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レバレッジ2倍は、利益だけ2倍?暗号資産の証拠金取引の損失
少ない元手で、その2倍の金額の取引ができる。レバレッジと聞くと、利益が大きくなる面に目が向きがちです。けれども、大きくなるのは利益だけではありません。この記事では、暗号資産(仮想通貨とも呼ばれます)のレバレッジ2倍の取引で、損失がどう大きくなるかを仮の数字で確かめ、追加の入金や強制決済、現物の保有との違いを整理します。
2026年10月16日時点の制度にもとづく一般的な説明です。暗号資産は法定通貨ではなく、価格が大きく変動し、買ったときより円での価値が下がることがあります。特定の暗号資産・事業者の売買をすすめるものではありません。
利益だけが2倍になるわけではありません。仮に10万円の資金で20万円分の暗号資産の値動きに参加する(レバレッジ2倍)と、買いの取引で価格が10%下がったとき、費用を除いた損失は2万円。元手の10万円に対しては20%の損失です。証拠金が所定の水準を下回ると、追加の入金や強制決済の対象になることもあります。
この記事のポイント
- 2倍は利益だけでなく損失にも影響
- 仮に価格10%下落で元手の20%損失
- 証拠金を超える損失もあり得る
目次
暗号資産のレバレッジ2倍とは:10万円で20万円分の取引
暗号資産の証拠金取引では、取引のために預けるお金(証拠金)より大きな金額の値動きに参加できる場合があります。仮に10万円の資金で、20万円分の暗号資産の値動きに参加するなら、レバレッジは2倍です。
ここで気をつけたいのは、損益の計算の土台が、預けた10万円ではなく、取引している20万円になることです。値動きの割合が同じでも、元手から見た損益の割合は大きくなります。

少ない元手で大きく取引できるなら、そのほうが効率がいいと思っていました。
価格10%下落で元手の20%の損失:レバレッジの計算
仮に、10万円の資金で20万円分を買う取引をして、その後、価格が10%下がったとします。費用を除いた損失は、次のように計算します。
- 元手(証拠金)
- 10万円
- 取引している金額
- 20万円(2倍)
- 価格が10%下がったときの損失
- 20万円 × 10% = 2万円
- 元手に対する損失の割合
- 2万円 ÷ 10万円 = 20%
※仮定の買いの取引の例です。手数料・金利などは省いています。
| 同じ10万円の元手で | 価格が10%下がると | 価格が10%上がると |
|---|---|---|
| 現物で10万円分を持つ | 1万円の損(元手の10%) | 1万円の益(元手の10%) |
| 20万円分を取引する(2倍) | 2万円の損(元手の20%) | 2万円の益(元手の20%) |
同じ10%の値動きでも、元手から見た損益は、現物で持つ場合の2倍です。利益だけでなく、損失の影響も大きくなります。値下がりした後に元の金額へ戻るまでの計算は、値下がりと回復の記事で取り上げています。
追加の入金・強制決済と、証拠金を超える損失
証拠金取引では、価格が不利に動いて証拠金が所定の水準を下回ると、追加の入金を求められたり、取引を強制的に決済されたりすることがあります。
価格が不利に動く
買いの取引なら、価格が下がると損失が出る。
証拠金が所定の水準を下回る
損失が広がると、取引を続けるための余裕が減る。
追加の入金や強制決済の対象に
証拠金や追加の入金、強制決済の条件は、契約によって異なる。
急な値動きでは証拠金を超える損失も
預けたお金より多くを失う場合がある。
ロスカット(一定の条件で取引を決済する仕組み)があっても、急激な値動きでは、預けた証拠金を超える損失が生じる場合があります。強制的な決済は、損失をそこまでに抑えると約束する仕組みではありません。
証拠金取引では、預けたお金より多くを失う場合がある。損失の大きさは、元手ではなく取引している金額から考えます。
現物の保有と証拠金取引は、別のリスクとして考える
現物の保有では、買った暗号資産そのものを持ちます。暗号資産は価格が大きく変動することがあり、買ったときより円での価値が下がる場合があります。証拠金取引では、それに加えて、取引する金額の大きさ、追加の入金や強制決済、証拠金を超える損失といったリスクが加わります。
預けたお金より大きな金額を取引する仕組みは、外貨のFXにもあります。外貨預金との違いは、外貨預金とFXの違いの記事で説明しています。
証拠金取引を考える前のチェック
- いくらの資金で、いくら分の取引をするのか確かめた
- 価格が不利に動いたとき、元手の何%を失うか計算した
- 追加の入金や強制決済の条件を、契約で確かめた
- 証拠金を超える損失が生じる場合があると理解した
- 生活費や借りたお金を使っていない
少ない元手で大きく取引できる点だけを見て、判断しないでください。生活費や借りたお金を使って、損失を取り返そうとしないことも大切です。

見るのは倍率より、価格が動いたときに元手の何割を失うかです。生活費や借りたお金で取り返そうとしないでください。
よくある質問
暗号資産のレバレッジ2倍とは、どういう意味ですか?
預けた資金の2倍の金額で取引するイメージです。仮に10万円の資金で20万円分の暗号資産の値動きに参加すると、レバレッジは2倍です。利益だけでなく、損失の影響も大きくなります。
レバレッジ2倍で価格が10%下がると、いくらの損失ですか?
仮に10万円の資金で20万円分を買う取引なら、費用を除いた損失は2万円で、元手の10万円に対して20%です。現物で10万円分を持つ場合の損失(1万円)の2倍になります。
ロスカットがあれば、預けた証拠金より多くは失いませんか?
そうとは限りません。急激な値動きでは、預けた証拠金を超える損失が生じる場合があります。強制的な決済は、損失の上限を約束するものではありません。条件は契約によって異なります。
損失を取り返すために、資金を追加してもいいですか?
生活費や借りたお金を使って、損失を取り返そうとしないことが大切です。資金を足す前に、そのお金を何に使う予定だったか、失っても暮らしに困らないかを確かめましょう。
※仮定の買いの取引の例です。手数料・金利などは省いています。証拠金、追加の入金、強制決済(ロスカット)などの条件は、契約によって異なります。
※掲載している内容は、2026年10月16日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。法律や税制の改正は、施行日や適用が始まる年、対象が変わることがあります。最新の内容は、金融庁・国税庁などの公的な案内と、利用する事業者でご確認ください。
※暗号資産は法定通貨ではなく、価格が大きく変動します。事業者の経営の悪化、不正アクセス、詐欺などのリスクもあります。税金の扱いは取引の内容で変わります。個別の税務判断は、税務署や税理士にご確認ください。
※特定の暗号資産・事業者をおすすめするものではありません。あいマネのFP相談は、家計や目的別のお金、資産全体の偏りを整理する窓口です。秘密鍵・復元フレーズ・認証コード・パスワードは、相談フォームを含め、誰にも伝えないでください。
