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個人向け国債「変動10年」は、10年間引き出せない?

個人向け国債の「変動10年」。名前に10年と付いているので、10年間は一切引き出せないと思っていませんか? 実は、10年は満期までの期間で、中途換金のルールや金利の見直しのルールは別にあります。この記事では、3つのルールを分けて整理します(2026年9月30日時点の情報です)。

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結論

10年間引き出せないわけではありません。10年は満期までの期間で、発行から原則1年が過ぎれば中途換金できます。ただし、直前2回分の利子に相当する所定の調整額が差し引かれます。また、金利は半年ごとに商品の計算ルールで見直され、市場金利と同じ幅で動くわけではありません。

この記事のポイント

  1. 10年は満期までの期間
  2. 原則1年後から中途換金できる
  3. 金利は半年ごとのルールで改定
目次
  1. 変動10年の「10年」は満期までの期間
  2. 中途換金の調整額は「直前2回分の利子」が基準
  3. 変動10年の金利は半年ごとに見直し|市場金利とは別
  4. 満期・中途換金・金利改定は、それぞれ別のルール
  5. よくある質問

変動10年の「10年」は満期までの期間

個人向け国債の変動10年。名前の「10年」は、満期までの期間を表しています。10年間ずっとお金を引き出せない、という意味ではありません。

発行から原則1年が過ぎれば、満期の前でも中途換金できます。「原則」とあるのは、死亡や大規模な自然災害のときなどに、換金の特例があるためです(個人向け国債の種類と違い)。

  1. 発行から原則1年間

    中途換金はできません。

  2. 1年が過ぎた後

    中途換金できます。ただし、所定の調整額が差し引かれます。

  3. 10年で満期

    名前の「10年」は、この満期までの期間を表しています。

よくある疑問

10年間ずっと引き出せないわけではないんですね。まずは最初の1年がポイントなんですね。

中途換金の調整額は「直前2回分の利子」が基準

1年が過ぎた後に中途換金するときは、直前2回分の利子に相当する所定の調整額が差し引かれます。計算のしかたは次のとおりです。

中途換金調整額の計算
もとになる金額
直前2回分の利子に相当する額(税引前)
掛ける数
× 0.79685
差し引かれる調整額
直前2回分の税引前利子相当額 × 0.79685

※2026年9月30日時点のルールです。端数の扱いなど、実際の金額は取扱金融機関で確かめましょう。

このように、調整額は直前2回分の利子をもとに決まります。換金したときの受取額だけで損得を判断せず、すでに受け取った利息も含めて考えましょう。細かい数字の意味は、個人向け国債を途中で換金すると、いくら引かれる?で解説します。

ポイント

「1年が過ぎれば換金できる」ことと、「いつでも無条件で使える」ことは別です。

変動10年の金利は半年ごとに見直し|市場金利とは別

変動10年の金利は、半年ごとに見直されます。ニュースで金利の上昇が伝えられても、適用金利がその日に変わるわけではありません。また、ニュースの金利が上がった瞬間に、同じ幅だけ上がる仕組みでもありません。

基準金利(計算のもとになる金利)に一定の割合を掛けるなど、商品としての計算ルールがあるためです。半年ごとの見直しの時期に、このルールに沿って次の金利が決まります。毎日の市場金利と、自分が受け取る利息をそのまま比べないようにしましょう。

ニュースで見る市場金利

  • 毎日のように動く
  • 動いた幅が、そのまま受取利息になるわけではない

変動10年の適用金利

  • 半年ごとに見直される
  • 基準金利に一定の割合を掛けるなど、商品の計算ルールで決まる

満期・中途換金・金利改定は、それぞれ別のルール

長い満期と、中途換金のルール、金利改定のルールは、それぞれ別です。名前の「10年」だけを見て判断すると、どれかを見落としやすくなります。

2026年9月30日時点の商品性に基づく整理です。
ルール変動10年の内容確かめたいこと
満期10年(満期までの期間)お金を使う予定の時期と比べる
中途換金発行から原則1年が過ぎればできる。調整額が差し引かれる使う可能性がある時期と、差し引かれる額
金利の改定半年ごとに、商品の計算ルールで見直す市場金利とそのまま比べない

10年という名前だけで候補から外したり、反対に、いつでも無条件で使えるお金だと考えたりせず、必要な時期と合わせて確認しましょう。

FPのひとこと

「10年」は満期、「1年」は換金、「半年」は金利のルールです。名前だけで判断せず、お金を使う時期と合わせて確かめましょう。

よくある質問

個人向け国債の変動10年は、10年間引き出せないのですか?

いいえ。10年は満期までの期間です。発行から原則1年が過ぎれば、中途換金できます。ただし、直前2回分の利子に相当する所定の調整額が差し引かれます。

変動10年を中途換金すると、いくら差し引かれますか?

直前2回分の税引前利子に相当する額に、0.79685を掛けた金額が、中途換金調整額として差し引かれます(2026年9月30日時点)。実際の金額は取扱金融機関で確かめましょう。

ニュースで金利が上がったら、変動10年の金利もすぐ上がりますか?

すぐに同じ幅だけ上がる仕組みではありません。変動10年の金利は半年ごとに見直され、基準金利に一定の割合を掛けるなど、商品としての計算ルールで決まります。

「10年」「1年」「半年」は、それぞれ何の期間ですか?

10年は満期までの期間、1年は中途換金ができるようになるまでの期間(発行から原則1年)、半年は金利が見直される間隔です。それぞれ別のルールとして確かめましょう。

変動10年は、いつでも使えるお金と考えてよいですか?

いつでも無条件で使えるお金ではありません。発行から原則1年間は中途換金できず、その後も調整額が差し引かれます。必要な時期と合わせて確認しましょう。

※2026年9月30日時点の商品性に基づく説明です。

※中途換金調整額は、直前2回分の税引前利子相当額×0.79685です。実際の受取額や手続きは、取扱金融機関で確かめてください。

※掲載している内容は、2026年10月1日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。制度は改正されることがあります。

※特定の金融商品をおすすめするものではありません。

参考にした資料

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