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個人向け国債を途中で換金すると、いくら引かれる?

急にお金が必要になったとき、個人向け国債は途中で換金できるのか。換金すると、いくら引かれるのか。気になる方もいるでしょう。この記事では、差し引かれる「中途換金調整額」の計算のしくみと、換金できる時期、受取額を見るときの注意点を順番に整理します。

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結論

個人向け国債を途中で換金すると、手数料ではなく、所定の中途換金調整額が差し引かれます。調整額は、直前2回分の税引前利子に相当する額に0.79685を掛けた金額で、税引後の利子2回分におおむね相当します。換金できるのは、原則として発行から1年経過後です。

この記事のポイント

  1. 中途換金には所定の調整額
  2. 直前2回分の利子を基準に計算
  3. 受け取り済みの利息も含めて確認
目次
  1. 個人向け国債の中途換金で引かれる「調整額」とは
  2. 中途換金できるのは、原則として発行から1年経過後
  3. 市場で売る債券とは、換金の仕組みが違う
  4. 換金したときの受取額は、全期間で確かめる
  5. よくある質問

個人向け国債の中途換金で引かれる「調整額」とは

個人向け国債を途中で換金するときに差し引かれるのは、「手数料」という名前のお金ではありません。正確には、所定の中途換金調整額(途中で換金するときに差し引かれる、決められた計算方法の金額)です。

調整額は、直前2回分の税引前(税金が差し引かれる前)の利子に相当する額に、0.79685を掛けて計算します。個人向け国債の利子は半年ごとに支払われる仕組みです。種類ごとの違いは個人向け国債の種類の違いで解説しています。

中途換金調整額の計算のしくみ
基準になる額
直前2回分の税引前利子に相当する額
掛ける数
× 0.79685
中途換金調整額
直前2回分の税引前利子 × 0.79685

※通常の中途換金の計算の考え方です。計算の端数や経過利子の扱い、特例などは、取扱金融機関で確認してください。

0.79685という細かい数字を、覚える必要はありません。「税引後の利子2回分に、おおむね相当する金額が差し引かれる」と捉えると、理解しやすくなります。

よくある疑問

決まった額の手数料ではなく、利子をもとに計算するんですね。

中途換金できるのは、原則として発行から1年経過後

個人向け国債は、買ってすぐに換金できるわけではありません。原則として、発行から1年が経過した後に中途換金できます。近いうちに使う予定のあるお金なら、この期間に注意が必要です。

また、換金を申し込んでから口座にお金が入るまでには、手続きの日数がかかります。必要な日に間に合うよう、換金から入金までの日数も、前もって調べておきましょう。

  1. 発行から1年間

    原則として、中途換金はできません。

  2. 1年経過後に換金を申し込む

    取扱金融機関で手続きをします。

  3. 調整額などを差し引いて計算

    直前2回分の税引前利子をもとにした調整額が差し引かれます。

  4. 口座に入金

    入金までの日数を見込み、使う日から逆算しておきます。

満期までの期間が長いタイプでも、満期まで換金できないわけではありません。くわしくは「変動」タイプは満期まで引き出せない?で解説します。

市場で売る債券とは、換金の仕組みが違う

一般的な債券を満期の前に手放すときは、市場で売ることになり、その日の相場で売却価格が決まります。市場の金利が上がった後などは、買ったときより低い価格になることもあります。この動きは金利が上がると債券価格が下がる理由で解説しています。

個人向け国債の中途換金は、このように、その日の相場で元金の売却価格が決まる仕組みとは異なります。差し引かれるのは、利子をもとに計算する所定の調整額です。

市場で売買する一般的な債券

  • 満期前は市場で売る
  • その日の相場で売却価格が決まる
  • 買ったときより低い価格になることも

個人向け国債の中途換金

  • 原則として発行から1年経過後に換金
  • 相場で元金の売却価格が決まる仕組みではない
  • 所定の中途換金調整額が差し引かれる

換金したときの受取額は、全期間で確かめる

換金したときに口座に戻る金額には、利子や調整が関係します。そのため、戻った金額だけを見て、全期間の損益を判断しないことが大切です。

それまでに受け取ってきた利息も含めて、全体でいくら受け取り、いくら差し引かれたのかを見ることが大切です。計算の端数や経過利子(前回の利払日以降の利子を調整する金額)の扱いなどは、取扱金融機関で確認しましょう。

中途換金の前のチェック

  • 発行から1年が経過しているか確かめた
  • 調整額の計算のしくみを理解した
  • すでに受け取った利息も含めて損益を考えた
  • 換金から入金までの日数を調べた
  • 端数・経過利子・特例の扱いを金融機関で確かめた
FPのひとこと

口座に戻る金額だけで判断せず、受け取ってきた利息も合わせて、金融機関で計算を確かめましょう。

よくある質問

個人向け国債の中途換金に、手数料はかかりますか?

手数料という名前のお金ではなく、所定の中途換金調整額が差し引かれます。調整額は、直前2回分の税引前利子に相当する額に0.79685を掛けた金額です。

個人向け国債は、買ってすぐに換金できますか?

原則として、発行から1年経過後でなければ中途換金できません。特例などの扱いは、取扱金融機関で確認しましょう。

中途換金調整額は、だいたいいくらになりますか?

直前2回分の税引前利子に0.79685を掛けた金額で、税引後の利子2回分におおむね相当すると捉えると分かりやすくなります。実際の金額は、端数の扱いなども含めて金融機関で確認しましょう。

換金で戻った金額が少なければ、損をしたことになりますか?

口座に戻る金額だけでは、全期間の損益は判断できません。それまでに受け取った利息も含めて、全体でいくら受け取り、いくら差し引かれたのかを確かめましょう。

※通常の中途換金の説明です。計算の端数、経過利子、特例などの扱いは、取扱金融機関で確認してください。

※「税引後の利子2回分におおむね相当する」は、調整額を理解するための目安です。

※掲載している内容は、2026年10月1日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。制度は改正されることがあります。

※特定の金融商品をおすすめするものではありません。

参考にした資料

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