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20%下がった株は、20%上がれば元に戻る?

「株価が20%下がっても、20%上がれば元どおり」。そう考えていませんか? 実は、同じ20%でも計算の出発点が違うため、元の金額には戻りません。この記事では、下落と回復の計算を例で確かめ、株を買う前に考えておきたい「減った場合の金額」について整理します。

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会社のビルとローソク足チャートの3Dイラスト
結論

戻りません。仮に100万円が20%下がると80万円になり、そこから20%上がっても96万円です。元の100万円に戻るには、80万円から25%の上昇が必要です。50%下がった場合は、100%の上昇、つまり2倍が必要になります(配当・税金・手数料を除く単純な計算)。

この記事のポイント

  1. 100万円→80万円→96万円
  2. 20%下落の回復には25%上昇
  3. 損失を金額で考える
目次
  1. 株価が20%下がったら、戻るには25%の上昇が必要
  2. 下落率が大きいほど、回復に必要な上昇率も大きくなる
  3. 株の損失は「割合」より「金額」で考える
  4. 株を買う前に確かめたい3つのこと
  5. よくある質問

株価が20%下がったら、戻るには25%の上昇が必要

株価の上げ下げは、ふつう「何%上がった」「何%下がった」と割合で表されます。ところが、下がるときと上がるときでは、割合を計算する出発点が違います。仮に、100万円分の株が20%下がり、その後20%上がった場合で確かめてみましょう。

100万円が20%下がり、そこから20%上がると
  • はじめ100万円
  • 20%下落80万円
  • そこから20%上昇96万円
  • 元に戻るには25%上昇100万円

※配当・税金・手数料を除く、単純な価格変化の計算例です。

20%下がると、100万円×20%=20万円減って80万円です。次の20%上昇は、減った後の80万円が出発点です。増えるのは80万円×20%=16万円なので、合計は96万円。元の100万円には4万円届きません。

80万円から100万円に戻すのに必要な上昇率
元の金額
100万円
20%下がった後
100万円 ×(1 − 20%)= 80万円
元に戻すのに必要な金額
100万円 − 80万円 = 20万円
必要な上昇率
20万円 ÷ 80万円 = 25%

同じ20万円の値動きでも、100万円から見れば20%、80万円から見れば25%です。割合は、何を基準にするかで数字が変わります。

よくある疑問

20%下がって20%上がれば、元どおりだと思っていました。出発点が変わるんですね。

下落率が大きいほど、回復に必要な上昇率も大きくなる

下がる割合が大きいほど、元に戻るのに必要な上昇率は、下がった割合よりもさらに大きくなります。たとえば100万円が50%下がって50万円になると、元の100万円に戻るには50万円の上昇が必要です。これは50万円に対して100%の上昇、つまり2倍です。

式にすると、必要な上昇率=下がった割合÷(100%−下がった割合)です。20%なら20÷80で25%、50%なら50÷50で100%になります。下がった割合を変えて、元に戻るのに必要な上昇率を確かめてみましょう。

自分の数字で計算してみる

%

ここでの計算は、株価の値動きだけを見た単純な例で、配当・税金・手数料は含めていません。また、将来の値動きを予測するものではありません。

株の損失は「割合」より「金額」で考える

この計算は、下がったら慌てて売ろう、という話ではありません。大きく下がっても、生活に支障なく保有できる金額なのかを、買う前に考えるための数字です。

たとえば100万円で買った株が20%下がれば、20万円の値下がりです。50%なら50万円です。割合ではなく金額にすると、その減り方を自分の家計で受け止められるかを想像しやすくなります。

値下がりした株を持ち続けるか迷ったときの考え方は、「買った値段に戻るまで売らない」は合理的?で解説しています。

FPのひとこと

利益の目標と同じくらい、減ったときの金額も、買う前に具体的に想像してみましょう。

株を買う前に確かめたい3つのこと

下落と回復の計算を踏まえて、株を買う前に次の3つを確かめておきましょう。

1. 大きく下がっても、生活に支障がない金額か

下がった株価が、いつ元に戻るかは分かりません。大きく下がった状態が続いても、生活費や予定している支払いに困らない金額かを考えます。

2. 一つの銘柄に資金を集中させていないか

資金の多くを一つの銘柄に入れていると、その株が大きく下がったとき、資産全体が大きく減ります。銘柄の数と分散の考え方は、銘柄数と分散投資の記事で解説しています。

3. 近く使うお金まで投資していないか

近く使う予定のお金まで株に回していると、値下がりした時期に使う日が来て、下がった価格で売ることになるかもしれません。急な出費に備えるお金を先に分けておく考え方は、生活の予備費の記事を参考にしてください。

株を買う前のチェック

  • 大きく下がっても、生活に支障なく持ち続けられる金額か
  • 一つの銘柄に資金を集中させていないか
  • 近く使うお金まで投資していないか
  • 減った場合の金額を、具体的に想像したか
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よくある質問

株価が20%下がったら、何%上がれば元に戻りますか?

25%の上昇が必要です。仮に100万円が20%下がると80万円です。元の100万円に戻るには20万円、つまり80万円の25%の上昇が必要です(配当・税金・手数料を除く単純な計算)。

20%下がった後に20%上がると、いくらになりますか?

100万円の例では、80万円から20%上がって96万円です。上がるときの計算の出発点が80万円に変わるため、元の100万円には戻りません。

株価が半分になったら、元に戻るには何%の上昇が必要ですか?

50%下がった場合、元に戻るには100%の上昇、つまり2倍が必要です。100万円が50万円になったなら、50万円から100万円まで上がる必要があります。

株価が下がったら、すぐに売ったほうがいいですか?

この計算は、下がったら慌てて売ろうという話ではありません。大きく下がっても生活に支障なく保有できる金額かを、買う前に考えるための数字です。

※100万円、20%・50%の下落は説明用の仮定です。配当・税金・手数料を除いた単純な価格変化の計算例で、将来の値動きを予測するものではありません。

※特定の銘柄の売買をすすめるものではありません。

※掲載している内容は、2026年10月1日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。制度は改正されることがあります。

※特定の金融商品をおすすめするものではありません。

参考にした資料

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