税金・ふるさと納税のしくみと上限
2026年の税制改正、ふるさと納税は去年の上限表を使っていい?
2026年も、収入は去年とほぼ同じ。それなら、ふるさと納税も去年と同じ額でよいと考えていませんか? 2026年分は、所得税の基礎控除や給与所得控除などが改正されています。この記事では、所得税と住民税で何が違うのか、去年の上限表をそのまま使わない理由、シミュレーターの確かめ方と今年の条件の入れ方を整理します。
2026年寄附を中心に解説。2026年10月4日時点の制度にもとづく一般的な説明です。控除の額や申告の要否は、収入の種類・家族・ほかの控除などで変わります。具体的な判断は、税務署や税理士、お住まいの市区町村に確かめましょう。
2026年の寄附に、去年の上限表をそのまま使うのは避けましょう。2026年分は所得税の基礎控除や給与所得控除などが改正され、住民税とは適用年度や計算が異なります。ふるさと納税の特例控除で使う税率の算定にも調整があり、基礎控除が増えた分だけ上限が同じ額減る、という単純な計算ではありません。2026年の寄附に対応した計算で確かめましょう。
この記事のポイント
- 2026年寄附対応かを確認
- 所得税と住民税の計算は同じではない
- 改正反映と入力条件を確認
目次
2026年分は、所得税の基礎控除などが改正されている
2026年分の所得税では、基礎控除や給与所得控除などが改正されています。収入が去年とほぼ同じでも、税金を計算する前提は、去年と同じではありません。
ふるさと納税の上限の目安は、所得や控除をもとに考えます。前提が変われば、上限の目安も変わる場合があります。どのくらい増えるか減るかは、各人の所得や控除などによって異なります。所得税の改正の内容は、2026年分の所得税の改正の記事で取り上げます。

収入が去年と同じなら、寄附も去年と同じ額でいいと思っていました。
所得税と住民税は、適用年度も計算も同じではない
ふるさと納税の控除は、所得税と住民税の両方に関係します。2026年の寄附は、所得税なら2026年分、住民税なら原則として2027年度分の計算に関係します。所得税の「年分」と住民税の「年度」で、使う年がずれる点に注意しましょう。
計算も同じではありません。財務省の改正の解説では、今回の基礎控除の引上げは所得税についてのもので、個人住民税では基礎控除の引上げを行っていないとされています。所得税の基礎控除の額を、そのまま住民税に当てはめないようにしましょう。
所得税(2026年分)
- 基礎控除や給与所得控除などが改正された
- 2026年の寄附は、2026年分の計算に関係する
住民税(原則2027年度分)
- 基礎控除の引上げは行っていない
- 2026年の寄附は、原則2027年度分に関係する
- 特例控除で使う税率の算定に、調整がある
住民税で受けるふるさと納税の控除のうち、特例控除(特例分)で使う税率の算定にも、調整が入っています。そのため、基礎控除が増えた金額と同じ額だけ寄附の上限が減る、という単純な計算にはなりません。
シミュレーターは2026年の寄附対応と改正の反映を確認
上限の目安をシミュレーターで調べる場合は、2026年の寄附に対応しているか、改正を反映しているかを確かめましょう。去年の上限表や、去年の条件で出した結果は、改正前の前提で計算されている場合があります。
「最新」という見出しだけを信じず、何年の寄附向けの計算か(対象年)と、どんな条件で計算しているか(計算条件)まで確かめることが大切です。2027年の寄附分からは、住民税の特例控除の上限にも見直しがあります。2026年の寄附とは分けて、2027年の寄附分からの見直しで確かめましょう。
シミュレーターを使う前のチェック
- 2026年の寄附に対応しているか確かめた
- 2026年分の改正を反映しているか確かめた
- 「最新」の見出しだけでなく、対象年を確かめた
- どんな条件で計算しているかを確かめた
- 今年の給与・扶養・控除の変更を入れた
去年の源泉徴収票は参考に。今年の変更も入力する
去年の源泉徴収票は、収入や控除の様子をつかむ参考にはなります。ただし、去年の数字だけでは今年の計算になりません。今年の給与や扶養、控除の変更も入力しましょう。
去年の源泉徴収票を見る
収入や控除の様子をつかむ参考にします。
今年の変更を入れる
今年の給与、扶養する家族、控除の変更を入力します。
対応した計算で試算する
2026年の寄附に対応し、改正を反映した計算で目安を出します。
数字が分かったら更新
見込みで出した上限は確定額ではないため、入れ直します。
見込みの段階で出した上限は、確定額ではありません。年収が同じでも上限の目安が人によって違う理由は、上限の目安の考え方で整理しています。

上限の目安は、まず「何年の寄附向けの計算か」を確かめましょう。去年の表をそのまま使わないことが第一歩です。
よくある質問
収入が去年と同じなら、ふるさと納税も去年と同じ額でよいですか?
そうとは限りません。2026年分は所得税の基礎控除や給与所得控除などが改正されています。去年の上限表や寄附額をそのまま使わず、2026年の寄附に対応した計算で確かめましょう。
所得税の基礎控除が増えた分だけ、寄附の上限は減りますか?
そのような単純な計算ではありません。所得税と住民税は適用年度や計算が異なり、ふるさと納税の特例控除で使う税率の算定にも調整があります。上限の増減は、各人の所得や控除などで異なります。
所得税の基礎控除の引上げは、住民税にも当てはまりますか?
そのまま当てはめないようにしましょう。財務省の改正の解説では、個人住民税では基礎控除の引上げを行っていないとされています。所得税と住民税は分けて考えます。
シミュレーターで出た上限は、確定した額ですか?
見込みの段階で出した上限は、確定額ではありません。2026年の寄附に対応し、改正を反映しているかを確かめたうえで、今年の給与や扶養、控除の変更を入れ、数字が分かったら更新しましょう。
※上限の増減は、各人の所得・控除などにより異なります。この記事では、改正後の控除額や上限の具体的な額は示していません。
※住民税は、所得税と適用年度や計算が異なります。所得税の基礎控除の額を、そのまま住民税の計算に当てはめないでください。
※掲載している内容は、2026年10月4日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。確定申告は2026年分の所得税(原則2027年に申告)、ふるさと納税は2026年の寄附(原則2027年度の住民税)を中心に説明しています。制度は改正されることがあります。
※税額の計算や申告の判断など、個別の税務相談は税務署や税理士にご確認ください。あいマネのFP相談は、家計や資料、希望を整理する窓口です。
※特定の金融商品や、ふるさと納税の寄附先・返礼品・仲介サイトをおすすめするものではありません。



