税金・住宅ローン控除
2026年からの住宅ローン控除、何が変わった?入居期限の延長と確認点
「住宅ローン控除は2025年で終わった」。そう思って、住まいの購入計画から外していませんか? 2026年度の改正で、入居の期限は延長されました。ただし、以前と同じ条件のまま延びたわけではありません。この記事では、何が変わったのか、条件が変わるポイント、購入前に照合したい書類と予算の考え方を整理します。
2026年分所得税を中心に解説。2026年10月4日時点の制度にもとづく一般的な説明です。控除の額や申告の要否は、収入の種類・家族・ほかの控除などで変わります。具体的な判断は、税務署や税理士、お住まいの市区町村に確かめましょう。
2026年度の改正で、住宅ローン控除の対象となる入居の期限は2030年末まで延長され、省エネ性能の高い既存住宅への支援や床面積要件なども見直されました。ただし、以前と同じ条件で5年延びたわけではなく、新築か中古か、省エネ性能、入居する年、所得、家族の条件で、借入限度額や控除期間が変わります。
この記事のポイント
- 入居期限は2030年末まで延長
- 中古・省エネ・床面積等を見直し
- 入居年と物件条件で確認
目次
住宅ローン控除は2025年で終わり?入居期限は2030年末まで
住宅ローン控除(正式には住宅借入金等特別控除)は、住宅ローンを利用して住まいを取得した場合などに、条件を満たせば、ローンの残高などに応じた額を所得税などから差し引ける制度です。
「2025年で終わった」と思われがちですが、2026年度(令和8年度)の税制改正で、適用対象となる入居の期限は2030年末まで延長されました。これから入居する場合は、入居する年の条件を確かめることになります。
この記事では、住宅ローン控除を、借入れをして住宅を取得した場合の住宅借入金等特別控除として説明します。現金での取得や改修工事を対象とする制度は、分けて確かめましょう。ローンを使わないリフォームの控除は、ローンなしのリフォームの記事で取り上げます。

住宅ローン控除は2025年で終わったと思っていました。入居の期限が延びたんですね。
2026年度改正で何が変わった?既存住宅・省エネ・床面積
2026年度の改正では、入居期限の延長のほか、省エネ性能の高い既存住宅(中古住宅)への支援や、床面積要件なども見直されました。主な見直しと、確かめたいことは次のとおりです。
| 見直された点 | 確かめたいこと |
|---|---|
| 入居の期限 | 2030年末まで延長。実際に住み始める年がいつになるか |
| 省エネ性能の高い既存住宅への支援 | 中古住宅の省エネ性能の区分と、それを証明できる書類があるか |
| 床面積要件 | 物件の床面積が、使う制度の要件に合うか |
中古住宅の控除期間がどう変わったかは中古住宅のローン控除の記事、床面積要件の見直しは床面積要件の記事で取り上げます。
延びたのは入居の期限です。以前と同じ条件のまま5年延びた、という意味ではありません。
借入限度額や控除期間は、物件と入居年・所得・家族で変わる
住宅ローン控除の借入限度額(控除の計算の対象になる借入残高の上限)や控除期間は、すべての人で同じではありません。新築か中古か、省エネ性能、入居する年、所得、家族の条件によって変わります。
契約した年
- 売買や借入れの契約をした年
- これだけでは、条件は判断できない
実際に住み始める年
- 入居する年によって、条件が変わる場合がある
- 購入前に、入居の予定を確かめておく
契約した年だけでなく、実際に住み始める年が重要です。引き渡しの時期がずれて、入居が予定より遅れることもあるため、入居の予定と条件をあわせて確かめておきましょう。
※住宅ローン控除には、所得・居住・返済期間・床面積・住宅性能などの要件があります。

「いつ契約したか」だけでなく「いつ住み始めるか」も大切です。入居の年と物件の性能を、購入前にそろえて確かめましょう。
購入前に照合する書類と、控除を前提にしすぎない住宅の予算
購入前には、物件の性能を証明できる書類がそろうかと、自分の所得や借入の条件が要件に合うかを照合しましょう。
広告にある最大控除額は、自分が実際に受けられる控除の額とは限りません。控除の額は、住宅の区分や入居する年、所得、借入の条件などによって変わるためです。
住宅の予算は、控除を満額受ける前提だけで組まず、税負担と返済額を合わせて確かめてください。控除を受けられるかどうかと、無理なく返済できるかどうかは、分けて考えることが大切です。
購入前のチェック
- 実際に住み始める予定の年を確かめた
- 新築か既存住宅か、住宅の区分を確かめた
- 省エネ性能を証明できる書類がそろうか確かめた
- 床面積など、物件の要件を確かめた
- 自分の所得や借入の条件(返済期間など)を照合した
- 控除を見込まない場合も含めて、返済額と家計を確かめた
FP相談では、購入後の返済と家計の収支を確かめられます。控除が使えるかどうかや税額の判断は、税務署・税理士に確かめましょう。
よくある質問
住宅ローン控除は、2025年で終わったのですか?
終わっていません。2026年度の改正で、適用対象となる入居の期限は2030年末まで延長されました。ただし、以前と同じ条件のまま延びたわけではありません。
2026年度の改正で、住宅ローン控除の何が変わりましたか?
入居の期限が2030年末まで延長されたほか、省エネ性能の高い既存住宅への支援や床面積要件なども見直されました。借入限度額や控除期間は、新築か中古か、省エネ性能、入居する年、所得、家族の条件で変わります。
契約した年と住み始めた年、どちらが大切ですか?
契約した年だけでなく、実際に住み始める年が重要です。入居する年によって条件が変わる場合があるため、購入前に入居の予定と物件の条件を照合しましょう。
広告にある最大控除額は、そのまま受けられますか?
そうとは限りません。控除の額は、住宅の区分や入居する年、所得、借入の条件などで変わります。住宅の予算は、控除を満額受ける前提だけで組まず、税負担と返済額を合わせて確かめましょう。
現金での購入やリフォームも、この住宅ローン控除の話ですか?
この記事の住宅ローン控除は、借入れをして住宅を取得した場合などの住宅借入金等特別控除です。現金での取得や改修工事の税制は、住宅ローン控除とは分けて確かめましょう。
※2026年度の税制改正を前提にした説明です。住宅ローン控除には、所得・居住・返済期間・床面積・住宅性能などの要件があります。
※借入限度額や控除期間の具体的な数字は、住宅の区分・入居する年・所得・家族の条件などで異なるため、この記事では示していません。国土交通省や国税庁の案内で確かめてください。
※この記事の住宅ローン控除は、主に住宅借入金等特別控除を指します。現金での取得や改修工事の制度は含みません。
※掲載している内容は、2026年10月4日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。確定申告は2026年分の所得税(原則2027年に申告)、ふるさと納税は2026年の寄附(原則2027年度の住民税)を中心に説明しています。制度は改正されることがあります。
※税額の計算や申告の判断など、個別の税務相談は税務署や税理士にご確認ください。あいマネのFP相談は、家計や資料、希望を整理する窓口です。
※特定の金融商品や、ふるさと納税の寄附先・返礼品・仲介サイトをおすすめするものではありません。
