ライフプラン・ライフプランの作り方
ライフプランに赤字の年。すぐに失敗?
ライフプランを作ってみたら、赤字の年があった。これは計画の失敗でしょうか? 実は、年間の赤字と、使えるお金がなくなることは別のことです。この記事では、赤字の年と残高の関係を計算例で確かめ、年末の残高だけでなく、生活の予備費や支払日まで確認する方法を解説します。
年間の赤字と、使えるお金がなくなることは別です。仮に年初に使える預貯金が500万円で、大学の費用でその年の収支が100万円の赤字なら、年末の残高は400万円。前もって準備したお金で払えるなら、予定どおりの取り崩しとも考えられます。ただし、その後の残高や生活の予備費、支払日に現金が足りるかまで確かめましょう。
この記事のポイント
- 年間赤字と資金不足は別
- 仮定:500万円−100万円=400万円
- 年末残高だけでなく支払日も見る
目次
ライフプランの赤字の年と資金不足は別のこと
ライフプランを作ると、収入より支出が多い赤字の年が出てくることがあります。でも、赤字の年があるだけで、計画の失敗とは言えません。年間の赤字と、使えるお金がなくなることは別のことだからです。
年間の収支は、その年に入るお金と出ていくお金の差です。赤字の年でも、前もって準備したお金が残っていれば、そこから払える場合があります。
年間の赤字
- その年の収支がマイナスになること
- 準備したお金を取り崩して払うこともある
- それだけで計画の失敗とは限らない
資金不足
- 使えるお金がなくなること
- 必要なときに支払いができない
- 残高や支払日を見ないと気づきにくい

赤字の年があったら、計画を全部やり直さないといけないと思っていました。
年初500万円・赤字100万円なら年末の残高は400万円
たとえば、子どもの大学の費用を払う年を考えます。年初にその支出に使える預貯金が500万円あり、大学の費用で、その年の収支が100万円の赤字になったとします。この場合、年末の残高は400万円です。
- 年初に使える預貯金
- 500万円
- その年の収支(大学の費用などで赤字)
- −100万円
- 年末の残高
- 500万円 − 100万円 = 400万円
※金額は仮定です。利息・運用・税金などは省略しています。年初の残高は、その支出に使える預貯金とします。
このように、前もって準備したお金で払えるなら、その赤字は予定どおりの取り崩しとも考えられます。準備してきたお金を、予定していた目的に使っている状態です。
赤字になる年や理由は、家庭によって違います。大学の費用は一つの例です。子どもの進学を予定していない方は、自分の計画で支出がまとまる年に置き換えて考えましょう。
年間収支に加えて、毎年の残高の動きを見る
大切なのは、年間収支に加えて、毎年の残高がどう動くかを見ることです。赤字の年があるかどうかだけでなく、その後の残高がどうなるかで、計画の見え方は変わります。
赤字の年のあとも、次のまとまった支払いに残高が足りるかを確かめましょう。赤字の年が続いて残高が減り続けるなら、早めに計画を見直す材料になります。
残高のすべてを使ってよいわけでもありません。この例の500万円は、その支出に使える預貯金としています。急な出費や収入の減少に備える生活の予備費は、これとは別に残しておきたいお金です。予備費の考え方はもう一つ分けたいお金「生活の予備費」で解説します。

赤字の年は、準備したお金を使う年かもしれません。その後の残高と予備費まで見て判断しましょう。
年末の残高だけでなく、支払日に現金が足りるかも確認
まとまった支払いがある月には、年末の残高だけでなく、支払日までに現金が足りるかも確認します。年間の収支は1年分をまとめた結果です。収入が入る前に大きな支払いが来ると、年末の残高は足りていても、支払日の時点で現金が足りないことがあります。
また、将来受け取る予定のお金や、すぐ売れない資産を、その月の支払いに使えるとは限りません。受け取る日や現金にできる日が、支払日より後になることもあるからです。奨学金の振込の時期と、入学前の支払いの関係は教育費は、授業料だけ準備すれば大丈夫?で解説します。
支払日を書き出す
まとまった支払いが、いつ、いくらあるかを確かめます。
支払日までに使える現金を数える
預貯金など、その日までに引き出せるお金を数えます。
後から入るお金を分けて考える
将来受け取る予定のお金や、すぐ売れない資産が、支払日に間に合うかを確かめます。
足りなければ前もって準備する
支払日までに現金をそろえる方法を考えます。
ライフプランの確認は、収支と残高の両方で
ライフプランで大切なのは、赤字をゼロにすることではなく、必要なときに払えることです。ただし、赤字の年があっても問題ないと決めつけることもできません。収支と残高の両方で、計画を確認しましょう。
赤字の年があったときのチェック
- その赤字は、前もって準備したお金で払える
- 赤字の年のあとも、次の支払いに残高が足りる
- 生活の予備費を、別に残せている
- まとまった支払いの日に、現金が足りる
- 将来受け取る予定のお金を、支払日に使える前提にしていない
- すぐ売れない資産を、その月の支払いに当てていない
反対に、シミュレーションが黒字だったときの見方はシミュレーションが黒字なら、将来も安心?で解説します。
よくある質問
ライフプランに赤字の年があったら、計画の失敗ですか?
すぐに失敗とは限りません。年間の赤字と、使えるお金がなくなることは別です。前もって準備したお金で払えるなら、予定どおりの取り崩しとも考えられます。その後の残高や生活の予備費、支払日も確かめましょう。
年間収支が赤字でも、残高があれば問題ありませんか?
残高があるだけでは判断できません。赤字の年のあとも次の支払いに残高が足りるか、生活の予備費を別に残せるか、まとまった支払いの日に現金が足りるかまで確認しましょう。
年末の残高が足りていれば、支払日の確認はいりませんか?
いいえ。年間の収支は1年分をまとめた結果です。収入が入る前に大きな支払いがあると、年末の残高は足りていても、支払日の時点で現金が足りないことがあります。
将来もらう予定のお金を、支払いに当ててもいいですか?
将来受け取る予定のお金や、すぐ売れない資産を、その月の支払いに使えるとは限りません。受け取る日や現金にできる日が、支払日に間に合うかを確かめておきましょう。
※金額は説明用の仮定です。利息・運用・税金などは省略しています。年初の残高は、その支出に使える預貯金とします。
※赤字の年があっても問題がないとは限りません。その後の残高、生活の予備費、支払日に現金が足りるかを確認してください。
※赤字になる年や理由は、家庭によって異なります。子どもの進学などは、誰にとっても共通の予定ではありません。
※掲載している内容は、2026年10月1日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。制度は改正されることがあります。
※特定の金融商品をおすすめするものではありません。

