ライフプラン・家計と貯蓄の見直し
生命保険に入っていれば、家族のお金は安心?
「生命保険に入っているから、家族のお金は大丈夫」。そう考えていませんか? 確かめたいのは、保険に入っているかどうかだけでなく、その保障額が今の暮らしに合っているかです。この記事では、万一のときの不足額の考え方と、団信や家族の状況の変化、保険料と3大資金の準備のバランスまで、確認の観点を整理します。
生命保険に入っているだけでは、家族のお金が足りるかは分かりません。万一のときに必要な金額は、残る生活費、教育費、住居費などで変わります。そこから、条件を満たして受け取れる遺族年金、家族の収入、使える貯蓄などを差し引き、不足額を考える方法があります。今の保障額が、その必要額に合っているかを確かめましょう。
この記事のポイント
- 保障は今の必要額に合っているか
- 公的保障・資産・家族の収入も確認
- 保険料と3大資金の準備を両立
目次
生命保険の保障額は、今の暮らしに合っている?
「生命保険に入っているから、家族のお金は安心」。そう考える前に、保障額が今の暮らしに合っているかを確かめましょう。確認したいのは、保険に入っているかどうかだけではありません。万一のときに、残る家族が暮らしていくお金が足りるかです。
万一のときに必要な金額は、残る家族の生活費、教育費、住居費などで変わります。家族の人数や住まいなど、暮らしの形によって必要な金額は違うため、必要保障額は世帯ごとに異なります。ほかの家庭の金額をそのまま当てはめることはできません。保障額を確かめるときは、まず、万一のときに必要な金額と、準備できるお金を分けて考えます。

保険に入っていれば大丈夫だと思っていました。金額が今の暮らしに合っているかは、考えたことがなかったです。
必要保障額の考え方:必要な金額から準備できるお金を引く
万一のときの不足額は、次のように考える方法があります。まず、残る家族に必要な金額を考えます。そこから、条件を満たして受け取れる遺族年金などの公的保障、家族の収入、使える貯蓄などを差し引きます。残った金額が不足額で、保険などでどう補うかを考える部分です。
- 必要な金額
- 残る生活費+教育費+住居費 など
- 準備できるお金
- −(遺族年金などの公的保障+家族の収入+使える貯蓄 など)
- 不足額(必要保障額の目安)
- 必要な金額 − 準備できるお金
※公的保障・団信・民間保険には、所定の受給・支払条件があります。必要保障額は世帯・契約ごとに異なります。
遺族年金は、条件を満たした場合に受け取れる公的な年金です。受け取れるかどうかや金額は、人によって異なります。差し引くときは、自分の家族が条件を満たすかを確かめてから入れましょう。
差し引く貯蓄は、万一のときに家族が使えるお金に限ります。同じ貯蓄を、教育や老後などほかの目的にも数えていないか確かめましょう。数え方は同じお金を3回数えていない?で解説します。
加入した当時のままでいい?必要額が変わるとき
必要な金額は、家族の状況によって変わります。子どもがいる場合は、その成長によって、これから必要な教育費などが変わります。住宅を購入した場合は、住居費の見込みが変わります。加入した当時のままでよいとは限りません。
住宅ローンを利用している場合は、団信も確かめます。団信(団体信用生命保険)は、ローンを借りた人に万一のことがあったとき、保険金でローンの残りが返済される仕組みです。どのローンが保障されるかによって、万一のときに残る住居費の見込みが変わるためです。
たとえば、2人がそれぞれローンを契約するペアローンでは、通常の団信だと、片方に万一があっても、もう一方のローンまで自動的になくなるとは限りません。くわしくは共働きなら、2人分の収入で借りて大丈夫?で解説します。
| 変わること | 見直したい項目 |
|---|---|
| 子どもがいる場合、その成長 | これから必要な教育費など |
| 住宅の購入 | 住居費の見込み、団信で保障されるローン |
| 家族の収入や貯蓄 | 差し引ける金額(準備できるお金) |
なお、見直しは、すぐに解約することと同じではありません。比べた結果、今のままでよいこともあれば、保障額を考え直すこともあります。契約の切り替えを考える場合は、保障のない期間(保障の空白)ができないか、新しく加入するときの条件も確かめましょう。
保険料と3大資金の準備のバランスを確かめる
一方で、保険料を増やしすぎて、教育や老後の準備が続かなくなっては、家計全体のバランスが崩れます。保険料も、3大資金(住宅・教育・老後の資金)の準備も、同じ家計から出ていくお金です。どの資金がどれだけ必要かは、家庭によって違います。
保険を考えるときの視点は、多いか少ないかではなく、公的保障や資産で足りない部分を、どう補うかです。保障額と保険料を、ライフプランと一緒に確かめましょう。
保障を見直すときのチェック
- 万一のときに必要な金額を、今の暮らしで考えた
- 遺族年金を受け取れる条件を確かめた
- 家族の収入と、使える貯蓄を確かめた
- 団信があれば、どのローンが保障されるか確かめた
- 加入した当時から、家族の状況が変わっていないか確かめた
- 保険料を払いながら、住宅・教育・老後など必要な準備を続けられるか確かめた

保険は、公的保障や資産で足りない部分をどう補うかで考えます。ライフプランと一緒に、保障の役割を確かめましょう。
必要な金額と準備できるお金の見込みを入れて、不足額の目安を保障の目安のシミュレーションで試算できます。
よくある質問
生命保険に入っていれば、家族のお金は安心と言えますか?
入っているだけでは判断できません。保障額が今の暮らしに合っているかを確かめましょう。万一のときに必要な金額は、残る生活費、教育費、住居費などで変わります。
必要保障額は、どうやって考えればいいですか?
万一のときに必要な金額から、条件を満たして受け取れる遺族年金、家族の収入、使える貯蓄などを差し引き、不足額を考える方法があります。必要保障額は世帯・契約ごとに異なります。
住宅ローンの団信では、何を確認すればいいですか?
どのローンが保障されるかを確かめます。たとえば2人がそれぞれ契約するペアローンでは、通常の団信だと、片方に万一があっても、もう一方のローンまで自動的になくなるとは限りません。団信には所定の支払条件があります。
保険の見直しとは、解約することですか?
見直しは、すぐに解約することと同じではありません。今の保障額と必要額、保険料と教育や老後の準備とのバランスを確かめます。契約を切り替える場合は、保障の空白や新しく加入するときの条件も確認しましょう。
※公的保障・団信・民間保険には、所定の受給・支払条件があります。必要保障額は世帯・契約ごとに異なります。
※この記事は一般的な考え方の説明で、保険への加入・解約・切り替えをすすめるものではありません。
※掲載している内容は、2026年10月1日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。制度は改正されることがあります。
※特定の金融商品をおすすめするものではありません。


