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ブロックチェーンなら、盗まれない?暗号資産の記録の仕組みと守り方は別

ブロックチェーンは改ざんされにくい、とよく聞きます。それなら、暗号資産(仮想通貨とも呼ばれます)も盗まれることはない、と思っていませんか? この記事では、記録の仕組みと資産の守り方の違い、暗号資産を失うおそれがある場面、公式の入口や多要素認証など、守り方の基本を整理します。

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つながった3つのブロックの上に浮かぶコインと、鍵と円のコインの3Dイラスト

2026年10月16日時点の制度にもとづく一般的な説明です。暗号資産は法定通貨ではなく、価格が大きく変動し、買ったときより円での価値が下がることがあります。特定の暗号資産・事業者の売買をすすめるものではありません。

結論

盗まれないとは言えません。ブロックチェーンが改ざんされにくいのは、取引の記録の仕組みの話です。秘密鍵や復元用の情報が漏れたり、偽サイトで情報を入力したり指示どおりに操作したり、取引サービスに不正ログインされたりすれば、資産を失うおそれがあります。公式の入口から入り、利用できる多要素認証を設定し、認証情報を他人に伝えないことが基本です。

この記事のポイント

  1. 記録の仕組みと保管は別
  2. 偽サイトでの入力・操作に注意
  3. 鍵と認証情報を渡さない
目次
  1. ブロックチェーンは改ざんされにくい記録の仕組み:資産の守り方とは別
  2. 暗号資産を失うおそれがある場面:鍵の漏えい・偽サイト・不正ログイン
  3. 暗号資産を守る基本:公式の入口・多要素認証・認証情報を渡さない
  4. サポートや家計相談を装う相手にも、復元用の情報は渡さない
  5. よくある質問

ブロックチェーンは改ざんされにくい記録の仕組み:資産の守り方とは別

ブロックチェーンは、取引の記録を、参加者の合意なしには書き換えたり消したりしにくくした仕組みです。「改ざんされにくい」と言われるのは、この記録の性質のことです。

けれども、記録が改ざんされにくいことと、あなたの資産が盗まれないことは別の話です。たとえば、金庫がどれほど頑丈でも、鍵を他人に渡せば開けられてしまいます。暗号資産でも、資産を動かすための鍵や情報を他人に知られれば、失うおそれがあります。

よくある疑問

改ざんされにくいと聞いていたので、暗号資産が盗まれる心配もないと思っていました。

記録の仕組み(ブロックチェーン)

  • 取引の記録が改ざんされにくい
  • 頑丈な金庫のようなもの
  • 資産の守り方までは決まらない

資産の守り方(利用する人が気をつけること)

  • 秘密鍵や復元用の情報を他人に渡さない
  • 偽サイトで入力や操作をしない
  • 取引サービスのアカウントを守る

暗号資産を失うおそれがある場面:鍵の漏えい・偽サイト・不正ログイン

暗号資産を失うおそれがあるのは、たとえば次のような場面です。どれも、記録の仕組みとは別のところで起きる問題です。

暗号資産を失うおそれがある場面の例です。手口はこれだけに限りません。
場面起こり得ること
秘密鍵や復元用の情報が漏れる他人に資産を動かされるおそれがある
偽サイトで情報を入力したり、指示どおりに操作したりする資産を失うおそれがある
取引サービスのアカウントに不正ログインされるアカウントを勝手に操作されるおそれがある

秘密鍵や復元フレーズは、資産を動かすための大切な情報です。鍵を扱うウォレットの仕組みは、ウォレットと復元フレーズの記事で説明しています。

偽サイトは、見た目だけでは本物と見分けにくいことがあります。また、IDやパスワードなどが他人に知られると、アカウントに不正にログインされるおそれがあります。どちらも、暗号資産に限らず、ネットの金融サービスに共通する注意点です。

