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格付けが高い債券なら、損をしない?
債券を選ぶとき、格付けが高いと、それだけで安心して選びたくなるかもしれません。では、格付けが高ければ損をしないのでしょうか。この記事では、格付けが何を表しているのかを確かめ、格付けを見るときのポイントと、格付けだけでは分からないリスクを整理します。
格付けが高い債券でも、損をしないとは限りません。格付けは、発行体や債券の信用力について格付会社が示す意見で、元本や将来の売却価格を保証する制度ではないからです。格付けは見直されることもあり、金利・為替・途中売却のリスクは別に確認する必要があります。
この記事のポイント
- 格付けは信用力についての意見
- 元本・売却価格の保証ではない
- 金利と為替のリスクは別に確認
債券の格付けとは?信用力についての意見
格付けは、発行体(債券を発行してお金を借りる国や会社など)や債券の信用力について、格付会社が示す意見です。信用力とは、利息や元金を約束どおり支払えるかどうかの力のことです。
大切なのは、格付けが「意見」だという点です。格付けは、元本を保証する制度でも、将来の売却価格を保証する制度でもありません。投資成果を保証するものではないことを、まず押さえておきましょう。
格付けが示すもの
- 発行体や債券の信用力についての意見
- 格付会社による評価
- 比べるときの便利な参考情報
格付けが示さないもの
- 元本の保証
- 将来の売却価格の保証
- 金利や為替による値動き

格付けが高ければ、損をしないお墨付きだと思っていました。
格付けを見るときに確かめたい4つのこと
格付けは、一度付いたらずっと同じとは限りません。見直されることがあります。また、同じ記号でも、どの格付会社の、何を対象にした評価なのかを確かめる必要があります。
格付けを見るときのチェック
- どの格付会社の評価か確かめた
- 発行体の評価か、その債券の評価か確かめた
- 現在の評価だけでなく、見通しも見た
- いつ発表された評価か確かめた
評価対象とは、その格付けが発行体についての評価なのか、個別の債券についての評価なのか、ということです。見通しは、今後の評価がどちらの方向に動きそうかについての見方です。現在の評価に加えて、見通し、発表日、評価対象まで見ておくと、古い情報や別の対象の評価を、そのまま当てはめずに済みます。
格付けとは別に確認したい金利・為替・途中売却のリスク
格付けが主に表すのは、信用力です。信用力が大きく変わらなくても、市場金利が上がれば、債券価格が下がる場合があります。金利と債券価格の関係は金利が上がると債券価格が下がる理由で解説しています。
外国通貨の債券なら、円に換算したときの為替リスクも別にあります。外貨での受取額が予定どおりでも、円での受取額は為替によって変わります。くわしくはドル建て債券の利息と為替の記事で解説します。
| リスク | どんなリスク? | 格付けで分かる? |
|---|---|---|
| 信用 | 利息や元金が約束どおり支払われない | 参考になる |
| 金利 | 市場金利が上がると、価格が下がる場合がある | 別に確認 |
| 為替 | 外国通貨の債券は、円での受取額が変わる | 別に確認 |
| 途中売却 | 満期前に売ると、その時点の価格になる | 別に確認 |
満期の前に売る可能性があるなら、その時点の価格で売ることになる点も、あわせて確認しておきましょう。
格付けは参考情報、ほかのリスクと合わせて見る
格付けは、発行体や債券の信用力を比べるときに便利な参考情報です。ただし、すべてのリスクを一文字で表した安全マークではありません。また、格付けは見直されることがあるため、買った後も評価が変わっていないかを確かめることが大切です。
格付けを確かめたら、次に金利、通貨、途中売却という別のリスクもチェックしましょう。満期まで持つ予定か、途中で売る可能性があるか。円で受け取るのか、外国通貨で受け取るのか。こうした条件によって、格付けのほかに確かめたいリスクが変わります。発行体そのものの見方は、有名企業の社債なら、元本は安全?でも解説しています。

格付けは便利な参考情報ですが、安全マークではありません。金利・通貨・途中売却のリスクも一緒に確かめましょう。
よくある質問
債券の格付けとは何ですか?
発行体や債券の信用力について、格付会社が示す意見です。元本を保証する制度でも、将来の売却価格を保証する制度でもありません。
格付けが高い債券なら、元本は保証されますか?
いいえ。格付けは信用力についての意見で、元本を保証する制度ではありません。格付けは見直されることもあり、投資成果を保証するものでもありません。
格付けが変わらなければ、債券の価格は下がりませんか?
信用力が大きく変わらなくても、市場金利が上がれば、債券価格が下がる場合があります。外国通貨の債券なら、円換算の為替リスクも別にあります。
格付けを見るときは、何を確認すればいいですか?
現在の評価だけでなく、見通し、発表日、評価対象を確認しましょう。同じ記号でも、どの格付会社の、何を対象にした評価なのかを確かめる必要があります。
格付けが高い外国債券なら、為替の心配はありませんか?
格付けが主に表すのは信用力で、為替の動きは別のリスクです。外国通貨の債券なら、外貨での受取額が予定どおりでも、円に換算した受取額は為替によって変わります。
※格付けは変更される場合があり、投資成果を保証しません。
※この記事は格付けの一般的な説明です。特定の債券や発行体の評価ではありません。
※掲載している内容は、2026年10月1日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。制度は改正されることがあります。
※特定の金融商品をおすすめするものではありません。
