税金・確定申告のきほん
2026年分の申告は、2026年にする?確定申告の年分と住民税の年度
「2026年分の確定申告」と聞いて、2026年のうちに提出するものだと思っていませんか? 確定申告の「2026年分」は、申告する年ではなく、所得の年を表しています。この記事では、申告する年との関係、所得税の「年分」と住民税の「年度」の違い、税制改正のニュースの読み方、資料を年ごとに整理するコツをまとめます。
2026年分所得税を中心に解説。2026年10月4日時点の制度にもとづく一般的な説明です。控除の額や申告の要否は、収入の種類・家族・ほかの控除などで変わります。具体的な判断は、税務署や税理士、お住まいの市区町村に確かめましょう。
2026年分の確定申告は、原則として2026年ではなく、翌2027年に申告します。一般的には、2026年1月から12月までの所得をまとめて申告する仕組みです。2026年の所得は、原則として2027年度の住民税にもつながります。所得税の「年分」と住民税の「年度」を分け、医療費や寄附金の資料も支払った年ごとに整理しましょう。
この記事のポイント
- 2026年の所得→原則2027年に申告
- 所得税の年分と住民税の年度は別
- 資料は支払った年ごとに整理
目次
2026年分の確定申告は、原則として翌2027年に申告
「2026年分」の「年分」は、いつの所得についての申告かを示す言葉です。個人の所得税は、一般的に1月から12月までの1年間(暦年)の所得をもとに計算します。2026年分なら、2026年1月から12月までの所得をまとめて、原則として翌2027年に申告します。
2026年の収入や、医療費などの支払いは、年が明けてからの申告でまとめて使います。申告の時期は翌年でも、記録は年の途中から残しておくと、申告の準備を進めやすくなります。
※2027年の具体的な受付期間や、納付・振替の日付は、国税庁が公表する対象年の案内で確かめましょう。申告の期限や対象年は、税目や手続きによって異なります。

2026年分の確定申告だから、2026年のうちに出すものだと思っていました。
所得税の「年分」と住民税の「年度」は別の数え方
ここで混同しやすいのが、所得税の「年分」と、住民税の「年度」です。所得税は「2026年分」のように、所得を得た年で呼びます。住民税は「2027年度」のように年度で呼び、2026年の所得は、原則として2027年度の住民税にもつながります。
| 税金 | 2026年の所得とのつながり | 呼び方で注意したいこと |
|---|---|---|
| 所得税 | 2026年分として、原則2027年に確定申告する | 「年分」は所得の年。申告する年ではない |
| 住民税 | 原則として2027年度の住民税につながる | 「年度」で呼ぶため、所得の年と数字がずれて見える |
そのため、今年届いた住民税の通知は、今年の収入だけを見て計算したものではありません。住民税は、原則として前の年の所得がもとになるからです。通知を見るときは、どの年の所得にもとづく金額かを意識すると、数字の意味をつかみやすくなります。
同じ2026年の所得でも、所得税では「2026年分」、住民税では原則「2027年度」と呼ばれます。
税制改正のニュースは、成立した年と適用する年を分けて読む
税制改正のニュースでは、改正が成立した年と、実際に適用される年が違うこともあります。今年のニュースだから今年の税金の話、とは限りません。記事や動画を見るときは、公開日だけでなく、何年分の税金の話かを確かめましょう。
公開日や成立した年で読むと
- 今年のニュースなら、今年の税金の話だと思う
- 新しい記事なら、どの年にも当てはまると思う
- 古い記事の基準を、そのまま申告に使ってしまう
適用する年で読むと
- 何年分の所得税か、何年度の住民税かを確かめる
- 改正ごとに、いつの分から適用されるかを見る
- 対象年が合わない基準は、そのまま使わない
たとえば2026年度(令和8年度)の税制改正にも、2026年分の所得税に関わる見直しと、ふるさと納税で2027年の寄附分から適用される見直しがあります。前者は所得税の控除の引き上げの記事、後者はふるさと納税の控除の上限の記事で取り上げています。

ニュースの日付と、税金の対象年は別のものです。まず「何年分」「何年度」の話かを確かめてから読みましょう。
医療費や寄附金の資料は、支払った年ごとに整理する
医療費の領収書や寄附金の証明書なども、年ごとに分けて整理しましょう。医療費控除や寄附金の控除は、原則としてその年に支払った分をもとに計算します。年末に寄附をしたときは、どちらの年の分になるかも確かめておきましょう(年末の寄附の注意点)。
対象年をそろえるチェック
- 読んでいる記事や案内が、何年分の話か確かめた
- 所得税の「年分」と住民税の「年度」を分けてメモした
- 医療費の領収書を、支払った年ごとに分けた
- 寄附の証明書などを、寄附した年ごとに分けた
- 別の年の支払いが混ざっていないか見直した
- 申告の受付期間は、公表後の国税庁の案内で確かめる
最初に対象年を合わせるだけで、古い基準を使うミスや、別の年の支払いを混ぜるミスを防ぎやすくなります。FP相談では、税金の支払いや申告の時期を、家計の年間の予定と並べて整理できます。税額や申告の判断は、税務署・税理士に確かめましょう。
よくある質問
2026年分の確定申告は、いつ提出しますか?
一般的には、2026年1月から12月までの所得をまとめ、原則として翌2027年に申告します。2027年の具体的な受付期間などは、国税庁が公表する案内で確かめましょう。
2026年の所得は、何年度の住民税に関係しますか?
原則として2027年度の住民税につながります。所得税は「2026年分」、住民税は「2027年度」と呼び方が違うため、同じ所得の話でも年の数字がずれて見えます。
今年届いた住民税の通知は、今年の収入で計算されていますか?
今年の収入だけを見て計算したものではありません。住民税は、原則として前の年の所得がもとになります。通知を見るときは、どの年の所得にもとづく金額かを確かめましょう。
税制改正のニュースは、いつの税金から関係しますか?
改正が成立した年と、適用される年が違うことがあります。公開日だけで判断せず、何年分の所得税か、何年度の住民税か、いつの寄附分からかを、改正ごとに確かめましょう。
※個人の一般的な暦年課税の説明です。申告期限や対象年は、税目・手続きによって異なります。
※2027年の確定申告の受付期間や、納付・振替の日付は示していません。公表後の国税庁の案内で確かめてください。
※掲載している内容は、2026年10月4日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。確定申告は2026年分の所得税(原則2027年に申告)、ふるさと納税は2026年の寄附(原則2027年度の住民税)を中心に説明しています。制度は改正されることがあります。
※税額の計算や申告の判断など、個別の税務相談は税務署や税理士にご確認ください。あいマネのFP相談は、家計や資料、希望を整理する窓口です。
※特定の金融商品や、ふるさと納税の寄附先・返礼品・仲介サイトをおすすめするものではありません。