暗号資産を守る基本:公式の入口・多要素認証・認証情報を渡さない

対策の基本は3つです。公式の入口を確かめること、利用できる多要素認証を設定すること、認証情報を他人に伝えないことです。公式の入口から入るとは、たとえば、メールやSMSのリンクを開かず、ブックマークした公式サイトや公式アプリから入ることです。

多要素認証は、パスワードに加えて、別の方法でも本人かどうかを確かめる仕組みです。ただし、多要素認証も被害を完全に防ぐものではなく、方法によっては突破される場合もあります。設定したうえで、入口と操作の確認を続けましょう。

ログインや操作の前のチェック

  • メールやSMSのリンクではなく、公式サイトや公式アプリから入った
  • 利用できる多要素認証を設定した
  • 秘密鍵・復元フレーズ・認証コード・パスワードを誰にも伝えていない
  • アクセスする相手・サイト・操作の内容を、一つずつ確かめた

※秘密鍵や復元フレーズは、相談フォームやチャットにも入力しないでください。

サポートや家計相談を装う相手にも、復元用の情報は渡さない

気をつけたいのは、サイトだけではありません。事業者のサポート担当や、家計相談の担当を名乗る相手であっても、復元用の情報を渡してはいけません。相手が誰であっても渡さない、と決めておくと迷わずに済みます。

被害が疑われるときは、追加で送金しないでください。利用した事業者に連絡し、消費者ホットライン188や警察の相談専用電話(#9110)にも相談しましょう。送金を求められる投資話の例は出金のための先払いを求める投資話の記事、SNSの投資詐欺の一般的な手口はSNSの投資詐欺の記事で取り上げています。

守り方を整えても、暗号資産の価格そのものは大きく変動します。買ったときより円での価値が下がることもある点は、別に考えておきましょう。技術の安全性という言葉だけで安心せず、アクセスする人、サイト、操作を一つずつ確かめることが大切です。

FPのひとこと

技術が安全かどうかより、誰に、どのサイトで、何を許可するのか。一つずつ確かめましょう。

よくある質問

ブロックチェーンなら、暗号資産は盗まれませんか?

盗まれないとは言えません。ブロックチェーンの記録は改ざんされにくい仕組みですが、秘密鍵や復元用の情報が漏れたり、偽サイトで情報を入力したり指示どおりに操作したりすれば、資産を失うおそれがあります。

多要素認証を設定すれば、被害は防げますか?

多要素認証は対策の基本の一つですが、被害を完全に防ぐものではありません。公式の入口から入ること、認証情報を他人に伝えないことも、あわせて続けましょう。

事業者に預けていれば、自分で気をつけることはありませんか?

あります。事業者に保管を任せていても、IDやパスワードなどが盗まれると、アカウントに不正にログインされるおそれがあります。公式の入口から入り、利用できる多要素認証を設定しましょう。

家計相談やサポートの担当者になら、復元用の情報を伝えてもいいですか?

伝えてはいけません。家計相談やサポートの担当を名乗る相手でも、秘密鍵や復元フレーズなどの復元用の情報は渡さないでください。相談フォームやチャットにも入力しないようにしましょう。

※多要素認証も、被害を完全に防ぐものではありません。

※被害が疑われる場合は、追加で送金せず、利用した事業者や公的な相談窓口に相談してください。

※掲載している内容は、2026年10月16日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。法律や税制の改正は、施行日や適用が始まる年、対象が変わることがあります。最新の内容は、金融庁・国税庁などの公的な案内と、利用する事業者でご確認ください。

※暗号資産は法定通貨ではなく、価格が大きく変動します。事業者の経営の悪化、不正アクセス、詐欺などのリスクもあります。税金の扱いは取引の内容で変わります。個別の税務判断は、税務署や税理士にご確認ください。

※特定の暗号資産・事業者をおすすめするものではありません。あいマネのFP相談は、家計や目的別のお金、資産全体の偏りを整理する窓口です。秘密鍵・復元フレーズ・認証コード・パスワードは、相談フォームを含め、誰にも伝えないでください。

参考にした資料

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