住まい・住宅購入の資金計画
家は買える。でも、住宅ローンと教育費のピークも越えられる?
この家なら、今の家計で買える。でも、子どもが大学に進む年まで確かめましたか? 住宅ローンは長く続き、教育費は子どもの進路や年齢によって変わります。この記事では、住宅費と教育費が重なる年の負担を例で確かめ、家族の年齢を並べて家計を年単位で見る方法を整理します。
今の家計で買えても、教育費が増える年まで払えるとは限りません。仮に住宅費が年180万円で、2人分の教育費が重なる年に年240万円必要なら、その年は合計420万円です。生活費や税金などは、このほかに必要です。購入前に家族の年齢を並べ、進学・修繕・退職の予定を重ねて、収入で足りない年は事前に準備する額を考えましょう。
この記事のポイント
- 住宅費と教育費は同じ家計から払う
- 仮定:180万円+240万円=年420万円
- 進学・修繕・退職を1枚に重ねる
目次
住宅ローンと教育費のピークは、同じ家計から払う
家を買うときは、「今の家計で返せるか」を確かめます。でも、住宅ローンは長く続き、教育費は子どもの進路や年齢によって変わります。今払えるローンでも、教育費が増える年に同じように払えるとは限りません。
住宅、教育、老後のお金は、3大資金とも呼ばれます。3大資金を別々に考えると、同じ年に支払いが重なることを見落としやすくなります。住宅費も教育費も、出どころは同じ家計です。住宅の予算は、教育費や老後の準備と切り離さずに、同じ年にいくら出ていくかで考えることが大切です。

ローンが今の家計で払えるなら、この先も大丈夫だと思っていました。
住宅費と教育費が重なる年の計算:仮に年420万円の例
仮に、住宅費が年180万円かかる家庭で、2人分の教育費が重なる年に年240万円必要だとします。その年の住宅費と教育費は、合わせて420万円です。
- 住宅費
- 年180万円
- 2人分の教育費(重なる年)
- 年240万円
- その年の住宅費と教育費
- 180万円 + 240万円 = 年420万円
※金額は説明用の仮定で、統計の平均ではありません。生活費・税金などは含めていません。
生活費や税金などは、このほかに必要です。420万円は、その年に住宅と教育だけにかかるお金で、家計全体の支出ではありません。
これは説明用の例です。実際の金額は、借入の条件や子どもの進路などによって、家庭ごとに違います。自分の家庭の数字で、生活費や税金なども含めて試算しましょう。
教育費のピークの見つけ方:家族の年齢に進学・修繕・退職を重ねる
支払いが重なる年を見つけるには、購入前に、家族の年齢を横に並べた表を作ります。1年ごとに家族それぞれの年齢を書き、そこに進学、住宅の修繕、退職の予定を重ねてみましょう。
| 表に書き込むこと | 見えてくること |
|---|---|
| 家族それぞれの年齢 | 何年後に、誰が何歳になるか |
| 子どもの進学の予定 | 教育費が増える年と、2人分が重なる年 |
| 住宅の修繕の予定 | まとまった修繕費がかかる年 |
| 退職の予定 | 収入が変わる年 |
| 住宅費と教育費の金額 | その年に必要な合計 |
家は、住み続ける間に修繕も必要です。修繕の予定も表に入れておくと、教育費が多い年に修繕費まで重ならないかを確かめられます。きょうだいの進学が重なる年の考え方は、きょうだいの教育費が重なる年の考え方で解説します。
教育費が重なる年は、収入で足りない分を前もって準備する
重なる年が見つかったら、その年の収入で、生活費なども含めて払えるかを確かめます。足りなければ、その差を、前もっていくら準備しておくかを考えます。
重なる年を見つける
家族の年齢表で、住宅費と教育費が重なる年を探します。
その年に必要なお金を出す
住宅費と教育費に、生活費や税金なども加えます。
その年の収入と比べる
収入でまかなえる分を差し引き、足りない額を出します。
足りない分を前もって準備する
足りない額を、その年までに準備しておく額の目安にします。
支出が集中する年が見つかっても、それだけで家を買えないということではありません。その年までに準備しておいたお金で払えるなら、対応できます。赤字の年があるときの考え方は、ライフプランに赤字の年。すぐに失敗?で解説します。

家を諦めるためではなく、無理なく暮らすための確認です。重なる年が分かれば、今から準備を始められます。
住宅購入の前に、家計を年単位で確かめるチェックリスト
買えるかを確かめた次は、買った後の人生でも、支払いが重なって困らないかを確かめましょう。
住宅を買う前のチェック
- 今だけでなく、子どもが大学に進む年まで確かめた
- 家族の年齢を1年ごとに並べた
- 進学・住宅の修繕・退職の予定を重ねた
- 住宅費と教育費が重なる年を見つけた
- 生活費や税金なども含めて試算した
- 収入で足りない年は、前もって準備する額を考えた
住宅ローンの返済額は、住宅金融支援機構の住宅ローンシミュレーションなどでも試算できます。借りる額を手取りから考える方法は、銀行が貸してくれる額まで、借りていい?で解説します。重なる年に向けて準備する額に迷うときは、家族の年齢表をもとに、専門家に相談するのも一つの方法です。
よくある質問
住宅ローンと教育費のピークが重なる年は、どう確かめればいいですか?
家族の年齢を1年ごとに横に並べ、進学、住宅の修繕、退職の予定を重ねます。住宅費と教育費が同じ年にいくら必要かを書き込むと、支払いが集中する年が見つけやすくなります。
仮に住宅費が年180万円、教育費が年240万円なら、その年はいくら必要ですか?
住宅費と教育費だけで、180万円+240万円=年420万円です。これは説明用の仮定で、統計の平均ではありません。生活費や税金などは、このほかに必要です。
住宅費と教育費が重なって足りない年があったら、家は買えませんか?
それだけで買えないとは限りません。その年の収入で足りない分を、前もっていくら準備するかを考えます。準備したお金で払えるなら、対応できます。家を諦めるためではなく、無理なく暮らすための確認です。
家を買う前に、教育費のほかに確かめておくことはありますか?
住宅の修繕や退職の予定も、家族の年齢表に重ねておきましょう。教育費が増える年だけでなく、修繕費がかかる年や、退職で収入が変わる年も確かめると、家計を年単位で見通しやすくなります。
※年180万円・240万円は説明用の仮定で、統計の平均ではありません。生活費・税金などを含めて、家庭ごとに試算してください。
※住宅費・教育費は、借入の条件や子どもの進路などによって異なります。
※掲載している内容は、2026年10月1日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。制度は改正されることがあります。
※特定の金融商品をおすすめするものではありません。


