教育資金・教育費の目安と支払い時期
子ども2人の教育費、1人分の2倍で考えていい?
子どもが2人なら、教育資金は1人分の2倍を用意すればいい。そう考えていませんか? 総額をつかむことは大切ですが、それだけでは、支払いが集まる時期の負担は見えてきません。この記事では、きょうだいの進学年を重ねて、負担の大きい年を確かめる方法を、説明用の仮の数字で整理します。
1人分を2倍にした総額だけでなく、支払いが重なる時期を確かめることが大切です。たとえば上の子が大学3年生のときに下の子が大学へ入学すると、授業料が2人分重なり、下の子の入学金や引っ越し代も加わる可能性があります。仮に1人年150万円なら、重なる年は2人で年300万円です。
この記事のポイント
- 総額だけでなく重なる年を見る
- 仮定:150万円×2人=年300万円
- 受験・入学費用も年表へ
目次
子ども2人の教育費は「1人分×2」の総額だけで考えない
子どもが2人なら、教育資金は1人分の2倍を用意すればいい。そう考える人もいるでしょう。でも、教育費は総額だけでなく、支払いが重なる時期も確認することが大切です。
たとえば、上の子が大学3年生のときに、下の子が大学へ入学する家庭を考えてみましょう。この年は、上の子の授業料に下の子の授業料が加わり、授業料が2人分重なります。さらに、下の子の入学金や引っ越し代も加わる可能性があります。
| 時期 | 上の子 | 下の子 | 重なりやすい支払い |
|---|---|---|---|
| 重なる前の年 | 大学2年生 | 高校3年生 | 上の子の授業料など、下の子の塾・受験の費用 |
| 重なる最初の年 | 大学3年生 | 大学に入学 | 2人分の授業料、下の子の入学金・引っ越し代など |
| 上の子の卒業まで | 在学中 | 在学中 | 2人分の授業料など |
入学の前に払う費用と、入学後にかかる費用の分け方は、授業料以外の費用と支払い時期の記事で解説します。

2人分の総額さえ用意すれば大丈夫だと思っていました。支払いが重なる年があるんですね。
教育費が重なる年の計算:仮に1人年150万円の場合
重なる年の負担を、説明用の数字で計算してみます。仮に、教育費が1人年150万円かかるとしましょう。1人分なら年150万円ですが、2人の在学が重なる年は、2人分を同じ年に払うことになります。
- 上の子の教育費
- 仮に年150万円
- 下の子の教育費
- 仮に年150万円
- 重なる年の合計
- 150万円 × 2人 = 年300万円
※年150万円は統計ではなく、説明用の仮定です。
これは説明用の数字で、実際の金額は進路や住まいで変わります。自宅から通うか、自宅を離れるかでも、必要なお金は変わるでしょう。学費や生活費、進学の期間などは、家庭ごとに設定して計算しましょう。
重なる年の負担は、総額を見るだけでは分かりません。年ごとの金額も確かめましょう。
合計額と資金繰りは別:重なる年に払えるかを確かめる
ここで分けて考えたいのが、合計額と資金繰りです。合計額は、子どもごとの教育費を足した金額。資金繰りは、払う時期に、払うためのお金が手元に足りるかどうかです。
合計額で見ること
- 子どもごとの教育費を足した金額
- 全体で、どれくらい準備するかの目安
資金繰りで見ること
- その年に払う額と、入ってくるお金
- 払う時期に、お金が足りるか
合計額が同じでも、支払いが特定の年に集まれば、その年の負担は大きくなります。きょうだいの年齢差によって、支払いが重なる時期は変わります。ただし、年齢差だけで、教育費の合計が増えるか減るかが決まるわけではありません。進路や住まいも含めて、年ごとに確かめることが大切です。
教育費で年間の収支が赤字になる年があっても、それだけで計画の失敗とは限りません。収支と残高の両方で確かめる考え方は、ライフプランに赤字の年があるときの記事で解説します。
家族の年齢を1年ごとに並べる教育費の年表の作り方
負担の大きい年を見つけるには、家族の年齢を1年ごとに並べた年表が役立ちます。子どもの学年を書き込んでいくと、進学や受験が重なる年が見えてきます。
家族の年齢を1年ごとに並べる
親と子どもの年齢、子どもの学年を、1年ごとに書き出します。
塾・受験・入学の時期を書き込む
大学だけでなく、塾や受験の時期も忘れずに入れます。入学の年は、入学金や引っ越し代の可能性もメモします。
年ごとの教育費を書き込む
学費や生活費、進学の期間などを家庭ごとに設定し、支払いが重なる年に印を付けます。
その年の収入で足りるか確かめる
その年の収入だけで足りない年は、前の年までに準備する額を決めます。
前の年までに準備する額が決まれば、いつから、どのくらいずつためるかも考えやすくなります。準備が間に合わない場合に奨学金や教育ローンを考えるときは、奨学金と教育ローン、返すのは誰?で違いを確かめておきましょう。

教育費は人数を掛けるだけでなく、きょうだいの進学年を重ねて見ることが大切。まずは年表を作ってみましょう。
よくある質問
子ども2人の教育費は、1人分の2倍を用意すればいいですか?
総額だけでなく、支払いが重なる時期の確認が大切です。たとえば上の子が大学3年生のときに下の子が入学すると、授業料が2人分重なり、下の子の入学金や引っ越し代も加わる可能性があります。
きょうだいの教育費が重なる年は、いくらかかりますか?
進路や住まいで変わるため、一律には言えません。説明用に仮に1人年150万円とすると、重なる年は2人で年300万円です。学費や生活費、進学の期間などは家庭ごとに設定しましょう。
きょうだいの年齢差が小さいと、教育費は多くかかりますか?
年齢差によって支払いが重なる時期は変わりますが、それだけで教育費の合計が増えるか減るかは決まりません。合計額と、その年に払えるかどうかを分けて確かめましょう。
教育費が重なる年に、収入だけで足りないときはどうすればいいですか?
家族の年齢を1年ごとに並べて、負担の大きい年を確かめます。その年の収入だけで足りなければ、前の年までに準備する額を決めておきましょう。塾や受験の時期も年表に入れます。
※年150万円は統計ではなく、説明用の仮定です。学費・生活費・進学期間などは、家庭ごとに設定してください。
※実際の教育費は、進路や住まいなどによって変わります。入学の年には、入学金や引っ越し代などが加わる可能性があります。
※掲載している内容は、2026年10月1日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。制度は改正されることがあります。
※特定の金融商品をおすすめするものではありません。

