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老後・年金・老後資金の計画

今の月25万円、20年後も同じ生活ができる?老後の生活費と物価

今の生活費は月25万円。20年後も、25万円あれば同じ暮らしができると考えていませんか? 物価が上がれば、同じものを買うために必要な金額は増えます。一方で、退職後は使うお金の中身も変わります。この記事では、物価を考えるための計算例と、老後の支出と収入を分けて見積もる考え方を整理します。

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砂時計とコインの3Dイラスト
結論

同じ金額で、同じ暮らしができるとは限りません。仮に物価が毎年2%ずつ上がると、今の月25万円の暮らしには、20年後に月約37.1万円が必要になる計算です(25万円×1.02の20乗)。これは予測ではなく計算例です。物価が上がらない場合と上がる場合の両方を確認し、支出の中身や収入も別々に試算しましょう。

この記事のポイント

  1. 仮定:物価が毎年2%上昇
  2. 月25万円→20年後約37.1万円
  3. 支出の中身と収入も別々に試算
目次
  1. 仮に物価が毎年2%上がると、月25万円は20年後に約37.1万円
  2. 物価が上がらない場合と上がる場合の両方を確認する
  3. 退職後は支出の中身が変わる:4つに分けて考える
  4. 老後の収入は物価と分けて、年金・働いて得るお金を見積もる
  5. 老後計画は金額だけでなく、どんな暮らしができるかまで
  6. よくある質問

仮に物価が毎年2%上がると、月25万円は20年後に約37.1万円

物価が上がると、同じお金で買えるものは少なくなります。仮に物価が毎年2%ずつ上がると、今は月25万円で買えているものを20年後に買うには、月約37.1万円が必要になる計算です。

仮に物価が毎年2%ずつ上がった場合
今の生活費
月25万円
1年後
25万円 × 1.02 = 25万5,000円
2年後
25万5,000円 × 1.02 = 26万100円
20年後
25万円 × 1.02の20乗(1.02を20回掛ける)
同じ暮らしに必要な金額
月約37.1万円

※将来の物価を予測するものではありません。1,000円未満は四捨五入しています。

毎年2%ずつ上がるときは、前の年に上がった後の金額に、さらに2%がかかります。単純に2%×20年=40%増と考えた場合(25万円×1.4=35万円)より大きくなり、今より月約12.1万円(約37.1万円−25万円)多く必要になる計算です。これは将来の物価の予測ではなく、物価を考えるための計算例です。

よくある疑問

今と同じ25万円があれば、20年後も同じ暮らしができると思っていました。

物価が上がらない場合と上がる場合の両方を確認する

物価がこれからどう動くかは、前もって決められません。だからこそ、1つの数字だけで計算するのではなく、物価が上がらない場合と、上がる場合の両方を確認することが大切です。両方を並べると、必要な金額にどれくらいの幅があるかが分かります。

同じ暮らしに必要な毎月の金額(計算例)
  • 今の生活費25万円
  • 20年後(物価が上がらない場合)25万円
  • 20年後(仮に毎年2%上がる場合)37.1万円

※物価や収入の予測ではありません。すべての費目が同じ割合で上がるとは限りません。

老後の不足額を「毎月の不足額×期間」で考える計算は、物価を考えない単純計算から始めると分かりやすくなります。そのうえで、物価が上がる場合も確かめましょう。不足額の計算方法は、老後の不足額の計算方法の記事で解説しています。

退職後は支出の中身が変わる:4つに分けて考える

一方で、退職後は通勤費が減るなど、使うお金の中身も変わります。また、すべての費目が同じ割合で上がるとは限りません。今の支出をすべて、そのまま物価の分だけ増やすだけでは十分ではないのです。

