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働くと年金が減る?在職老齢年金の2026年度の基準を確認

年金を受け取りながら働くと、給料の分だけ年金が減ってしまう。そう聞いて、働く時間を減らそうか迷っていませんか? 在職老齢年金には計算のルールがあり、給料の額だけで決まるわけではありません。この記事では、2026年度の基準額と計算の考え方、判断を誤りやすいポイントを整理します。

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3本の柱で支えられた建物とコインの3Dイラスト

2026年10月2日時点の制度にもとづく一般的な説明です。年齢・加入歴・所得・家族関係などの条件があり、支給の可否は各制度の窓口が個別に判断します。

結論

給料の分だけ年金が減るわけではありません。2026年度の在職老齢年金は、加給年金などを除く老齢厚生年金の月額と、給与・賞与を月額に換算した額の合計が65万円を超えた場合に、超えた分の半分を基本に支給停止額を計算します。給料だけで判断する制度ではなく、老齢基礎年金はこの仕組みによる調整の対象外です。

この記事のポイント

  1. 2026年度の基準は月65万円
  2. 給与・賞与+対象の老齢厚生年金の合計で見る
  3. 老齢基礎年金は調整の対象外
目次
  1. 在職老齢年金とは?2026年度の基準は月65万円
  2. 給料だけで65万円かを見る制度ではない
  3. 給与は手取りではなく標準報酬月額。賞与も月額に換算
  4. 老齢基礎年金は調整の対象外。対象は老齢厚生年金
  5. 基準額は年度で変わる。古い説明の数字に注意
  6. 働き方を変える前に、給与・賞与・年金の内訳をそろえる
  7. 相談・申請先
  8. よくある質問

在職老齢年金とは?2026年度の基準は月65万円

老齢厚生年金を受け取りながら会社などで働くと、給与などと年金の合計に応じて、年金の支給が止まる部分(支給停止)が出る場合があります。この仕組みが在職老齢年金です。

2026年4月に施行された改正後の、2026年度の基準額は月65万円です。老齢厚生年金の対象となる月額と、給与や賞与を月額に換算した額の合計が65万円を超えると、超えた分の半分を基本に、支給停止額を計算します。超えた分が、そのまま年金から差し引かれるわけではありません。

支給停止額の考え方(2026年度)
① 給与・賞与の月額換算(総報酬月額相当額)
標準報酬月額+直近1年間の標準賞与額の合計÷12
② 対象の年金月額
加給年金などを除いた老齢厚生年金の月額
③ 合計
①+②
③が65万円を超えるときの支給停止額(月額)
(③−65万円)÷2 が基本

※金額の例ではなく、計算の考え方を示したものです。65万円は2026年度の基準額で、年度によって改定されることがあります。

よくある疑問

給料が65万円を超えなければ大丈夫だと思っていました。年金の月額も足して見るんですね。

給料だけで65万円かを見る制度ではない

在職老齢年金で誤解されやすいのが、65万円と比べる金額です。比べるのは、給与・賞与を月額にした額と、対象の老齢厚生年金の月額を足した合計額です。給料だけで65万円を超えるかどうかを見る制度ではありません。

よくある思い込み

  • 給料の分だけ、年金が減る
  • 給料だけで65万円を超えるかを見る
  • 手取りの給料で判断する
  • 毎月の給料だけ見ればよい

実際の計算

  • 合計が65万円を超えた分の半分が基本
  • 給与・賞与と、対象の年金月額の合計で見る
  • 標準報酬月額などを使う
  • 賞与も月額に換算して加える

給料が65万円に届かなくても、年金の月額と合わせると65万円を超えることがあります。反対に、合計が65万円以下であれば、この仕組みによる支給停止額は生じません。

給与は手取りではなく標準報酬月額。賞与も月額に換算

計算に使う給与は、口座に振り込まれる手取り額ではありません。標準報酬月額(給与の月額を、決められた幅の区分に当てはめた額。厚生年金の保険料の計算などに使われます)などを使います。

賞与がある方は、とくに注意が必要です。直近1年間の標準賞与額(賞与の額をもとに決まる額)の合計を12で割った額を、標準報酬月額に加えます。月給だけを見て「65万円には届かない」と判断すると、実際の合計とずれることがあります。

