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NISAの金融機関、変更したら保有商品も移せる?変わるのは「これからの買付け先」
NISAを別の金融機関に変えたい。そのとき、いま持っている投資信託や株も、まとめて新しいNISA口座へ移せると思っていませんか? 金融機関の変更で変わるのは、これから買う先です。この記事では、変更で変わることと変わらないこと、2027年分の手続きの期間、変更の前に確かめたいことを整理します。
2026年10月4日時点の制度にもとづく一般的な説明です。投資には元本割れのリスクがあり、制度を使えるかどうかや税の軽減の大きさは、人によって異なります。
NISAの金融機関を変更しても、保有商品を新しい金融機関のNISAへ移すことはできません。変更は、これからの買付け先を変える手続きです。変更前の商品は、原則として元の金融機関で非課税のまま持ち続けられます。手続きは変更したい年の前年10月1日からその年の9月30日までで、その年にすでにNISAで買付けていると、その年分は変更できません。
この記事のポイント
- 変更で変わるのは、これからの買付け先
- 保有商品は元の金融機関で非課税のまま
- 翌年分は前年10月から。受付期限も確認
目次
NISAの金融機関変更とは?変わるのは「これからの買付け先」
NISAの金融機関の変更は、NISAで新しく商品を買う先(買付け先)を、別の金融機関に切り替える手続きです。いまNISAで持っている投資信託や株を、NISAのまま新しい金融機関へ引っ越す手続きではありません。
変更前に買った商品は、原則として元の金融機関で、非課税のまま持ち続けられます。ただし、新しい金融機関のNISAへ移すことはできません。その商品の残高を見るのも、売るときの手続きも、元の金融機関の口座で行うことになります。
変更で変わること
- NISAで新しく買う先(買付け先)
- 変更後の年は、2つの枠とも変更先で買う
- 積立の設定は、変更先でし直す
変更しても変わらないこと
- 変更前に買った商品は、元の金融機関に残る
- 元の金融機関で、非課税のまま持ち続けられる
- 新しい金融機関のNISAへは移せない

金融機関を変えたら、持っている投資信託も一緒に新しい口座へ引っ越すものだと思っていました。
元の金融機関に口座と商品が残っていても、そこで新しく買い続けられるわけではありません。つみたて投資枠と成長投資枠を、元の金融機関と新しい金融機関に分けて使う、という意味でもありません。持っている商品の置き場所と、これから買う先は、分けて考えましょう。
金融機関変更の手続き期間:前年10月1日〜その年9月30日
変更は年単位で行います。基本の手続き期間は、変更したい年の前年10月1日から、その年の9月30日までです。2026年10月のいまは、2027年分の変更を考える時期にあたります。
| 時期 | 2027年分を変えたい場合 |
|---|---|
| 2026年10月1日から | 2027年分の変更の手続き期間が始まる |
| 2027年に入ってから | 2027年にNISAですでに買付けていれば、2027年分は変更できない |
| 2027年9月30日まで | 基本の手続き期間の終わり。金融機関ごとの受付期限も確認 |
見落としやすいのは、変更したい年に、すでにNISAで買付けをしている場合です。たとえば2027年に入って元の金融機関のNISAで買付けがあると、2027年分は変更できず、変えられるのは次の年の分からです。毎月の積立の設定が残っていて、知らないうちに買付けが行われていることもあるため、その年の買付けの有無を確かめましょう。
変更の前に確かめたいこと:受付期限・商品・積立の設定
金融機関を変えたい理由は、扱っている商品や費用、使いやすさなど、人によってさまざまです。比べるときは、変更先に買いたい商品があるか、その費用はどうかに加えて、変更前と変更後の金融機関の受付期限も確かめます。
もう一つ忘れやすいのが積立の設定です。変更先では、何を・いくら・どの方法で払うかを決めて、積立の設定をし直します。設定の中身の確かめ方は、積立の設定を確かめる記事で解説しています。
金融機関を変える前のチェック
- 変えたい理由(商品・費用など)を書き出した
- 変更先に、買いたい商品があるか確かめた
- 変更したい年に、積立を含めてNISAで買付けていないか確かめた
- 変更前と変更後の金融機関の受付期限を確かめた
- 変更先で、積立の設定をし直す準備をした

変わるのは、これから買う場所です。持っている商品は元の口座に残る前提で、手続きの時期を決めましょう。
変更のために全部売る前に:残す資産と新しく買う資産
すべてを新しい金融機関にまとめたくて、元の口座の商品を売ろうと考える人もいるかもしれません。でも、変更するために、元の口座の商品を売らなければならないわけではありません。売る前に、元の口座に残せる資産と、変更先で新しく買う資産を分けて確認しましょう。
売って受け取ったお金で変更先の商品を買うと、その年の投資枠を使う新しい買付けになります。売った分の枠がいつ、どれだけ戻るかは、売った後の枠の記事で取り上げます。また、NISAで持つ投資信託などには値動きがあり、売る時期によっては、買った金額を下回った状態(元本割れ)で売ることもあります。
なお、住所や氏名が変わったときの届出は、金融機関の変更とは別の手続きです。住所が変わったときの記事で確かめてください。
よくある質問
NISAの金融機関を変更すると、今の商品も新しい口座に移りますか?
移りません。金融機関の変更は、これからの買付け先を変える手続きです。変更前に買った商品は、原則として元の金融機関で非課税のまま持ち続けられますが、新しい金融機関のNISAへ移すことはできません。
2027年分の金融機関の変更は、いつから手続きできますか?
基本の手続き期間は、2026年10月1日から2027年9月30日までです。金融機関ごとの受付期限もあります。また、2027年にすでにNISAで買付けていると、2027年分は変更できません。
変更した後も、元の金融機関でNISAの買付けを続けられますか?
続けられません。変更後の年の買付けは、つみたて投資枠・成長投資枠とも変更先の金融機関で行います。元の口座に商品が残っていても、2つの金融機関で新しく買えるわけではありません。
金融機関を変えるには、持っている商品を売る必要がありますか?
売らなければならないわけではありません。元の口座の商品は、非課税のまま持ち続けられます。売るかどうかは、使う予定や目的で考えましょう。投資信託などには値動きがあり、売る時期によっては元本割れすることもあります。
変更先でも、前の積立の設定がそのまま続きますか?
変更先では、積立の設定をし直します。何を、いくら、どの方法で払うかを決め直し、設定どおりに買付けが始まっているかも確かめましょう。
※成人向けのNISAの、一般的な金融機関の変更手続きの説明です。基本の手続き期間は、変更したい年の前年10月1日からその年の9月30日までです。
※金融機関ごとの受付期限と、変更したい年にすでに買付けがあるかどうかは、利用している金融機関で確認してください。
※掲載している内容は、2026年10月4日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。施行予定の改正は、開始日や手続きが変わることがあります。最新の内容は、金融庁・国民年金基金連合会(iDeCo公式サイト)などの公的な案内と、利用する金融機関でご確認ください。
※投資信託などには値動きがあり、元本割れすることがあります。税金の扱いや控除の効果は、所得や家族などの状況で変わります。個別の税務判断は、税務署や税理士にご確認ください。
※特定の金融商品・金融機関をおすすめするものではありません。
