預金・外貨預金
為替が動かなくても、外貨預金で損をする?
買ったときも売ったときも同じ相場なら、外貨預金で損はしない。そう思っていませんか? 実は、円を外貨に替えるレートと、外貨を円に戻すレートには差があることがあります。この記事では、その差が往復でいくらになるかを計算し、外貨預金を比べるときに確かめたい入口と出口のレートを整理します。
損をすることがあります。銀行で円を外貨に替えるレートと、外貨を円に戻すレートには差があることがあるためです。仮に1ドルを151円で買い、同じ時点で149円で売る条件なら、1万ドルの往復で2万円の差。この差を利息で埋められなければ、為替が動かなくても円では元本割れします。
この記事のポイント
- 買うレートと売るレートは別
- 仮定:1万ドルの往復で2万円の差
- 相場が横ばいでも損失の可能性
目次
外貨預金の「買うレート」と「売るレート」は別
外貨預金では、円を外貨に替えるときと、外貨を円に戻すときに、それぞれ為替レートが使われます。銀行で円を外貨に替えるレートと、外貨を円に戻すレートには、差があることがあります。
そのため、市場の為替(世の中で取引されている相場)が動いていなくても、往復すると円が減ることがあります。これが外貨預金の交換コストです。入口(円を外貨に替える)と出口(外貨を円に戻す)に分けて見ると、分かりやすくなります。
入口:円を外貨に替える
- 仮に1ドル151円で買う
- 1万ドルを買うのに151万円を払う
出口:外貨を円に戻す
- 仮に同じ時点で1ドル149円で売る
- 1万ドルを売って149万円を受け取る

相場が変わらなければ、損はしないと思っていました。入口と出口で、レートが違うんですね。
往復の交換コストを計算:1万ドルで2万円の差
仮に、1ドルを151円で買い、同じ時点で149円で売る条件だとします。1万ドルを買って、そのまま円に戻した場合を、利息と税金を考えずに計算してみましょう。
- 入口:ドルを買う(1ドル151円)
- 1万ドル × 151円 = 151万円
- 出口:円に戻す(1ドル149円)
- 1万ドル × 149円 = 149万円
- 往復の差
- −2万円
※レートと金額は説明用の仮定です。利息・税金は含みません。実際の手数料や優遇条件は金融機関ごとに異なります。
1ドルあたりの差は2円(151円−149円)でも、1万ドルの往復では2万円になります。市場の為替が動いていなくても、この差を利息で埋められなければ、円では元本割れします。
下の計算では、預けるときの為替に151円、円に戻すときの為替に149円を入れています。外貨の金利を入れると、1年預けた場合に、利息でこの差を埋められるかを試せます(税金は含みません)。
自分の数字で計算してみる
外貨預金の手数料は「片道か往復か」を確認
交換コストを確かめるときは、表示された手数料が片道なのか、往復なのかも確認しましょう。片道の金額だけを見ていると、円に戻すときにもかかる費用を見落としがちです。
また、優遇される時間や取引方法が限定される場合もあります。条件に当てはまらないときに、どのレートや手数料になるのかも確かめておきましょう。
同じ金利なら、預ける期間が短いほど、受け取る利息は小さくなります。短い期間の高金利を見たときは、実際の利息と交換コストを並べて確かめることが大切です。くわしくは短い期間の高金利の記事で解説します。
外貨預金は「最初に払う円」と「最後に受け取る円」で比べる
外貨預金を比べるときは、金利と手数料を別々に見た印象で決めないことが大切です。比べるべきなのは、最初に払う円と、最後に受け取る円です。
入口と出口、両方のレートを確認し、その間に付く利息も含めて、円の金額で考えましょう。外貨のまま引き出したり送金したりするときの費用は、出金・送金の費用についての記事で解説します。
交換コストのチェック
- 円を外貨に替えるレートを確かめた
- 外貨を円に戻すレートを確かめた
- 表示の手数料が片道か往復かを確かめた
- 優遇される時間や取引方法の条件を確かめた
- 最初に払う円と、最後に受け取る円で比べた

金利の高さだけで選ばず、入口と出口の両方のレートを確かめて、円の金額で比べましょう。
よくある質問
為替が動かなければ、外貨預金で損はしませんか?
損をすることがあります。円を外貨に替えるレートと、外貨を円に戻すレートに差があると、相場が同じでも往復で円が減ります。この差を利息で埋められなければ、円では元本割れします。
1ドル151円で買って149円で売ると、いくらの差になりますか?
1万ドルなら、買うときに151万円を払い、売るときに149万円を受け取るので、往復で2万円の差です。利息・税金を除いた仮定の計算で、実際のレートや手数料は金融機関ごとに異なります。
外貨預金の手数料は、何を確認すればいいですか?
買うレートと売るレートの差、表示された手数料が片道か往復か、優遇される時間や取引方法の条件を確認しましょう。そのうえで、最初に払う円と最後に受け取る円で比べます。
金利が高ければ、交換コストは気にしなくていいですか?
いいえ。金利と手数料を別々に見るのではなく、利息と交換コストを含めて、最後に円でいくら受け取れるかで比べることが大切です。
※1ドル151円・149円、1万ドルは説明用の仮定です。利息・税金は含みません。実際の手数料・優遇条件は金融機関ごとに異なります。
※外貨預金は、交換コストや為替によって、円に換算すると元本割れすることがあります。
※掲載している内容は、2026年10月1日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。制度は改正されることがあります。
※特定の金融商品をおすすめするものではありません。