老後の支出は、基本の生活費、住まい、医療や介護、楽しみに使うお金に分けて考えましょう。分けておくと、退職後にどの支出がどう変わるかを見直しやすくなります。

どの支出がどれくらい変わるかは、家庭や暮らし方によって異なります。
支出の分け方見積もるときに考えること
基本の生活費通勤費が減るなど、退職後の暮らしに合わせて見直す
住まいこれからの住まい方に合わせて、かかるお金を見積もる
医療や介護普段の生活費とは別の予算として考える
楽しみに使うお金趣味や旅行など、どんな暮らしをしたいかから考える

医療や介護のお金の考え方は、公的保障があれば、医療・介護の予算はゼロ?で解説しています。

老後の収入は物価と分けて、年金・働いて得るお金を見積もる

収入側も、年金や働いて得るお金を、別々に見積もります。このとき気をつけたいのは、物価の上がり方と、年金や給与の増え方を混同しないことです。

仮に物価が毎年2%上がると置いても、年金や給与も同じように毎年2%ずつ増えると考えて計算するのは避けましょう。収入の見込みは、物価の仮定とは別に、それぞれ確かめます。年金の見込額の確かめ方は、自分の年金額、平均で予想していない?で解説しています。

試算するときは、物価をどう置いたか、収入をどう見積もったかを、それぞれ書き留めておきましょう。前提が分かっていれば、物価が上がらない場合と上がる場合を比べるときや、あとで計画を見直すときにも役立ちます。

老後計画は金額だけでなく、どんな暮らしができるかまで

老後計画は、金額だけでなく、そのお金でどんな暮らしができるかまで見てみましょう。同じ月25万円でも、物価が上がれば、買えるものは少なくなります。必要な金額を、暮らしの中身とセットで確かめることが大切です。

物価への備え方も、預金か投資かで一律に優劣が決まるものではありません。使う時期や目的に合わせて考えましょう。

物価を考えて老後の家計を見直すチェック

  • 物価が上がらない場合と、上がる場合の両方で試算した
  • 支出を、基本の生活費・住まい・医療や介護・楽しみに分けた
  • 通勤費など、退職後に変わる支出を見直した
  • 年金や働いて得るお金を、物価とは別に見積もった
  • その金額で、どんな暮らしができるかを考えた
FPのひとこと

物価の数字は予測ではなく、確かめるための仮定です。上がらない場合と上がる場合を並べて見ましょう。

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よくある質問

物価が毎年2%上がると、20年後の生活費はいくらになりますか?

仮に今の生活費が月25万円で、物価が毎年2%ずつ上がると、25万円×1.02の20乗で、20年後には月約37.1万円になる計算です。将来の物価を予測した数字ではなく、物価を考えるための計算例です。

2%×20年で、40%増えるだけではないのですか?

毎年2%ずつ上がる場合は、前の年に上がった後の金額に、さらに2%がかかります。そのため、単純に40%増と考えた35万円(25万円×1.4)より大きく、月約37.1万円になります。

老後の生活費は、今の支出をそのまま物価の分だけ増やせばいいですか?

それだけでは十分ではありません。退職後は通勤費が減るなど、使うお金の中身も変わります。すべての費目が同じ割合で上がるとも限りません。基本の生活費、住まい、医療や介護、楽しみに使うお金を分けて考えましょう。

物価が上がれば、年金や給与も同じように増えると考えてよいですか?

物価の上がり方と、年金や給与の増え方は、別のものとして考えましょう。物価の仮定に合わせて収入も同じ割合で増やすのではなく、年金や働いて得るお金を、それぞれ別々に見積もることが大切です。

※今の生活費(月25万円)と、物価が毎年2%上がるという条件は、説明用の仮定です。将来の物価や収入を予測するものではありません。

※25万円×1.02の20乗≒37.1万円で計算しています(1,000円未満は四捨五入)。すべての費目が同じ割合で上がるとは限りません。

※掲載している内容は、2026年10月1日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。制度は改正されることがあります。

※特定の金融商品をおすすめするものではありません。

参考にした資料

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