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税金・所得控除と2026年の改正

10万円の控除なら、10万円戻る?所得控除と税額控除、控除額と還付額の違い

「10万円の控除が使える」と聞くと、税金が10万円戻ってくるように感じませんか? 控除の額と、実際に戻る税金の額は同じとは限りません。この記事では、所得控除と税額控除の違い、仮の数字で見る所得税の軽減の計算、控除額と還付額を分けて考えるポイントを整理します。

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控除証明書とマイナスのマークとコインの3Dイラスト

2026年分所得税を中心に解説。2026年10月4日時点の制度にもとづく一般的な説明です。控除の額や申告の要否は、収入の種類・家族・ほかの控除などで変わります。具体的な判断は、税務署や税理士、お住まいの市区町村に確かめましょう。

結論

10万円の控除があっても、税金が10万円戻るとは限りません。医療費控除などの所得控除は、税額を計算する前の所得から差し引くもので、仮に10万円の全額に所得税率10%がかかるなら、所得税の軽減は1万円という計算です(復興特別所得税・住民税は省略)。住宅ローン控除などの税額控除は、計算した税額から差し引く仕組みです。どちらも、控除額と還付額は分けて考えます。

この記事のポイント

  1. 所得控除と税額控除は別
  2. 仮定:10万円×税率10%=1万円
  3. 控除額と還付額は違う
目次
  1. 所得控除と税額控除の違い:どの段階で差し引くか
  2. 仮に所得控除10万円・税率10%なら、所得税の軽減は1万円
  3. 税額控除も、控除額がそのまま振り込まれるとは限らない
  4. 控除の説明を読むときは、控除額と還付額を分けて確認
  5. よくある質問

所得控除と税額控除の違い:どの段階で差し引くか

控除には、大きく分けて二つの仕組みがあります。医療費控除などの所得控除は、税額を計算する前の所得から差し引くものです。住宅ローン控除などの税額控除は、計算した税額から差し引く仕組みです。

同じ「控除」という言葉でも、差し引く段階が違います。所得控除は、税金を計算するもとになる金額を小さくします。税額控除は、計算した税額そのものを小さくします。

  1. 所得を計算する

    その年の収入をもとに、所得を計算します。

  2. 所得控除を差し引く

    医療費控除などの所得控除を、所得から差し引きます。

  3. 税率をかけて税額を出す

    差し引いた後の金額に税率をかけて、税額を計算します。

  4. 税額控除を差し引く

    住宅ローン控除などの税額控除を、計算した税額から差し引きます。

  5. 納めた税額と比べる

    すでに納めた税額と比べて、還付になるか、追加で納めるかが決まります。

よくある疑問

10万円の控除なら、10万円がそのまま戻ってくると思っていました。

仮に所得控除10万円・税率10%なら、所得税の軽減は1万円

仮に、10万円の所得控除があり、その全額に所得税率10%がかかるとします。この場合の所得税の軽減は、次のように計算します。

仮に所得控除10万円の全額に所得税率10%がかかる場合
所得控除の額
10万円
所得税率(仮定)
× 10%
所得税の軽減の目安
1万円

※説明用の仮定です。復興特別所得税・住民税・ほかの控除との関係は省いています。軽減の目安で、還付される額とは限りません。

控除の額が10万円でも、所得税が10万円軽くなるわけではありません。所得控除は所得から差し引くものなので、税負担への影響は、かかる税率によって変わります。税率10%は説明用の仮定で、実際の税率は所得などによって違います。

下の計算で、控除の額と税率を変えて試せます。結果は所得税の軽減の目安で、そのまま還付される額とは限りません。

自分の数字で計算してみる

万円
%

税額控除も、控除額がそのまま振り込まれるとは限らない

住宅ローン控除などの税額控除は、計算した税額から差し引く仕組みです。所得控除と違い、控除の額が税額から直接差し引かれます。

ただし、税額控除でも、控除額がそのまま振り込まれるとは限りません。すでに納めた税額や、控除できる上限も関係するためです。住宅ローン控除で、年末の残高から計算した額がそのまま戻るのかは、住宅ローン控除の計算の記事で取り上げます。

FPのひとこと

控除の額が大きいかより、差し引いた後の税負担がどう変わるかを見ましょう。所得から引くのか、税額から引くのかが出発点です。

控除の説明を読むときは、控除額と還付額を分けて確認

控除の説明を読むときは、まず「所得から引くのか、税額から引くのか」を確かめましょう。大きな控除額だけを見ず、最終的に自分の税負担がどう変わるかを考えることが大切です。

控除の金額を見たときのチェック

  • 所得控除か、税額控除かを確かめた
  • 控除額と、戻る税金(還付額)を分けて考えた
  • 例の税率ではなく、自分に当てはまる条件を確かめた
  • すでに納めた税額や、控除できる上限を確かめた
  • 住民税への影響は、別に確かめることにした

医療費控除で計算した控除額と、実際に軽くなる税負担の関係は、医療費控除の控除額と還付額の記事で、医療費の計算例とあわせて整理しています。FP相談では、手取りに残るお金を家計の面から確かめられます。税額の計算や申告の判断は、税務署・税理士に確かめましょう。

よくある質問

10万円の控除があれば、税金は10万円戻るのですか?

そうとは限りません。所得控除なら、仮に10万円の全額に所得税率10%がかかる場合、所得税の軽減は1万円という計算です(復興特別所得税・住民税は省略)。控除額と還付額は分けて考えましょう。

所得控除と税額控除は、何が違いますか?

所得控除は、医療費控除などのように、税額を計算する前の所得から差し引くものです。税額控除は、住宅ローン控除などのように、計算した税額から差し引く仕組みです。差し引く段階が違います。

税額控除なら、控除額がそのまま振り込まれますか?

そうとは限りません。すでに納めた税額や、控除できる上限も関係します。最終的に自分の税負担がどう変わるかを確かめましょう。

計算例の1万円は、還付される金額ですか?

所得税の軽減の目安で、還付される額とは限りません。税率10%は説明用の仮定で、復興特別所得税・住民税・ほかの控除との関係は省いています。

※数値は説明用の仮定です。所得税率10%が控除の全額にかかる例で、復興特別所得税・住民税・ほかの控除との関係は省いています。

※控除額は差し引く額で、還付を約束するものではありません。還付の有無や額は、すでに納めた税額や控除できる上限などで変わります。

※掲載している内容は、2026年10月4日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。確定申告は2026年分の所得税(原則2027年に申告)、ふるさと納税は2026年の寄附(原則2027年度の住民税)を中心に説明しています。制度は改正されることがあります。

※税額の計算や申告の判断など、個別の税務相談は税務署や税理士にご確認ください。あいマネのFP相談は、家計や資料、希望を整理する窓口です。

※特定の金融商品や、ふるさと納税の寄附先・返礼品・仲介サイトをおすすめするものではありません。

参考にした資料

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