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ステーキング年5%は、預金の利息と同じ?暗号資産の報酬と円での価値
暗号資産(仮想通貨とも呼ばれます)を預けると、たとえば年5%。銀行の預金金利と並べると、魅力的な数字に見えるかもしれません。けれども、その5%は、円の金額が増えることを約束する数字ではありません。この記事では、ステーキングの仕組み、数量が増えても円での価値が減る計算、利用する前に確かめたいこと、レンディングとの違いを整理します。
2026年10月16日時点の制度にもとづく一般的な説明です。暗号資産は法定通貨ではなく、価格が大きく変動し、買ったときより円での価値が下がることがあります。特定の暗号資産・事業者の売買をすすめるものではありません。
同じではありません。ステーキングは、ネットワークの運営を支える仕組みに参加して報酬を受け取るもので、円での利益を保証するものではありません。仮に持つ数量が1年で5%増えても、単価が20%下がれば、最初に10万円だった価値は8万4,000円です(費用・税金を除く)。何への対価か、必要なときに戻せるかも確かめましょう。
この記事のポイント
- 報酬率と円での利益は別
- 仮定:10万円×1.05×0.8=8.4万円
- ステーキングと貸付は仕組みが違う
目次
暗号資産のステーキングとは:ネットワークの運営を支える仕組み
ステーキングは、一定の暗号資産を使い、取引の確認など、ネットワークの運営を支える仕組みです。運営に参加した対価として、報酬を暗号資産で受け取ります。ただし、すべての暗号資産に、ステーキングの仕組みがあるわけではありません。
報酬を暗号資産で受け取る場合、報酬で増えるのは暗号資産の数量です。円で見た価値は、その暗号資産の単価によって変わります。報酬があっても、円での利益を保証するものではありません。

年5%なら、銀行の預金と同じように利息がもらえると思っていました。
数量が5%増えても、単価が20%下がれば円での価値は減る
仮に、10万円分の暗号資産でステーキングをして、1年で持つ数量が5%増えたとします。同じ1年の間に単価が20%下がると、円で見た価値は次のようになります。
- 最初の円での価値
- 10万円
- 1年後の数量
- 5%増えて1.05倍
- 1年後の単価
- 20%下がって0.8倍
- 1年後の円での価値
- 10万円 × 1.05 × 0.8 = 8万4,000円
※数量・単価の変化は仮定で、実在のサービスの報酬率ではありません。費用・税金・ペナルティは省いています。
数量は増えていても、円での価値は最初の10万円より1万6,000円少なくなります。報酬率の数字だけでは、円での損益は分かりません。暗号資産は価格が大きく変動することがあり、報酬を受け取っていても、買ったときより円での価値が下がる場合があります。数量と円での価値は、分けて確かめましょう。
ステーキングで確かめたいこと:報酬率・引き出し・提供者
利用する前に確かめたいのは、報酬率の数字だけではありません。報酬率の変化、引き出して使えるようになるまでの時間、ペナルティ、サービスの提供者のリスクも、確認の項目です。下のチェックで、一つずつ確かめましょう。
ステーキングを考える前のチェック
- 報酬が、何への対価なのかを説明できる
- 数量だけでなく、円での価値で考えた
- 報酬率が変わることがあるかを確かめた
- 引き出しまでの時間と、必要なときに戻せるかを確かめた
- ペナルティや、サービスの提供者のリスクを確かめた
- 報酬を受け取ったときの税金の扱いを確かめた
生活に必要なお金を、すぐに引き出せない形にしないことも大切です。いつ使う予定のお金なのかを、先に決めておきましょう。
ステーキングとレンディング(貸付)は同じ仕組みではない
事業者に暗号資産を貸して対価を得るレンディング(貸付)は、ステーキングと同じ仕組みではありません。名前の似たサービスでも、何への対価として報酬を受け取るのかが違います。
ステーキング
- ネットワークの運営を支える仕組みに参加する
- 報酬は、運営に参加したことへの対価
- すべての暗号資産にあるわけではない
レンディング(貸付)
- 事業者に暗号資産を貸す
- 対価は、貸したことへの対価
- 貸した相手の事業者のリスクも確かめる
年率の数字だけで預金と並べず、何への対価なのか、減る場合はあるか、必要なときに戻せるかを確認しましょう。
報酬を受け取ったときの税金の扱いも、確認が必要です。国税庁のFAQでは、ステーキングなどで暗号資産を取得した場合、その利益は所得税の課税対象で、取得したときの時価を収入に含めると説明されています。暗号資産の税金の全体は、暗号資産の税金の記事で取り上げています。

見るのは年率の数字より、何への対価か、減る場合はあるか、必要なときに戻せるかです。
よくある質問
ステーキングの年5%は、預金の利息と同じですか?
同じではありません。ステーキングの報酬は、ネットワークの運営を支える仕組みに参加した対価として受け取るもので、円での利益を保証するものではありません。単価が下がれば、数量が増えても円での価値が減ることがあります。
ステーキングで数量が増えれば、損はしませんか?
損をすることがあります。仮に数量が1年で5%増えても、単価が20%下がれば、10万円だった価値は8万4,000円です(費用・税金を除く)。数量と円での価値を分けて確かめましょう。
ステーキングとレンディングは、同じものですか?
同じ仕組みではありません。ステーキングはネットワークの運営を支える仕組みへの参加、レンディングは事業者に暗号資産を貸して対価を得るものです。何への対価なのかを確かめましょう。
ステーキングの報酬を受け取ったら、税金はどうなりますか?
受け取ったときの税金の扱いも確認が必要です。国税庁のFAQでは、ステーキングなどで受け取った暗号資産は、取得したときの時価を収入に含めると説明されています。所得の区分や申告が必要かどうかは、税務署や税理士に確かめましょう。
※数量5%増・単価20%下落は仮定で、実在のサービスの報酬率ではありません。費用・税金・ペナルティは省いています。すべての暗号資産に、ステーキングの仕組みがあるわけではありません。
※掲載している内容は、2026年10月16日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。法律や税制の改正は、施行日や適用が始まる年、対象が変わることがあります。最新の内容は、金融庁・国税庁などの公的な案内と、利用する事業者でご確認ください。
※暗号資産は法定通貨ではなく、価格が大きく変動します。事業者の経営の悪化、不正アクセス、詐欺などのリスクもあります。税金の扱いは取引の内容で変わります。個別の税務判断は、税務署や税理士にご確認ください。
※特定の暗号資産・事業者をおすすめするものではありません。あいマネのFP相談は、家計や目的別のお金、資産全体の偏りを整理する窓口です。秘密鍵・復元フレーズ・認証コード・パスワードは、相談フォームを含め、誰にも伝えないでください。
