FP相談・住宅ローン相談・保険相談オンライン/対面(立川)

預金・外貨預金

外貨預金は、円預金の高金利版ではない

円預金より金利が高いなら、外貨預金に替えればいい。そう考えていませんか? 外貨預金は、円預金の金利だけが高くなった商品ではありません。この記事では、外貨預金の仕組みと円預金との違いを整理し、金利を比べる前に決めておきたいことを解説します。

更新 監修 要確認:監修するFP約4分で読めます

円とドルの硬貨を矢印で両替する3Dイラスト
結論

外貨預金は、米ドルなど外国の通貨で預け、利息もその通貨で受け取る商品です。外貨の金額が増えていても、円に戻すときに円高なら、円での受取額は元の金額を下回ることがあります。交換の費用もかかる場合があり、日本の預金保険の対象外です。金利を比べる前に、どの通貨で使うお金かを決めましょう。

この記事のポイント

  1. 外貨が増えても、円で増えるとは限らない
  2. 結果は金利+為替+交換コストで決まる
  3. 金利の前に、使う通貨を決める
目次
  1. 外貨預金とは?円預金との違い
  2. 外貨の金額が増えても、円で元本割れすることがある
  3. 外貨預金の交換コストと預金保険も確かめる
  4. 金利を比べる前に、使う通貨を決める
  5. よくある質問

外貨預金とは?円預金との違い

外貨預金は、米ドルなど外国の通貨で預け、利息もその通貨で受け取る商品です。円から始めるなら、まず円を外貨に替えてから預けます。利息は外貨の金額に付くため、増えていくのも外貨の金額です。

生活費など円で使うお金なら、最後は外貨を円に戻します。このときの円の受取額は、その時点の為替レート(円と外貨を交換する比率)で決まります。円で預けて円で受け取る円預金との、大きな違いです。

円預金

  • 円で預け、利息も円で受け取る
  • 預けた円の金額が、為替で変わることはない
  • 通貨を交換しないので、交換の費用はかからない

外貨預金

  • 外貨で預け、利息も外貨で受け取る
  • 円の受取額は、円に戻すときの為替で変わる
  • 円と外貨を交換するときの費用を確かめる
よくある疑問

円預金の金利が高いバージョンだと思っていました。通貨が違うと、仕組みも変わるんですね。

外貨の金額が増えても、円で元本割れすることがある

外貨預金で気をつけたいのが、「外貨の金額が増えた=円でも増えた」と考えてしまうことです。利息で外貨の金額が増えていても、円に戻すときに円高になっていれば、円での受取額は元の金額を下回ることがあります。

円高とは、外貨に対して円の価値が上がることです。同じ1ドルを円に替えても、受け取れる円が少なくなります。利息で増えた分より為替で減った分が大きければ、円では元本割れです。具体的な計算例は円高で損をする仕組みの記事で紹介しています。

  1. 円を外貨に替える

    その時点の為替レートで、円を外貨に交換します。交換の費用がかかる場合があります。

  2. 外貨で預ける

    利息は外貨の金額に付き、外貨のまま増えていきます。

  3. 外貨を円に戻す

    その時点の為替レートで円に交換します。ここでも費用がかかる場合があります。

  4. 円の受取額が決まる

    最初に払った円と比べて、増えたか減ったかが決まります。

ポイント

外貨預金の結果は、金利+為替+交換コストの組み合わせで決まります。

外貨預金の交換コストと預金保険も確かめる

円で使うお金なら、円から外貨へ、外貨から円へと、交換が2回あります。その際の費用も確認が必要です。為替が動かなくても、交換の費用の分だけ円の受取額が減ることがあります。くわしくは為替が動かなくても、外貨預金で損をする?をご覧ください。

また、外貨預金は日本の預金保険の対象外です。同じ銀行の円預金と同じように守られるわけではありません。保護の仕組みの違いは同じ銀行なのに、外貨預金は預金保険の対象外?で解説します。

円で使うお金の場合の一般的な整理です。費用の有無や金額は、金融機関や商品によって異なります。
要素円の受取額への影響確かめること
金利外貨の金額が増える外貨のまま、いくら増えるか
為替円高なら減り、円安なら増える円高になったとき、円でいくらになるか
交換コスト交換のたびに、費用の分だけ減る円→外貨、外貨→円の両方の費用

このように外貨預金は、円預金の金利だけが上がった商品ではありません。通貨を持つリスクも加わった商品だと考えましょう。

金利を比べる前に、使う通貨を決める

外貨預金は、たとえば将来ドルで使う予定があるのか、最後は円の生活費に戻すのかで、考え方も変わります。

最後は円で使うお金なら、外貨の金額が増えたかどうかではなく、最初に払った円と、最後に受け取る円を比べます。一方、将来ドルで使う予定があるお金なら、円に戻すことを前提にした計算だけでは判断できません。どの通貨で使うかによって、確かめる金額が変わるのです。

外貨預金を考える前のチェック

  • そのお金を、最後に円で使うか外貨で使うか決めた
  • 外貨の金額だけでなく、円でいくらになるかを考えた
  • 円高になった場合の、円の受取額を考えた
  • 円→外貨、外貨→円の交換の費用を確かめた
  • 日本の預金保険の対象外であることを確かめた
FPのひとこと

金利を比べる前に、そのお金をどの通貨で使うのかを決めましょう。外貨預金は、利息と為替をセットで考えます。

よくある質問

外貨預金とは、どんな預金ですか?

米ドルなど外国の通貨で預け、利息もその通貨で受け取る預金です。円から始める場合は円を外貨に替えて預け、円で使うときは外貨を円に戻します。円の受取額は、そのときの為替で変わります。

外貨預金は、円で見ると元本割れしますか?

元本割れすることがあります。外貨の金額が利息で増えていても、円に戻すときに円高になっていたり、交換の費用がかかったりすると、円の受取額が元の金額を下回ることがあります。

外貨預金も、円預金と同じように預金保険で守られますか?

いいえ。外貨預金は、日本の預金保険の対象外です。金利の高さだけで円預金と比べず、保護の違いもあわせて確かめておきましょう。

円預金より金利が高ければ、外貨預金を選べばいいですか?

金利だけでは判断できません。円で使うお金なら、為替と交換コストを含めて、円でいくら受け取れるかで考える必要があります。まず、どの通貨で使うお金なのかを決めましょう。

※外貨預金は、円に換算すると元本割れすることがあり、日本の預金保険の対象外です。

※外貨預金の一般的な仕組みの説明で、特定の通貨や商品をすすめるものではありません。将来の為替や金利を予想するものではありません。

※掲載している内容は、2026年10月1日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。制度は改正されることがあります。

※特定の金融商品をおすすめするものではありません。

参考にした資料

シミュレーションFPに相談する