税金・住宅ローン控除
ローンなしのリフォームでも、税金の控除はある?改修工事の控除と条件
リフォーム代を現金で払ったら、ローンがないので税金の控除は何も使えない。そう思っていませんか? 住宅ローン控除とは別に、一定の改修工事を対象とする所得税の控除制度があります。この記事では、どんな工事が対象になりうるか、確かめたい条件、見積もり段階での確認の進め方、予算の考え方を整理します。
2026年分所得税を中心に解説。2026年10月4日時点の制度にもとづく一般的な説明です。控除の額や申告の要否は、収入の種類・家族・ほかの控除などで変わります。具体的な判断は、税務署や税理士、お住まいの市区町村に確かめましょう。
ローンを使わないリフォームでも、税金の控除の対象になる場合があります。住宅ローン控除とは別に、耐震・省エネ・バリアフリーや子育て対応など、一定の改修工事を対象とする所得税の控除制度があるためです。ただし、リフォーム代なら何でも対象ではなく、工事内容・居住者・費用・証明書・期間などに条件があります。見積もり段階で確かめましょう。
この記事のポイント
- ローン控除とは別の改修税制も
- 工事内容・人・証明書に条件
- 見積もり段階で対象を確認
目次
ローンなしのリフォームでも、改修工事の控除がある
リフォームの費用を現金で払うと、住宅ローンがない以上、税金の控除は関係ないと思うかもしれません。けれども、住宅ローン控除とは別に、一定の改修工事を対象とする所得税の控除制度があります。
たとえば国税庁の案内には、子育て対応の改修工事などをした場合の「所得税額の特別控除」があります。確かめたいのは、ローンの有無だけではありません。その工事が、どの制度の対象になるかです。ローンを利用して住まいを取得した場合の制度の見直しは、住宅ローン控除の改正の記事で取り上げています。
住宅ローン控除
- 住宅ローンを利用した場合などの制度
- 借入れの残高などに応じて計算する
- ローンを使っていることが前提
改修工事の控除
- 一定の改修工事を対象とする制度
- 耐震・省エネ・バリアフリー・子育て対応など
- 工事の種類ごとに条件が定められている

現金でリフォームしたら、税金の控除は何もないと思っていました。
改修工事の控除の条件:工事内容・居住者・費用・証明書・期間
改修工事の控除は、耐震、省エネ、バリアフリーや子育て対応など、工事の種類ごとに条件が定められています。リフォーム代なら何でも対象、という制度ではありません。
| 確かめること | 内容 |
|---|---|
| 工事の種類と内容 | 耐震・省エネ・バリアフリー・子育て対応など、どの制度の対象工事にあたるか |
| 居住者の条件 | 年齢や所得など、住む人についての条件に当てはまるか |
| 費用 | 工事の費用が、制度の条件に合うか |
| 証明書 | 工事の内容を証明する書類を用意できるか |
| 期間 | 対象となる期間内に、要件を満たせるか |
| 補助金・ほかの控除 | 補助金を受けた場合の扱いや、ほかの控除と併用できるか |
控除額は、実際にかかった工事費だけでは決まりません。補助金を受けた場合の扱いや、ほかの控除との併用も、制度ごとに確かめます。いくつもの制度を併用できると、一括りに考えないようにしましょう。
2026年度の改正で延長などの見直しがあった制度もあるため、国税庁や国土交通省の、制度ごとの案内と照らし合わせて確かめることが大切です。
工事後では遅いことも。見積もり段階で施工会社等に相談
工事が終わった後では、証明の準備が難しくなることもあります。控除の対象になりそうな工事は、見積もりの段階で、施工会社等に相談しておきましょう。
必要な改修を決める
住まいのどこを、何のために直すのかを先に整理します。
見積もり段階で相談する
どの制度の対象になりうるか、必要な証明書を用意できるかを、施工会社等に確かめます。
条件と期間を確かめる
居住者の条件、工事内容、費用、対象期間、補助金やほかの控除との関係を確認します。
工事の書類を保管する
工事の内容や費用、証明の書類をまとめて保管します。

「ローンがあるか」だけでなく「どの制度の対象か」も確かめます。見積もりの時点で、証明書のことも聞いておきましょう。
税金だけを理由に工事を増やさない。改修の予算を整理
控除が使えそうだからといって、必要のない工事まで増やすのは避けましょう。税金だけを理由に工事の範囲を広げると、手元のお金が想定より減ることもあります。まずは、住まいに必要な改修と、その予算を整理することが先です。
改修の費用を払った後も、急な出費に備えるお金が残るかを確かめておきましょう。生活の予備費の考え方は、生活の予備費の記事で取り上げています。
リフォームの見積もり前のチェック
- 必要な改修と、その目的を書き出した
- どの制度の対象になりうるかを、施工会社等に確かめた
- 居住者の年齢や所得などの条件を確かめた
- 必要な証明書を、工事の前に確かめた
- 補助金を受ける場合の扱いと、ほかの控除との併用を確かめた
- 控除がなくても払える予算か確かめた
FP相談では、改修の費用と、手元資金やほかの支出の予定を並べて、家計の予算を整理できます。制度の適用や税額の判断は、税務署・税理士に確かめましょう。
よくある質問
ローンを使わずにリフォームしても、税金の控除はありますか?
控除の対象になる場合があります。住宅ローン控除とは別に、耐震・省エネ・バリアフリーや子育て対応など、一定の改修工事を対象とする所得税の控除制度があります。ただし、工事内容や居住者、証明書などに条件があります。
リフォーム代なら、どんな工事でも控除の対象ですか?
どんな工事でも対象になるわけではありません。工事の種類ごとに条件が定められていて、居住者の年齢や所得、工事内容、費用、証明書、対象期間などを確かめる必要があります。
控除額は、工事費をもとに決まるのですか?
実際の工事費だけでは決まりません。制度ごとに要件が異なり、補助金を受けた場合の扱いなども関係します。具体的な扱いは、国税庁や国土交通省の制度ごとの案内で確かめましょう。
控除を受けるための準備は、いつから始めればよいですか?
見積もりの段階から始めましょう。工事後では証明の準備が難しくなることもあるため、どの制度の対象になりうるかや必要な証明書を、施工会社等に前もって相談しておきましょう。
補助金とあわせて、改修工事の控除も受けられますか?
補助金を受けた場合の扱いや、ほかの控除との併用は、制度ごとに確かめる必要があります。併用できると一括りに考えず、対象の制度の案内で確かめましょう。
※各制度で、適用期間・対象工事・所得・証明などの要件が異なります。控除額は、実際の工事費だけでは決まりません。
※2026年度の改正による延長などは、国税庁・国土交通省の制度ごとの案内と照らし合わせて確かめてください。この記事では、制度ごとの控除の額や対象期間を示していません。
※掲載している内容は、2026年10月4日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。確定申告は2026年分の所得税(原則2027年に申告)、ふるさと納税は2026年の寄附(原則2027年度の住民税)を中心に説明しています。制度は改正されることがあります。
※税額の計算や申告の判断など、個別の税務相談は税務署や税理士にご確認ください。あいマネのFP相談は、家計や資料、希望を整理する窓口です。
※特定の金融商品や、ふるさと納税の寄附先・返礼品・仲介サイトをおすすめするものではありません。

