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ウォレットはお財布?暗号資産の鍵と復元フレーズを守る

暗号資産(仮想通貨とも呼ばれます)のウォレットと聞くと、スマホの中にコインをしまうお財布を思い浮かべるかもしれません。この記事では、ウォレットが扱っているもの、事業者に保管を任せる方法と自分で管理する方法の違い、復元フレーズの守り方、保管方法を選ぶ前に考えたいことを整理します。

更新 監修 要確認:監修するFP約4分で読めます

つながった3つのブロックの上に浮かぶコインと、鍵と円のコインの3Dイラスト

2026年10月16日時点の制度にもとづく一般的な説明です。暗号資産は法定通貨ではなく、価格が大きく変動し、買ったときより円での価値が下がることがあります。特定の暗号資産・事業者の売買をすすめるものではありません。

結論

ウォレットは、厳密には、暗号資産そのものをしまう財布ではなく、資産を動かすための鍵などを扱う仕組みです。事業者に保管を任せる方法と、自分で鍵を管理する方法では、責任やリスクが違います。自分で管理する場合に大切な復元フレーズは、盗まれると資産を動かされるおそれがあり、なくしてほかに復旧の手段もなければ、アクセスできなくなる場合があります。

この記事のポイント

  1. ウォレットは資産を動かす鍵を扱う
  2. 自己管理と事業者保管は別
  3. 復元フレーズを人に渡さない
目次
  1. 暗号資産のウォレットとは:コインをしまう財布ではなく、鍵を扱う仕組み
  2. 事業者に保管を任せる方法と自分で管理する方法:責任とリスクの違い
  3. 復元フレーズとは:盗まれても、なくしても困る秘密の言葉
  4. 保管方法を選ぶ前に:バックアップ・端末の紛失・家族への引き継ぎ
  5. よくある質問

暗号資産のウォレットとは:コインをしまう財布ではなく、鍵を扱う仕組み

ウォレットは「財布」という意味なので、スマホの中にコインをしまっておくものだと思われがちです。けれども厳密には、ウォレットは、資産を動かすための鍵などを扱う仕組みです。

よくある疑問

ウォレットって、スマホの中にコインが入っているお財布だと思っていました。

鍵は、暗号資産を動かすために使う大切な情報です。他人に知られると、資産を動かされるおそれがあります。そのため、鍵を誰が管理するのかによって、気をつけることが変わってきます。

事業者に保管を任せる方法と自分で管理する方法:責任とリスクの違い

暗号資産の保管には、事業者に保管を任せる方法と、自分で鍵を管理する方法があります。どちらを選ぶかで、誰が何を管理するのか、何が起きたときに困るのかが変わります。

事業者に保管を任せる方法

  • 鍵などの管理を、事業者に任せる
  • 事業者が不正アクセスを受けるなど、事業者側のリスクがある
  • ログインのIDやパスワード、認証の管理は自分で行う
  • 困ったときは、利用している事業者に確かめる

自分で鍵を管理する方法

  • 鍵や復元フレーズを、自分で管理する
  • 盗まれると、資産を動かされるおそれがある
  • なくしてほかに復旧の手段もなければ、アクセスできなくなる場合がある
  • バックアップや端末の紛失、家族への引き継ぎも自分で考える

自分で管理すれば、事業者のリスクが全部なくなる、という単純な話ではありません。鍵を守る責任が自分に移るぶん、盗難や紛失への備えを自分で考えることになります。また、どちらの方法を選んでも、暗号資産の価格は大きく変わることがあり、円での価値が買ったときを下回ることもあります。

復元フレーズとは:盗まれても、なくしても困る秘密の言葉

自分で鍵を管理する方法で大切なのが、復元に使う秘密の言葉、復元フレーズです。リカバリーフレーズなどと呼ばれることもあります。

この言葉が盗まれると、資産を動かされるおそれがあります。反対に、なくしてしまい、ほかに復旧の手段もなければ、資産にアクセスできなくなる場合があります。どう復元できるかは、ウォレットによって異なります。

サポート担当を名乗る相手に聞かれても、復元フレーズを渡してはいけません。偽サイトなどで情報を入力させる手口は、ブロックチェーンなら盗まれない?の記事で取り上げています。渡してしまったかもしれないときは、それ以上の送金をやめましょう。相談先は、利用している事業者のほか、消費者ホットライン188や、警察の相談専用電話(#9110)です。相談の流れは詐欺的な投資話と相談先の記事でもまとめています。

※秘密鍵・復元フレーズ・認証コードは、相談窓口にも送らないでください。

保管方法を選ぶ前に:バックアップ・端末の紛失・家族への引き継ぎ

自分で鍵を管理するなら、バックアップをどうするか、スマホなどの端末をなくしたときにどうなるか、家族にどう引き継ぐかまで考えておく必要があります。端末が壊れたらすぐに資産がなくなる、とは限りませんが、復旧の手段がなければアクセスできなくなる場合があります。

保管方法を選ぶ前のチェック

  • 誰が何を管理する方法か、自分の言葉で説明できる
  • 困ったときに、どこで何を確かめればよいか分かっている
  • 使うウォレットの復元の方法を、説明で確かめた
  • 端末をなくしたときにどうなるかを確かめた
  • 家族に、暗号資産があることと保管先を伝える方法を考えた
  • 復元フレーズを人に渡したり、相談窓口に送ったりしない

家族への引き継ぎでは、暗号資産があることを知らせる一覧と、資産を動かせる秘密の情報を分けて考えます。相続の準備は、暗号資産の相続の記事で説明しています。

FPのひとこと

選ぶ前に、誰が何を管理し、困ったらどこで確かめるのか。そこが分かってから決めましょう。

よくある質問

ウォレットの中に、暗号資産が入っているのですか?

厳密には、ウォレットは資産を動かすための鍵などを扱う仕組みです。コインをしまう財布というより、資産を動かすための鍵を管理するもの、と考えると分かりやすいでしょう。

自分で鍵を管理すれば、事業者に任せるより安全ですか?

一概には言えません。自分で管理すれば事業者のリスクが全部なくなるわけではなく、鍵を守る責任が自分に移ります。バックアップや端末の紛失、家族への引き継ぎまで考える必要があります。

スマホが壊れたら、暗号資産はなくなりますか?

すぐになくなるとは限りません。ただし、復元フレーズをなくし、ほかに復旧の手段もなければ、アクセスできなくなる場合があります。復元の方法はウォレットによって異なるため、前もって確かめておきましょう。

保管方法を相談するとき、復元フレーズを送ってもいいですか?

送らないでください。秘密鍵・復元フレーズ・認証コードは、相談窓口やサポート担当を名乗る相手にも渡してはいけません。相談では、暗号資産があることと保管先の整理にとどめます。

※復元の方法は、ウォレットによって異なります。

※保管方法の説明は一般的なもので、特定のウォレットや事業者の仕組みを示すものではありません。

※掲載している内容は、2026年10月16日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。法律や税制の改正は、施行日や適用が始まる年、対象が変わることがあります。最新の内容は、金融庁・国税庁などの公的な案内と、利用する事業者でご確認ください。

※暗号資産は法定通貨ではなく、価格が大きく変動します。事業者の経営の悪化、不正アクセス、詐欺などのリスクもあります。税金の扱いは取引の内容で変わります。個別の税務判断は、税務署や税理士にご確認ください。

※特定の暗号資産・事業者をおすすめするものではありません。あいマネのFP相談は、家計や目的別のお金、資産全体の偏りを整理する窓口です。秘密鍵・復元フレーズ・認証コード・パスワードは、相談フォームを含め、誰にも伝えないでください。

参考にした資料

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