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円に戻していないのに、税金がかかる?暗号資産の交換・買い物と利益
暗号資産(仮想通貨)は、円に戻して銀行口座に入金されるまでは、税金と関係ない。そう思っていませんか? この記事では、2026年分の一般的な個人取引で利益の計算が必要になる取引、別の暗号資産と交換したときの計算例、画面の含み益との違い、取引の記録と納税資金の準備を整理します。
2026年分の所得の税金を中心に説明しています。2026年10月16日時点の制度にもとづく一般的な説明です。暗号資産は法定通貨ではなく、価格が大きく変動し、買ったときより円での価値が下がることがあります。特定の暗号資産・事業者の売買をすすめるものではありません。
円に戻していなくても、交換などで生じた利益が、税金の計算の対象になることがあります。2026年分の一般的な個人取引では、円への売却だけでなく、別の暗号資産との交換や、商品の購入に使った場合も確認が必要です。仮に10万円で取得した暗号資産の全部を、15万円相当の別の暗号資産に替えると、費用を除けば利益は5万円です。
この記事のポイント
- 円への売却以外の取引も確認
- 仮定:15万円相当−取得10万円=利益5万円
- 取引の記録と納税用の現金を残す
目次
暗号資産の税金は円への売却だけ?利益の計算が必要な取引
暗号資産の利益と聞くと、円に売って、銀行口座にお金が入ったときを思い浮かべる方が多いかもしれません。けれども、2026年分の一般的な個人取引では、円への売却だけでなく、別の暗号資産と交換したときや、商品の購入に使ったときも、利益の計算が必要になることがあります。

円に戻していないから、まだ税金のことは考えなくていいと思っていました。
| 取引の例 | 円を受け取るか | 利益の計算 |
|---|---|---|
| 暗号資産を円に売る | 受け取る | 必要になることがある |
| 別の暗号資産と交換する | 受け取らない | 必要になることがある |
| 商品の購入に暗号資産を使う | 受け取らない | 必要になることがある |
国税庁のFAQ(よくある質問と回答をまとめた資料)でも、円への売却に加えて、商品を買ったときや暗号資産同士を交換したときの所得の計算が示されています。交換や買い物では、円は受け取らなくても、持っていた暗号資産を手放して、別の暗号資産や商品を受け取っています。
仮に10万円で取得し15万円相当と交換:利益5万円の計算例
たとえば、10万円で取得した暗号資産の全部を、交換のときに15万円相当の別の暗号資産へ替えたとします。手元に円はまったく入っていませんが、取得したときの金額と、交換したときの価値には差があります。
- 取得したときの金額
- 10万円
- 交換で受け取った暗号資産の価値(交換時)
- 15万円相当
- 利益(単純な例)
- 15万円 − 10万円 = 5万円
※持っている分を全部交換した単純な例で、手数料などの費用は含めていません。
これは、考え方を示すための単純な計算です。同じ暗号資産を何回かに分けて買い足している場合などは、手放した分の取得価額(取得にかかった金額)の計算が変わります。また、交換したときの時価だけで、納める税額が決まるわけではありません。税額は、その年のほかの所得などとあわせて計算されます。
銀行口座に円が入っていなくても、交換や買い物で利益が生じる場合があります。取引のたびに記録を残しましょう。
暗号資産の利益は原則として雑所得:2026年分の一般的な取引
2026年分の一般的な個人取引では、暗号資産の取引で生じた利益は、原則として雑所得に区分され、総合課税の対象になります。雑所得は、給与や事業などのほかの区分に当てはまらない所得のこと。総合課税は、給与などほかの所得と合計して税金を計算する方法です。
事業所得などになる場合は、別の判断が必要です。所得の区分や課税の時期は、自分だけで決めずに確かめましょう。
税制改正で設けられた分離課税の制度は、2026年分の取引にそのまま当てはまるものではありません。適用が始まる時期は分離課税の適用時期の記事で、損失が出たときの扱いは暗号資産の損失と給与の記事で取り上げています。