ポイント

比べるのは「給与・賞与の月額換算+対象の老齢厚生年金の月額」。月給だけ、手取りだけで判断しないことが大切です。

老齢基礎年金は調整の対象外。対象は老齢厚生年金

公的年金は、国民年金を土台に、会社員などが加入する厚生年金が上乗せされる仕組みです(国民年金と厚生年金の関係)。在職老齢年金の仕組みで調整されるのは、このうち老齢厚生年金です。老齢基礎年金は、この仕組みによる調整の対象外です。

2026年度の基準額(65万円)にもとづく説明です。実際の受取額は、年金事務所で確かめましょう。
項目在職老齢年金での扱い
老齢厚生年金加給年金などを除いた月額を計算に使う
老齢基礎年金この仕組みによる調整の対象外
給与手取りではなく、標準報酬月額を使う
賞与直近1年間の標準賞与額の合計を12で割って加える

自分の年金のうち、老齢厚生年金と老齢基礎年金がそれぞれいくらかを分けて確かめておくと、この仕組みの影響を受ける部分が分かりやすくなります。

基準額は年度で変わる。古い説明の数字に注意

在職老齢年金の基準額は、年度によって改定されることがあります。以前に見た説明動画や記事の数字を、そのまま2026年度に当てはめないようにしましょう。

たとえば、法律が成立した当時の説明で示された62万円は、2026年度に適用される基準額ではありません。2026年度の基準額は65万円です。

ポイント

基準額を見るときは、「何年度の数字か」をセットで確かめましょう。

受け取りを遅らせる繰下げを考えている方は、働いている間に支給停止になる部分の扱いも確かめておきましょう(繰下げ受給の制度上の注意)。

働き方を変える前に、給与・賞与・年金の内訳をそろえる

年金が減るのを避けようと、働く時間を急に減らす前に、まず数字をそろえることから始めましょう。給与、賞与、年金の内訳を並べ、自分の場合の受取額を年金事務所で確かめます。標準報酬月額や賞与の扱いは、勤務先の社会保険の担当に聞くと分かりやすいでしょう。

働き方を変える前のチェック

  • 2026年度の基準額(65万円)で確かめた
  • 給料だけでなく、対象の年金月額との合計で見た
  • 給与は手取りではなく、標準報酬月額で確かめた
  • 直近1年間の賞与も、月額に換算して加えた
  • 老齢基礎年金は調整の対象外だと確かめた
  • 自分の場合の受取額を、年金事務所で確かめた
FPのひとこと

減るかどうかは、合計額と内訳しだい。働く時間を減らす前に、まず数字をそろえて確かめましょう。

よくある質問

2026年度の在職老齢年金の基準額はいくらですか?

2026年度は月65万円です(2026年4月施行済みの改正後)。加給年金などを除く老齢厚生年金の月額と、給与・賞与を月額に換算した額の合計が65万円を超えると、超えた分の半分を基本に支給停止額を計算します。基準額は年度で改定されることがあります。

給料が65万円以下なら、年金は減りませんか?

給料だけでは判断できません。比べるのは、給与・賞与を月額に換算した額と、対象の老齢厚生年金の月額の合計です。給料が65万円以下でも、合計が65万円を超えれば、支給停止額を計算します。

働くと、老齢基礎年金も減りますか?

老齢基礎年金は、在職老齢年金の仕組みによる調整の対象外です。この仕組みで支給停止額を計算する対象は、老齢厚生年金です。

賞与も在職老齢年金の計算に入りますか?

入ります。直近1年間の標準賞与額の合計を12で割った額を、標準報酬月額に加えた額(総報酬月額相当額)を使います。賞与がある方は、月給だけで判断しないようにしましょう。

※2026年4月施行済みの改正後の、2026年度の基準額(月65万円)にもとづく説明です。基準額は年度ごとに改定されることがあります。

※計算には、加給年金などを除いた老齢厚生年金の月額と、総報酬月額相当額(標準報酬月額と、直近1年間の標準賞与額の合計÷12)を使います。

※支給停止額や受取額は、給与・賞与・年金の内訳によって人それぞれです。自分の場合は年金事務所で確かめてください。

※掲載している内容は、2026年10月2日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。給付・免除には所定の条件があります。詳細は加入先・公的窓口でご確認ください。

※あいマネの相談(FP相談・保険相談)は、家計の整理をお手伝いする窓口です。公的給付の支給を決める窓口ではありません。

参考にした資料

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