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月2万円のiDeCoで、税金はいくら軽くなる?控除額と軽減額の違い
毎月2万円をiDeCoに積み立てると、その2万円がそのまま税金から戻ってくる。そう思っていませんか? iDeCoの掛金は、税金を計算するもとの所得から差し引く所得控除です。この記事では、仮の税率で軽くなる税金を計算し、控除額と軽減額の違い、家計で確かめたいことを整理します。
2026年10月4日時点の制度にもとづく一般的な説明です。投資には元本割れのリスクがあり、制度を使えるかどうかや税の軽減の大きさは、人によって異なります。
仮に、1年間の掛金24万円の全額に所得税10%・住民税10%の控除効果があるなら、税負担の軽減は年約4万8,000円です(復興特別所得税などを省いた概算)。掛金は税額から直接引くのではなく所得から差し引く所得控除なので、2万円がそのまま戻るわけではありません。所得やほかの控除、加入する月数で効果は変わります。
この記事のポイント
- 所得控除と税額控除は別
- 仮定:24万円×20%=約4.8万円
- 税負担の軽減と家計の余裕を確認
目次
iDeCoの掛金は所得控除:税額から直接は引かない
iDeCoの掛金は、所得控除の対象です。所得控除とは、税額を計算する前の所得から、決められた額を差し引くこと。iDeCoでは、その年に支払った掛金の分を所得から差し引きます。
差し引いた分だけ所得が小さくなり、そこにかかるはずだった税金が軽くなります。軽くなる額は、差し引いた額にかかる税率によって変わるため、掛金の2万円がそのまま税金から減るわけではありません。

毎月2万円を出したら、2万円分の税金が戻ってくるのかと思っていました。
計算した税額から差し引く税額控除との違いなど、控除の一般的な仕組みは所得控除と税額控除の記事で解説しています。
仮に所得税・住民税10%なら、軽減は年約4万8,000円
月2万円の掛金を12か月払うと、1年間の掛金は24万円です。仮に、その全額に所得税10%、住民税10%の控除効果があるとして計算すると、次のようになります。
- 1年間の掛金(控除の額)
- 2万円 × 12か月 = 24万円
- 所得税の軽減(仮に10%)
- 24万円 × 10% = 2万4,000円
- 住民税の軽減(仮に10%)
- 24万円 × 10% = 2万4,000円
- 1年間の税負担の軽減(目安)
- 約4万8,000円
※掛金の全額に所得税10%・住民税10%の控除効果がある場合の仮定です。復興特別所得税やほかの税額控除などは省いた概算で、個人の実際の額を保証するものではありません。
「約」が付くのは、復興特別所得税などを省いた概算だからです。実際の軽減の額は、次のような点で変わります。
| 変わる点 | 軽減の額への影響 |
|---|---|
| 本人の所得 | かかる税率が違えば、軽くなる額も違う |
| ほかの控除 | ほかの控除を差し引いた後の所得で、効果が変わる |
| 加入する月数 | 払う月が少なければ、1年間の掛金も少なくなる |
なお、所得税や住民税がかかる所得がない人には、掛金による軽減はありません(収入がない人のiDeCoの記事)。この記事の例(月2万円・税率10%)は、iDeCoの節税と上限のシミュレーションでも同じ条件から始められます。掛金や税率を自分の数字に変えて、目安を確かめてみましょう。
「控除の額」と「軽くなる税金」は別の数字
この例に出てくる2つの数字は、意味がまったく違います。24万円は所得から差し引く控除の額で、戻ってくる税金の額ではありません。約4万8,000円は、仮の税率で計算した税負担の軽減の目安です。
控除の額(この例では24万円)
- 所得から差し引く額
- その年に支払った掛金の合計
- 戻ってくる税金の額ではない
税負担の軽減(この例では約4万8,000円)
- 所得税と住民税が軽くなる額の目安
- 税率やほかの控除で人によって違う
- 運用で増えた・減ったとは関係しない
税の軽減と、運用の損益も分けて考えます。税の軽減は、掛金を払った年の所得にかかる税金の話です。一方、掛金で買った投資信託などには値動きがあり、元本割れすることもあります。2つを足し引きして考えず、別々に確かめましょう。
税金が軽くなっても、掛金は家計から出ていくお金
軽くなる税金ばかりを見ていると、見落としやすいことがあります。掛金そのものは、原則として老後まで使えないお金になることです。この例なら、毎年24万円が家計から出ていき、老後まで手元では使えません。
税金が軽くなるからといって、生活費を圧迫するほど掛金を増やすのは別の問題です。控除の額と戻る税額を分けたうえで、家計から出ていく掛金を払っても、手元に余裕が残るかを確かめましょう。
掛金を決める前のチェック
- 本人に所得税・住民税がかかる所得があるか確かめた
- 控除の額と、軽くなる税金を分けて考えた
- ほかの控除や加入する月数で効果が変わると知った
- 1年間の掛金を払っても、生活費や近いうちの支出が回る
- 税の軽減と運用の損益を分けて考えた

軽くなる税金より先に、毎年家計から出ていく掛金を、無理なく払い続けられるかを確かめましょう。
よくある質問
毎月2万円をiDeCoに出すと、2万円分の税金が戻りますか?
戻りません。掛金は税額から直接引くものではなく、所得から差し引く所得控除です。仮に1年間の掛金24万円の全額に所得税10%・住民税10%の控除効果があるなら、税負担の軽減は年約4万8,000円です(復興特別所得税などを省いた概算)。
控除の額と、軽くなる税金の額は同じですか?
同じではありません。控除の額は所得から差し引く額で、この例では1年間の掛金24万円です。軽くなる税金は、そこにかかる税率で変わる目安で、仮の条件では年約4万8,000円です。
4万8,000円の軽減は、どんな人にも当てはまりますか?
当てはまるとは限りません。所得税10%・住民税10%が掛金の全額に効くと仮定した概算で、所得やほかの控除、加入する月数で変わります。所得税・住民税がかかる所得がない人には、掛金による軽減はありません。
年の途中から加入した場合も、24万円で考えますか?
そうとは限りません。加入する月数が少なければ、その年に払う掛金の合計も少なくなり、軽減の目安も変わります。月額を12倍した額ではなく、その年に実際に支払う掛金の合計で考えましょう。
税金が軽くなるなら、掛金は多いほどよいですか?
そうとは限りません。掛金は原則として老後まで使えないお金になります。軽くなる税金だけで決めず、生活費を圧迫しない額か、手元に余裕が残るかと一緒に考えましょう。
※計算は、掛金の全額に所得税10%・住民税10%の控除効果がある場合の仮定です。復興特別所得税やほかの税額控除などを省いた概算で、個人の実際の額を保証するものではありません。
※1年間の掛金24万円は、月2万円を12か月払った場合の額です。加入する月数などで変わります。
※掲載している内容は、2026年10月4日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。施行予定の改正は、開始日や手続きが変わることがあります。最新の内容は、金融庁・国民年金基金連合会(iDeCo公式サイト)などの公的な案内と、利用する金融機関でご確認ください。
※投資信託などには値動きがあり、元本割れすることがあります。税金の扱いや控除の効果は、所得や家族などの状況で変わります。個別の税務判断は、税務署や税理士にご確認ください。
※特定の金融商品・金融機関をおすすめするものではありません。

