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1株100円と1万円。安い株はどっち?株価と時価総額の見方

1株100円の株と、1万円の株。100円の方がお買い得でしょうか? 値札だけを見ると安く感じますが、株価の数字だけでは、どちらが安いかは判断できません。この記事では、会社全体の値段を見る目安になる時価総額を計算例で確かめ、株の安さや割安さを考えるときのポイントを整理します。

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会社のビルとローソク足チャートの3Dイラスト
結論

1株の株価だけでは、どちらが安いかは判断できません。会社全体の値段を見る目安が、株価×発行済株式数で計算する時価総額です。仮に1株100円・1億株なら100億円、1株1万円・10万株なら10億円。ただし、時価総額が小さいほど割安という意味でもなく、利益・資産・成長性・事業のリスクも合わせて考えます。

この記事のポイント

  1. 1株の値段だけでは比較できない
  2. 時価総額=株価×株式数
  3. 買いやすさ≠割安さ
目次
  1. 1株の株価だけでは、安い株は判断できない
  2. 時価総額とは?株価×発行済株式数の計算例
  3. 時価総額が小さい会社ほど割安、ではない
  4. 株式分割で1株の値段が下がると、価値は増える?
  5. よくある質問

1株の株価だけでは、安い株は判断できない

株価は、1株あたりの値段です。会社によって発行している株の数は違うため、1株の値段を並べても、会社全体の値段を比べたことにはなりません。

1株100円と1株1万円では、1株の値段に、1万円÷100円で100倍の差があります。でも、これは「1株」という単位で見た値段の差です。会社全体で見ると、まったく違う結果になることがあります。

1株の値段は、会社がどれだけの数の株を発行しているかによっても変わります。会社全体の値段が同じでも、株の数が多ければ1株の値段は小さく、少なければ大きくなる計算です。

よくある疑問

100円の株の方が安いと思っていました。1株の値段だけでは比べられないんですね。

時価総額とは?株価×発行済株式数の計算例

会社全体の値段を見るひとつの目安が、時価総額です。時価総額は、株価に発行済株式数(会社が発行している株の数)を掛けて計算します。

株価・株式数は説明用の仮定です。
項目1株100円の会社1株1万円の会社
株価100円1万円
発行済株式数1億株10万株
時価総額100円×1億株=100億円1万円×10万株=10億円
会社全体の値段(時価総額)で比べると
  • 1株100円の会社100億円
  • 1株1万円の会社10億円

1株の値段は1万円の株の方が100倍高いのに、時価総額は、100円の株の会社の方が100億円÷10億円で10倍大きい計算です。1株の値段の高い・低いと、会社全体の値段の大きい・小さいは、一致するとは限りません。

時価総額が小さい会社ほど割安、ではない

もちろん、時価総額が小さい会社ほど割安、という意味でもありません。時価総額は会社全体の値段の目安ですが、時価総額だけで、企業の価値や割安かどうかは判断できません。

割安さを考えるときは、利益、資産、成長性、事業のリスクを合わせて考えます。値段が同じくらいの会社でも、どれだけ利益を上げているか、どんな資産を持っているか、この先の成長やリスクをどう見るかで、評価は変わるからです。

買いやすさ

  • 1株の値段(値札)で感じるもの
  • 値札が小さいと、買いやすく感じる

割安さ

  • 会社全体の値段と中身を比べて考える
  • 利益・資産・成長性・事業のリスクも見る

利益と比べた株価の水準はPERの見方、純資産と比べた株価の水準はPBRの見方で解説しています。

株式分割で1株の値段が下がると、価値は増える?

株式分割は、1株を複数の株に分けることです。分割すると、1株の値段は下がり、株の数は増えます。すでに株を持っている人の株の数も増えます。

時価総額は株価×株式数で考えます。株式分割では株の数が増えるため、1株の値段が下がっても、それだけで会社全体の価値が増えるわけではありません。値札が小さくなると買いやすく感じますが、買いやすさと割安さは別です。

株の安さを比べるときのチェック

  • 1株の株価だけで比べていない
  • 時価総額(株価×発行済株式数)を確かめた
  • 時価総額の大小だけで割安と決めていない
  • 利益・資産・成長性・事業のリスクも見た
FPのひとこと

まずは1株の値札から、会社全体の値段へ視点を広げましょう。そのうえで、会社の中身を見ていきます。

よくある質問

1株100円の株は、1万円の株より安いのですか?

1株の株価だけでは判断できません。会社によって発行済株式数が違うためです。仮に100円の株が1億株なら時価総額は100億円、1万円の株が10万株なら10億円で、会社全体の値段は1万円の株の会社の方が小さくなります。

時価総額とは何ですか?

株価に発行済株式数を掛けた金額で、会社全体の値段を見るひとつの目安です。仮に1株100円で1億株を発行している会社なら、時価総額は100億円です。

時価総額が小さい会社は、割安ですか?

時価総額が小さい会社ほど割安、という意味ではありません。時価総額だけで企業価値や割安かどうかは判断できず、利益、資産、成長性、事業のリスクを合わせて考えます。

株式分割で1株の値段が下がると、会社の価値は増えますか?

株式分割で1株の値段が下がっても、株の数が増えるため、それだけで会社全体の価値が増えるわけではありません。買いやすさと割安さは別なので、会社の中身もあわせて確かめましょう。

1株の値段が安い株は、買いやすいのですか?

1株の値段が小さいと買いやすく感じますが、買いやすさと割安さは別です。1株の価格から会社全体の値段へ視点を広げ、利益や資産などの中身も確かめましょう。

※株価100円・1万円、発行済株式数1億株・10万株は説明用の仮定です。特定の銘柄の評価や、将来の株価を予想するものではありません。

※時価総額だけで、企業価値や割安かどうかは判断できません。

※掲載している内容は、2026年10月1日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。制度は改正されることがあります。

※特定の金融商品をおすすめするものではありません。

参考にした資料

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