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投資信託の基準価額が下がったら、その分すべて損?

持っている投資信託の基準価額が、買ったときより下がっている。下がった分が、そのまま損失なのでしょうか? 分配金がある商品では、それだけでは全体が見えません。この記事では、評価額と受け取った分配金を合わせた損益の計算例と、成績を確かめるときに区別したいポイントを整理します。

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いろいろな玉とコインが入ったかごの3Dイラスト
結論

下がった分がすべて損とは限りません。分配金がある商品では、受け取った分配金も合わせて確認します。仮に100万円で買った投資信託が今95万円でも、分配金を8万円受け取っていれば、税金や費用を別にした単純な合計は103万円です。一方、今が85万円なら、分配金を足しても93万円です。

この記事のポイント

  1. 評価額+受取分配金で確認
  2. 95万円+8万円=103万円の例
  3. 再投資の仮定と実際の入金は別
目次
  1. 基準価額が下がっても、すべてが損とは限らない
  2. 評価額と分配金を合わせた損益の計算例
  3. 再投資の仮定と、実際に受け取った現金は区別する
  4. 投資信託の成績は、出したお金と戻ったお金で確かめる
  5. よくある質問

基準価額が下がっても、すべてが損とは限らない

基準価額(投資信託の値段)が買ったときより下がっていれば、今の評価額も、買った金額より少なくなります。ただし、分配金がある商品では、それだけで損得は決まりません。

分配金は、ファンドの資産から支払われるお金です。受け取った分配金は、すでに自分の手元や口座に入っている一方で、今の評価額には含まれていません。そのため、分配金がある商品では、受け取った金額も合わせて確認する必要があります。

ポイント

画面の評価損益だけでも、毎月の分配金だけでも、全体は見えません。

よくある疑問

基準価額が下がっていたので、下がった分はそのまま損だと思っていました。

評価額と分配金を合わせた損益の計算例

仮に、100万円で買った投資信託が、今は95万円になっているとします。これまでに分配金を8万円受け取っていれば、税金や費用を別にした単純な合計は、次のとおりです。

仮に100万円で買い、今95万円・分配金8万円の場合
現在の評価額
95万円
これまでに受け取った分配金
8万円
単純な合計
95万円 + 8万円 = 103万円
買った金額との差
103万円 − 100万円 = +3万円

※税金・手数料・追加の売買を除く単純な計算です。

評価額だけを見ると、100万円 − 95万円 = 5万円のマイナスです。ところが、受け取った分配金を合わせると、全体では3万円のプラスになります。一方、今の評価額が85万円なら、85万円 + 8万円 = 93万円です。分配金を足しても、買った金額を7万円下回ります。

仮に100万円で買い、分配金を8万円受け取った場合。税金・手数料・追加の売買を除く単純な計算です。
項目今95万円の場合今85万円の場合
評価額だけで見た差−5万円−15万円
受け取った分配金+8万円+8万円
分配金を含めた合計103万円93万円
買った金額100万円との差+3万円−7万円

再投資の仮定と、実際に受け取った現金は区別する

成績を比べるときは、その数字が、分配金を再投資したと仮定した成績なのか、実際に受け取った現金をもとにしたものなのかも区別します。分配金を受け取って使っている人と、受け取らずに運用に回したと仮定した場合とでは、同じファンドでも結果の見え方が変わるためです。収益を使わずに運用へ回す考え方は、増えた利益にも働いてもらう「複利」って何?で解説します。

再投資したと仮定した成績

  • 受け取った分配金を、同じファンドに再び投資したと仮定して計算
  • 実際に現金で受け取った人の結果とは異なる場合がある

実際に受け取った現金で見る損益

  • 今の評価額と、受け取った分配金を合わせる
  • 自分が出したお金と比べて確かめる

金融機関によっては、分配金なども含めた損益を「トータルリターン」などとして表示している場合があります。その数字がどこまでを含めたものなのか、定義は利用している金融機関で確認しましょう。

投資信託の成績は、出したお金と戻ったお金で確かめる

途中で買い増しや一部売却をしている場合は、その入出金も必要です。買い増した分は「出したお金」に、一部売却で受け取った代金は「戻ったお金」に加えて考えます。投資の成績は、一つの表示ではなく、自分が出したお金と戻ったお金の全体で確認しましょう。

自分の成績を確かめるチェック

  • 買った金額(出したお金)の合計を確かめた
  • 受け取った分配金の合計を確かめた
  • 今の評価額を確かめた
  • 買い増しや一部売却の入出金も含めた
  • 表示の成績が、再投資の仮定か実際の現金かを確かめた

分配金がどこから支払われるのか、元本の払い戻しに当たる場合とは何かは、分配金が毎月出る投信は、よくもうかっている?で解説しています。

FPのひとこと

一つの表示だけで判断せず、自分が出したお金と戻ったお金の全体で、成績を確かめましょう。

よくある質問

基準価額が下がったら、その分すべて損ですか?

分配金がある商品では、そうとは限りません。仮に100万円で買い、今95万円でも、分配金を8万円受け取っていれば、税金や費用を別にした単純な合計は103万円です。受け取った分配金も合わせて確認しましょう。

分配金を受け取っていれば、損はしていませんか?

そうとは限りません。仮に今の評価額が85万円なら、分配金8万円を足しても93万円で、買った金額の100万円を下回ります。評価額と分配金を合わせて確かめましょう。

画面の評価損益だけを見れば十分ですか?

画面の評価損益だけでも、毎月の分配金だけでも、全体は見えません。受け取った分配金と今の評価額を合わせ、自分が出したお金と比べて確かめましょう。

買い増しや一部売却をした場合は、どう確かめればいいですか?

途中で買い増しや一部売却をしている場合は、その入出金も含めて考えます。出したお金の合計と、分配金や売却代金など戻ったお金、今の評価額を合わせて、全体で確かめましょう。

※100万円・95万円・85万円・分配金8万円は説明用の仮定です。税金・手数料・追加の売買を除く単純な計算です。

※トータルリターンなど、金融機関で表示される成績の定義は、利用している金融機関で確認してください。

※掲載している内容は、2026年10月1日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。制度は改正されることがあります。

※特定の金融商品をおすすめするものではありません。

参考にした資料

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