FP相談・住宅ローン相談・保険相談オンライン/対面(立川)

税金・ふるさと納税のしくみと上限

育休・転職・退職の年、ふるさと納税は去年と同じ寄附額でいい?

去年と同じ会社だから、ふるさと納税も去年と同じ額で大丈夫。そう考えていませんか? 育休や時短勤務があった年や、転職・退職をした年は、確認が必要です。この記事では、上限の目安が寄附した年の所得で決まること、給与と給付金を分けて考える理由、寄附を追加する前の見込みの更新のしかたを整理します。

更新 監修 要確認:監修するFP約3分で読めます

果物の入った「ふるさと」の木箱とコインの3Dイラスト

2026年寄附を中心に解説。2026年10月4日時点の制度にもとづく一般的な説明です。控除の額や申告の要否は、収入の種類・家族・ほかの控除などで変わります。具体的な判断は、税務署や税理士、お住まいの市区町村に確かめましょう。

結論

育休・転職・退職などがあった年は、去年と同じ寄附額でよいとは限りません。ふるさと納税の上限の目安は、寄附した年の所得や控除で変わります。育休や時短勤務、転職の間に働かない期間、年の途中の退職などがあった年は、前年の給与だけでは計算できません。給与と給付金を区別し、追加の寄附の前に今年の見込みを更新しましょう。

この記事のポイント

  1. 上限は寄附した年の所得等で決まる
  2. 給与と給付金を区別
  3. 追加前に今年の見込みを更新
目次
  1. ふるさと納税の上限は、寄附した年の所得や控除で決まる
  2. 給与と給付金は区別し、入金をまとめて年収にしない
  3. 複数の勤務先があれば、源泉徴収票をそろえる
  4. 寄附を追加する前に、今年の見込みを更新する
  5. よくある質問

ふるさと納税の上限は、寄附した年の所得や控除で決まる

ふるさと納税の上限の目安は、寄附した年の所得や控除で変わります。去年の上限は、去年の所得や控除をもとにした目安です。同じ会社で働いていても、働き方が変わった年は、去年の数字をそのまま使えません。

前年の給与だけでは、今年の上限の目安は計算できません。
今年あったこと確かめたいこと
育休・時短勤務休んだ期間や、勤務時間を短くした期間の給与
転職働かない期間の有無と、勤務先ごとの給与
ボーナスの減少今年支払われるボーナスの見込み
年の途中の退職退職までの給与と、退職金の扱い
よくある疑問

同じ会社で働いているから、寄附も去年と同じ額でいいと思っていました。

給与と給付金は区別し、入金をまとめて年収にしない

育休中などに受け取る各種の給付金は、給与とは税務上の扱いが違うことがあります。銀行への入金を全部まとめて「今年の年収」とし、そのまま上限の目安を計算しないようにしましょう。

給付ごとに課税か非課税か、どう扱うかは、個別に確かめる必要があります。年の途中で退職して退職金を受け取った場合も、退職金をそのまま給与の年収に足さないことが大切です。退職所得の扱いも、個別に確かめましょう。

入金をまとめて考えると

  • 給与も給付金も、まとめて年収にする
  • 退職金も、給与の年収に足す
  • 去年の給与で、今年を計算する

分けて考えると

  • 給与と給付金を分けて書き出す
  • 給付ごとの課税・非課税を確かめる
  • 退職金は給与と分け、扱いを確かめる

育休中の給付の額の考え方は、育休給付の考え方の記事で取り上げます。

複数の勤務先があれば、源泉徴収票をそろえる

転職した年など、複数の勤務先から給与を受け取った人は、それぞれの源泉徴収票をそろえます。1つの勤務先の分だけでは、その年の給与の全体が分かりません。

年の途中で出した試算は、確定した額ではありません。働き方が変わる年は、分かった数字で入れ直すことを前提に、目安として使いましょう。年収のほかに上限の目安を左右する条件は、年収と寄附上限の記事で確かめられます。

ポイント

年の途中の試算は確定額ではありません。働き方が変わった年は、とくに見込みの更新が大切です。

働き方が変わった年のチェック

  • 前年の給与ではなく、今年の給与の見込みを入れた
  • 給付金を、給与と分けて書き出した
  • 給付ごとの課税・非課税を確かめた
  • 退職金を、給与の年収に足していない
  • 複数の勤務先の源泉徴収票をそろえた
  • すでに寄附した額を確かめた

寄附を追加する前に、今年の見込みを更新する

すでに寄附した分を確かめ、追加する前に今年の見込みを更新することが大切です。次の順番で見直すと、確かめ漏れを防ぎやすくなります。

  1. 寄附済みの額を確かめる

    今年すでに寄附した分を、サイトをまたいで合計します。

  2. 今年の給与を見込み直す

    育休・転職・退職などをふまえて、今年の給与の見込みを更新します。

  3. 給与と給付金を分ける

    給付金や退職金は給与と分け、扱いを個別に確かめます。

  4. 追加するかを決める

    更新した目安と家計の余裕を見て、寄附の額を考えます。

収入が減る時期に、上限を使いきろうとして手元の現金を減らすことはありません。寄附の額も、働き方の変化と家計の余裕に合わせて見直しましょう。

FPのひとこと

上限は使いきるためのものではありません。収入が変わる年は、家計の余裕に合わせて考えましょう。

よくある質問

育休があった年も、ふるさと納税は去年と同じ額でよいですか?

そうとは限りません。上限の目安は、寄附した年の所得や控除で変わります。育休や時短勤務があった年は、前年の給与ではなく、今年の給与の見込みで確かめ直しましょう。

育休中の給付金も、年収に入れて上限を計算しますか?

給与と各種の給付金は、税務上の扱いが違うことがあります。銀行への入金を全部まとめて年収にせず、給付ごとの課税・非課税を個別に確かめましょう。

年の途中で退職したら、退職金も年収に足しますか?

退職金を、そのまま給与の年収に足さないようにしましょう。退職所得の扱いは、個別に確かめる必要があります。退職までの給与とは分けて考えます。

転職した年は、何をそろえればよいですか?

複数の勤務先がある人は、それぞれの源泉徴収票をそろえます。すでに寄附した分も確かめ、追加する前に今年の見込みを更新しましょう。年の途中の試算は確定額ではありません。

※給付ごとの課税・非課税、退職所得の扱いなどは、個別に確かめてください。

※年の途中で出した上限の目安は、確定した額ではありません。

※掲載している内容は、2026年10月4日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。確定申告は2026年分の所得税(原則2027年に申告)、ふるさと納税は2026年の寄附(原則2027年度の住民税)を中心に説明しています。制度は改正されることがあります。

※税額の計算や申告の判断など、個別の税務相談は税務署や税理士にご確認ください。あいマネのFP相談は、家計や資料、希望を整理する窓口です。

※特定の金融商品や、ふるさと納税の寄附先・返礼品・仲介サイトをおすすめするものではありません。

参考にした資料

シミュレーションFPに相談する