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老後・年金・老後資金の計画

公的保障があれば、老後の医療・介護の予算はゼロ?

「公的保障があるから、老後の医療費や介護費は準備しなくていい」。そう考えていませんか? 公的制度で負担が抑えられる部分はありますが、自分で払う部分もあります。この記事では、医療と介護の費用を、公的保障で賄える部分と自分で払う部分に分けて整理し、予算の考え方を紹介します。

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砂時計とコインの3Dイラスト
結論

準備ゼロでよいとは限りません。医療には高額療養費制度がありますが、食事代や差額ベッド代などは対象外です。介護も、公的介護保険のサービスに自己負担があり、施設では居住費や食費などが別に必要になることがあります。まず使える制度を確認し、普段の生活費とは別の予算を考えましょう。

この記事のポイント

  1. 公的保障で賄える範囲を確認
  2. 食事・居住費などは別負担の場合も
  3. 希望する暮らし方で予算を見積もる
目次
  1. 老後の医療費・介護費は公的保障でゼロになる?
  2. 老後の医療費・介護費で自分で払う部分とは
  3. 老後の医療・介護の予算を考える手順
  4. 医療と介護は普段の生活費と別の予算にする
  5. よくある質問

老後の医療費・介護費は公的保障でゼロになる?

老後の医療費や介護費には、負担を抑える公的な制度があります。ただ、公的保障があるからといって、自分で払うお金がゼロになるわけではありません。大切なのは、公的制度で負担が抑えられる部分と、自分で払う部分を分けて考えることです。

医療と介護では、制度の仕組みも、自分で払う部分も違います。まず全体を、表で見てみましょう。

制度の要件・自己負担・軽減措置は、年齢・所得・自治体などで異なります。
分野公的制度で負担を抑える仕組み自分で払う部分の例
医療高額療養費制度(一定の自己負担限度額を超えた分が支給される)限度額までの自己負担。食事代や差額ベッド代などの対象外の費用
介護公的介護保険のサービスサービスの自己負担。施設では居住費や食費なども
よくある疑問

公的保障があるなら、医療や介護のお金は準備しなくていいと思っていました。

老後の医療費・介護費で自分で払う部分とは

医療:高額療養費制度と、対象外の費用

医療には、高額療養費制度があります。医療費の自己負担が、一定の自己負担限度額を超えた場合に、超えた分が支給される制度です。限度額は、年齢や所得などによって異なります。自分の場合は、加入している公的医療保険の保険者(制度を運営する団体)などで確認しましょう。

ただし、すべての費用が対象になるわけではありません。入院中の食事代や、差額ベッド代(個室などを使うときの追加の部屋代)などは、高額療養費制度の対象外です。医療費の負担が抑えられても、こうした費用は自分で払います。

介護:サービスの自己負担と、施設の居住費・食費

介護には、公的介護保険のサービスがあります。ただし、サービスの利用には自己負担があります。また、施設で暮らす場合は、居住費(部屋代など)や食費などが、別に必要になることがあります。

一方で、介護にも負担を軽くする制度があります。使えるかどうかや内容は、年齢・所得・自治体などで異なるため、最新の情報をお住まいの自治体で確認しましょう。

老後の医療・介護の予算を考える手順

負担を軽くする制度もあるため、大きな金額を一律に積み上げるのではなく、次の順番で整理していきましょう。

  1. 自分が使える制度を確認する

    医療と介護の公的制度や、負担を軽くする制度のうち、自分が使えるものを確かめます。

  2. 希望する住まい方を考える

    介護が必要になったときに、自宅で暮らしたいか、施設も考えるかなど、希望を整理します。

  3. 家族の支援を整理する

    家族からどのような支援を受けられるかを、話し合っておきます。

  4. 預貯金と民間保険を整理する

    医療や介護に使える預貯金と、入っている民間保険の保障内容を確かめます。

民間保険が必要かどうかは、使える制度や預貯金、家族の支援などによって家庭ごとに違い、一律には決められません。すでに入っている保険の内容も含めて、全体で考えましょう。

医療と介護は普段の生活費と別の予算にする

老後の予算を考えるときは、医療と介護をひとまとめにせず、普段の生活費とは別の予算を考えましょう。医療と介護では、使える制度も、自分で払う費用の中身も違うためです。

老後の支出を、基本の生活費、住まい、医療や介護、楽しみに使うお金に分けて考える方法は、老後の生活費と物価の記事で解説します。公的保障を知ることも、老後の準備の一歩です。

老後の医療・介護の予算を考える前のチェック

  • 高額療養費制度など、使える公的制度を確かめた
  • 食事代や差額ベッド代など、対象外の費用を知った
  • 介護サービスの自己負担や、施設の居住費・食費を考えた
  • 希望する住まい方と、家族の支援を整理した
  • 預貯金と民間保険の内容を確かめた
  • 医療・介護の予算を、普段の生活費と分けた
FPのひとこと

まずは使える公的制度を知ること。そのうえで、自分で払う部分を、普段の生活費とは別に考えましょう。

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よくある質問

公的保障があれば、老後の医療費や介護費は準備しなくていいですか?

公的制度で負担が抑えられる部分はありますが、自己負担や制度の対象外の費用もあるため、準備ゼロでよいとは限りません。まず使える制度を確かめ、自分で払う部分を考えましょう。

高額療養費制度の対象にならない費用はありますか?

入院中の食事代や差額ベッド代などは、高額療養費制度の対象外です。高額療養費制度は、一定の自己負担限度額を超えた分が支給される制度で、限度額は年齢や所得などで異なります。

介護保険のサービスを使えば、費用はかかりませんか?

公的介護保険のサービスにも自己負担があります。施設では、居住費や食費などが別に必要になることもあります。負担を軽くする制度もあるため、条件をお住まいの自治体などで確認しましょう。

老後に備えて、民間保険に入る必要はありますか?

必要かどうかは家庭ごとに違い、一律には決められません。使える公的制度、希望する住まい方、家族の支援、預貯金などを整理したうえで、入っている民間保険の内容もあわせて考えましょう。

※高額療養費制度・公的介護保険の要件、自己負担、軽減措置は、年齢・所得・自治体などで異なります。最新の情報は、加入している公的医療保険の保険者や自治体に確認してください。

※この記事は一般的な仕組みの説明です。民間保険への加入の必要性を一律に示すものではありません。

※掲載している内容は、2026年10月1日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。制度は改正されることがあります。

※特定の金融商品をおすすめするものではありません。

参考にした資料

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