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預金・定期預金

預金金利と住宅ローン金利、同じ1%なら同じ?

預金金利も1%、住宅ローン金利も1%。同じ数字なら、ローンを借りたまま預金を持っていても差はないのでは? そう考えたことはありませんか。この記事では、2つの金利を単純に比べられない理由と、繰上返済を考える前に並べておきたい項目を整理します。

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結論

同じ1%でも、単純には比べられません。預金の利息には税金がかかるため、税引後の受取率は表示金利より低くなります。一方、住宅ローンには、住宅ローン控除の適用状況や手数料、団体信用生命保険、手元資金の必要性といった別の条件があります。表示金利の引き算だけで繰上返済を決めず、条件をそろえて比べましょう。

この記事のポイント

  1. 表示金利だけでは比較できない
  2. 預金の利息は税引後で考える
  3. 控除・保障・手元資金も確認
目次
  1. 預金金利と住宅ローン金利、同じ1%でも単純に比べられない
  2. 預金の利息は、税引後の受取率で比べる
  3. 住宅ローン側で確かめる控除・手数料・保障
  4. 繰上返済の前に、生活の予備費を残せるか確かめる
  5. よくある質問

預金金利と住宅ローン金利、同じ1%でも単純に比べられない

預金金利も、住宅ローン金利も1%。それなら、ローンを借りたまま預金を持っていても差はないように見えます。でも、単純にそうとはいえません。

預金の利息には税金がかかり、住宅ローンには控除や手数料、保障などの別の条件があるからです。表示された金利だけを引き算して、繰上返済(ローンの一部を予定より早く返すこと)の結論を出すのは早計です。

預金金利 1%

  • 利息には税金がかかる
  • 税引後の受取率は表示金利より低い
  • 急な支出に使える手元資金になる

住宅ローン金利 1%

  • 住宅ローン控除の適用状況
  • 繰上返済などの手数料
  • 団体信用生命保険の保障
よくある疑問

同じ1%なら、預金を返済に回しても回さなくても同じだと思っていました。

預金の利息は、税引後の受取率で比べる

一般的な国内預金の利息には税金がかかるため、税引後の受取率は表示金利より低くなります。国内の一般的な個人の預金利息には、原則20.315%の税金がかかります。年1%の場合で計算してみましょう。

年1%の預金の、税引後の受取率
表示の金利(税引前)
年1%
差し引かれる税金(原則20.315%)
1% × 20.315% = 0.20315%
税引後の受取率
1% − 0.20315% = 0.79685%(約0.8%)

※国内の一般的な個人の預金利息の例です。実際は日数の計算や税額の端数処理などで変わります。

税金の内訳や、金額での計算例は定期預金の利息にかかる税金の記事で解説しています。ただし、預金の側を税引後に直しただけでは、まだ比べる条件はそろっていません。住宅ローンの側にも、確かめたい条件があります。

住宅ローン側で確かめる控除・手数料・保障

住宅ローンには、住宅ローン控除(条件を満たすと、税金の負担が軽くなる制度)の適用状況があります。繰上返済をすると、受けられるはずだった控除が減ったり、なくなったりする可能性があります。適用の状況は人によって違うため、個別の確認が必要です。

また、繰上返済に手数料がかかる場合もあります。団体信用生命保険(返済中に万一のことがあったとき、保険金でローンの残りが返済される保険)など、ローンとあわせた保障の条件も確かめておきたい項目です。

預金の利息は税引後で考え、これらと並べて比べます。
並べて比べること確かめる内容
返済したら減る利息繰上返済で、これから払う利息がどれだけ減るか
失う可能性がある控除住宅ローン控除の適用状況と、返済による影響
手数料繰上返済にかかる手数料
保障団体信用生命保険など、ローンとあわせた保障の内容
生活の予備費返済した後も、急な支出に備えるお金が残るか

繰上返済の前に、生活の予備費を残せるか確かめる

預金をすべて返済に回して、急な支出に困るのも避けたいところです。一度返したお金を、後から同じ条件で借り直せるとは限りません。返済とお金の残し方の関係は、繰上返済と教育資金・予備費の記事でも解説しています。

どのくらいの予備費を残すかは、毎月の生活費や家族構成、収入の安定性などで、家計ごとに違います。考え方は生活の予備費の記事を参考にしてください。

  1. 残す予備費を決める

    急な支出に備えて、手元に残しておきたいお金を先に決めます。

  2. 預金は税引後で見る

    預金の利息は、税金を引いた後の受取率で考えます。

  3. 減る利息と手数料を見る

    繰上返済で減る利息と、かかる手数料を確かめます。

  4. 控除と保障を確かめる

    住宅ローン控除の適用状況と、保障の条件を確かめます。

FPのひとこと

借りる金利と預ける金利は、税金と家計の条件までそろえて比べましょう。

よくある質問

預金金利と住宅ローン金利が同じなら、繰上返済しても同じですか?

単純にはいえません。預金の利息には税金がかかるため、税引後の受取率は表示金利より低くなります。一方、住宅ローンには控除や手数料、団体信用生命保険、手元資金の必要性といった別の条件があります。

年1%の預金は、税引後で何%になりますか?

国内の一般的な個人の預金利息には原則20.315%の税金がかかるため、年1%なら税引後の受取率は約0.8%(1%×(1−20.315%))です。実際は日数の計算や税額の端数処理などで変わります。

繰上返済で、住宅ローン控除が減ることはありますか?

繰上返済をすると、受けられるはずだった控除が減ったり、なくなったりする可能性があります。適用の状況は人によって違うため、個別に確認しましょう。

預金を全部、繰上返済に回しても大丈夫ですか?

預金をすべて返済に回すと、急な支出に困ることも考えられます。返済したら減る利息、失う可能性がある控除、残しておきたい生活の予備費を並べて比べましょう。

※住宅ローン控除などの適用は、個別に確認が必要です。この記事は、具体的な借換え・繰上返済をすすめるものではありません。

※年1%は説明のための仮の金利です。税引後の受取率は、国内の一般的な個人の預金利息の例で、実際は日数の計算や税額の端数処理などで異なります。

※掲載している内容は、2026年10月1日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。制度は改正されることがあります。

※特定の金融商品をおすすめするものではありません。

参考にした資料

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