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ステーブルコインなら、円で元本保証?何に連動するかの確かめ方
ステーブルは「安定」という意味。名前からは、値下がりしないお金のように感じるかもしれません。けれども、何に対して安定しているのかによって、円で見たときの結果は変わります。この記事では、連動の仕組み、為替で円での価値が動く計算、裏付けや交換の条件、日本での制度上の扱いを整理します。
名前の似た制度・商品との違いを説明しています。2026年10月16日時点の制度にもとづく一般的な説明です。暗号資産は法定通貨ではなく、価格が大きく変動し、買ったときより円での価値が下がることがあります。特定の暗号資産・事業者の売買をすすめるものではありません。
円で元本が保証されるとは限りません。ステーブルコインは、米ドルや円など基準となる資産の価値に連動するよう設計されたもので、何に連動するかが重要です。仮に1枚1ドルを保っていても、1ドル150円が135円になれば、円での価値は10%下がります。裏付け資産の管理や交換の条件、発行体のリスクも確かめましょう。
この記事のポイント
- 何に対して安定している?
- 1ドルでも円換算額は動く
- 裏付けと交換条件を確認
目次
ステーブルコインとは:何に連動するよう設計されているか
ステーブルコインは、米ドルや円など、基準となる資産の価値に連動するよう設計されたものです。「ステーブル」は安定という意味ですが、大切なのは何に対して安定しているのかです。
たとえば米ドルに連動するものなら、安定を目指しているのは、ドルで見た価値です。円で暮らし、円で支払う人にとっては、円で見るとどうなるかを別に考える必要があります。

ステーブルコインなら、円の預金のように元本が守られると思っていました。
1枚1ドルを保っても、円での価値は為替で動く
仮に、1枚1ドルを保つよう設計されたステーブルコインを持っていて、為替が1ドル150円から135円になったとします。ドルで見た価値は1ドルのままでも、円で見た価値は下がります。
- ドルで見た価値
- 1枚=1ドル(変わらない)
- 1ドル150円のときの円での価値
- 150円
- 1ドル135円のときの円での価値
- 135円
- 円で見た変化
- (135円 − 150円)÷ 150円 = −10%
※為替は仮定です。将来の為替を示すものではありません。
円で見て15円下がったのは、ドルで見た価値が下がったからではなく、円とドルの交換の比率が動いたためです。外貨と円の為替の基本は、外貨預金の仕組みの記事で説明しています。
連動先の通貨で安定していても、円で使うお金なら、円で見た価値で考えましょう。
ステーブルコインの裏付け資産・交換条件・発行体を確かめる
為替のほかにも、確かめたいことがあります。裏付けとなる資産がどう管理されているか、どんな条件で交換できるか、誰が発行しているかといったリスクです。安定を目指していることと、いつでも同じ価格で売れることは違います。
ステーブルコインで確かめたいこと
- 何に連動するよう設計されているか(連動先)
- 裏付けとなる資産と、その管理の方法
- どんな条件・方法で交換できるか
- 誰が発行しているか(発行体)
- どこで使えるか(利用先)
連動の仕組みや交換の条件があっても、銀行の円預金と同じものと考えないようにしましょう。名前だけで安全と判断せず、一つずつ確かめることが大切です。
日本では電子決済手段など、別の制度で扱われるものもある
ステーブルコインと呼ばれるものを、すべてビットコインなどの暗号資産(仮想通貨とも呼ばれます)と同じ分類にすることはできません。日本では、仕組みによって、電子決済手段など別の制度で扱われるものもあります。
電子決済手段として扱われるもの
- 法定通貨と連動した価格で発行される
- 発行した価格と同じ額での払い戻し(償還)を約束する
- いわゆるステーブルコインの一部
暗号資産などとして扱われるもの
- アルゴリズムで価値の安定を試みるものなど
- 電子決済手段に当てはまらないもの
- 安定を目指していても、同じ価格で売れるとは限らない
電子決済手段として扱われるものでも、円での元本が保証されるわけではありません。米ドルに連動するものなら、為替によって円での価値は動きます。発行体や交換の条件も、あわせて確かめましょう。
ビットコインなどの暗号資産は値動きが大きく、買ったときより円で見た価値が下がることがあります。法定通貨や電子マネーとの違いは、暗号資産の基本の記事で取り上げています。

「安定」は何に対してかを、最初に確かめましょう。将来、円で使うお金なら、円で見た価値で考えます。
よくある質問
ステーブルコインは、円で元本が保証されますか?
円での元本が保証されるとは限りません。何に連動するよう設計されているかで、円で見た価値の動きは変わります。米ドルに連動するものなら、1ドルを保っていても、為替で円での価値が下がることがあります。
1ドルに連動するステーブルコインなら、円で損をしませんか?
損をすることがあります。仮に1枚1ドルを保っていても、1ドル150円が135円になれば、円での価値は150円から135円へ、10%下がります(為替は仮定、費用・税金を除く)。
ステーブルコインは、ビットコインと同じ暗号資産ですか?
すべてが同じ分類ではありません。日本では、法定通貨と連動した価格で発行され、発行価格と同じ額での払い戻しを約束するものは「電子決済手段」として扱われるなど、仕組みによって制度上の扱いが異なります。
ステーブルコインを持つ前に、何を確かめればいいですか?
連動先、裏付けとなる資産とその管理、交換の条件と方法、発行体、利用先を確かめましょう。安定を目指す設計でも、いつでも同じ価格で売れるとは限りません。
※為替は仮定です。仕組みによって、暗号資産・電子決済手段などの区分が異なります。ステーブルコインは、日本円での価値を一律に保証するものではありません。
※掲載している内容は、2026年10月16日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。法律や税制の改正は、施行日や適用が始まる年、対象が変わることがあります。最新の内容は、金融庁・国税庁などの公的な案内と、利用する事業者でご確認ください。
※暗号資産は法定通貨ではなく、価格が大きく変動します。事業者の経営の悪化、不正アクセス、詐欺などのリスクもあります。税金の扱いは取引の内容で変わります。個別の税務判断は、税務署や税理士にご確認ください。
※特定の暗号資産・事業者をおすすめするものではありません。あいマネのFP相談は、家計や目的別のお金、資産全体の偏りを整理する窓口です。秘密鍵・復元フレーズ・認証コード・パスワードは、相談フォームを含め、誰にも伝えないでください。
