか。どちらか一つを選ぶ問題のように見えますが、実はこの2つは、比べているものの種類が違います。
預金は、お金を預ける商品です。一方のNISAは、対象となる株式や投資信託などの運用益(運用で増えた利益)を非課税にする制度です。NISAという名前の商品があるわけではなく、NISAの口座で対象の商品を選んで持つことで、運用益が非課税になります。対象商品や非課税の条件は、確認が必要です。
預金(お金を預ける商品)
- 銀行などにお金を預ける
- 近い支出に備える分を置く候補
- 金利や満期などの条件で選ぶ
NISA(運用益を非課税にする制度)
- 対象の株式や投資信託などを選んで使う
- 運用で増えた利益が非課税になる
- 選んだ商品の値下がりリスクは残る

NISAって、預金と同じような商品の名前だと思っていました。
NISAでも値下がりのリスクはなくならない
NISAで非課税になるのは、運用で増えた利益にかかる税金です。非課税だからといって、利益が出ると決まっているわけではありません。NISAを使っても、選んだ商品の値下がりリスクはなくなりません。元本や運用成果が保証される制度ではない点に注意が必要です。
そのため、近いうちに使う予定のお金まで値動きのある商品にすると、使いたいときに値下がりしていることも考えられます。教育資金を例にした考え方は、大学入学の直前まで、教育資金を全額運用する?で解説しています。
NISAは運用益を非課税にする制度です。値下がりのリスクをなくす制度ではありません。
使う時期でお金を分ければ、預金とNISAは両立できる
たとえば、来年の引っ越し費用と、20年後に使う資金では、お金を使うまでの時間が違います。近い支出に備える分と、長い期間の運用を考える分を分ければ、預金と投資は両立できます。
| お金の例 | 使うまでの時間 | 考え方 |
|---|---|---|
| 来年の引っ越し費用 | 短い | 近い支出に備える分 |
| 20年後の資金 | 長い | 長い期間の運用を考える分 |
| 急な支出への備え | いつ必要になるか分からない | 取り出しやすさも大切にする分 |
急な支出に備える予備費は、金利だけでなく、取り出しやすさも大切です。予備費の考え方は生活の予備費まで定期預金にしていない?で解説しています。

どちらが勝ちかではなく、どのお金を、何のために置くか。そこから考えてみましょう。
預金とNISAの使い分けは「使う時期」を書き込むことから
判断の出発点は、口座の流行ではなく、資金の目的に合っているかどうかです。まずは、家計のお金に使う時期を書き込んでみましょう。
お金の使い道を書き出す
引っ越しの費用や、ずっと先に使う資金など、何に使うお金かを書き出します。
使う時期を書き込む
それぞれのお金を、いつごろ使うのかを書き込みます。
近い分と長い分に分ける
近い支出に備える分と、長い期間の運用を考える分に分けます。
目的に合う置き場所を考える
それぞれの目的に合わせて、預金やNISAの使い方を考えます。
使う時期でお金を分ける考え方は、お金の3つの箱で試せます。
よくある質問
預金とNISA、どちらを選べばいいですか?
どちらか一つに決める必要はありません。預金はお金を預ける商品、NISAは対象となる株式や投資信託などの運用益を非課税にする制度で、種類が違います。使う時期でお金を分ければ、両立できます。
預金とNISAは、何が違うのですか?
預金は、お金を預ける商品です。NISAは、対象となる株式や投資信託などの運用益を非課税にする制度で、NISAの口座で対象の商品を選んで使います。比べているものの種類が違います。
NISAなら元本割れしませんか?
NISAを使っても、選んだ商品の値下がりリスクはなくなりません。元本や運用成果が保証される制度ではないため、対象商品や非課税の条件とあわせて確認しましょう。
NISAを始めたら、預金は少なくてもいいですか?
来年の引っ越し費用のような近い支出と、20年後に使う資金では、お金を使うまでの時間が違います。近い支出に備える分と、長い期間の運用を考える分を、目的に合わせて分けて考えましょう。
預金とNISAの使い分けは、何から考えればいいですか?
まず、家計のお金に使う時期を書き込んでみましょう。口座の流行より、資金の目的に合っているかどうかが判断の出発点です。
※NISAの対象商品・非課税の条件は、確認が必要です。NISAは元本や運用成果が保証される制度ではありません。
※来年の引っ越し費用・20年後の資金は、使う時期の違いを示すための例です。
※掲載している内容は、2026年10月1日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。制度は改正されることがあります。
※特定の金融商品をおすすめするものではありません。