暗号資産の含み益と税金:ただちに課税される話とは区別
一方、値上がりして、画面の評価額が取得したときの金額を上回っている分を、含み益といいます。この画面の含み益だけで、ただちに課税される、という話とは区別して考えましょう。国税庁のFAQが所得の計算を示しているのは、売却・商品の購入・別の暗号資産との交換などをしたときです。
画面の含み益
- 値上がりで、評価額が取得額を上回っている分
- ただちに課税される話とは区別する
- 値動きで、評価額はまた変わる
取引で生じた利益
- 売却・交換・商品の購入などで生じる
- 取得したときの金額との差を計算する
- 円を受け取らなくても生じる場合がある
課税の時期は、取引の内容によって個別に確かめる必要があります。また、暗号資産は価格の変動が大きく、買ったときより円での価値が下がることもあります。画面の評価額を、手元に残るお金と同じものと考えないようにしましょう。
暗号資産の取引記録と納税資金:複数の取引サービスを使う場合
複数の取引サービスやウォレットを使っていると、1つの画面だけでは、1年分の取引がそろわないことがあります。日時、数量、円に換算した金額、費用などを、取引のたびに記録しておくと、後で整理するときの手がかりになります。
1年分の取引を整理するチェック
- 使っている取引サービス・ウォレットを、すべて書き出した
- 取引ごとの日時と数量を残した
- 交換や買い物をしたときの円換算額を残した
- 手数料などの費用を記録した
- 納税用の現金を、生活費とは分けて考えた
交換や買い物で利益が出ても、手元の円が増えているとは限りません。納める税金があるときに備え、納税用の現金をどこから用意するかも考えておきましょう。申告が必要かどうかの判断は、税務署や税理士に確認してください。

見るのは、円を受け取ったかどうかより、どんな取引をしたかです。記録は取引のたびに残しましょう。
よくある質問
暗号資産を別の暗号資産に交換しただけでも、税金に関係しますか?
関係することがあります。2026年分の一般的な個人取引では、交換したときも利益の計算が必要になることがあります。仮に10万円で取得した分を全部、15万円相当の別の暗号資産に替えると、費用を除いた利益は5万円です。
暗号資産で買い物をしたときも、利益の計算が必要ですか?
必要になることがあります。商品の購入に暗号資産を使うことも、国税庁のFAQで所得の計算が示されている取引の一つです。いつ、何に、どれだけ使ったかの記録を残しておきましょう。
値上がりした暗号資産を持っているだけで、税金がかかりますか?
画面の含み益だけで、ただちに課税される、という話とは区別して考えましょう。国税庁のFAQが所得の計算を示しているのは、売却・商品の購入・交換などをしたときです。課税の時期は個別に確かめてください。
暗号資産の利益は、何という所得になりますか?
2026年分の一般的な個人取引では、原則として雑所得で、給与などとあわせて税金を計算する総合課税の対象です。事業所得などになる場合は、別の判断が必要です。
※2026年分の一般的な個人取引の例です。金額は仮定で、費用は含めていません。
※所得区分・取得価額の計算方法・課税の時期は、個別に確認が必要です。同じ暗号資産を追加で購入している場合などは、取得価額の計算が変わります。
※掲載している内容は、2026年10月16日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。法律や税制の改正は、施行日や適用が始まる年、対象が変わることがあります。最新の内容は、金融庁・国税庁などの公的な案内と、利用する事業者でご確認ください。
※暗号資産は法定通貨ではなく、価格が大きく変動します。事業者の経営の悪化、不正アクセス、詐欺などのリスクもあります。税金の扱いは取引の内容で変わります。個別の税務判断は、税務署や税理士にご確認ください。
※特定の暗号資産・事業者をおすすめするものではありません。あいマネのFP相談は、家計や目的別のお金、資産全体の偏りを整理する窓口です。秘密鍵・復元フレーズ・認証コード・パスワードは、相談フォームを含め、誰にも伝えないでください。

