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住まい・住宅購入の資金計画

住宅ローン、銀行が貸してくれる額まで借りていい?

住宅ローンの審査に通ると、「銀行が貸してくれるなら、この額まで借りても返せるはず」と感じるかもしれません。でも、銀行が貸せると判断した金額と、あなたが無理なく返し続けられる金額は別のものです。この記事では、毎月の手取りから住まいに回せる額を考える手順と、購入前に試しておきたい家計の確かめ方を整理します。

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家とコインがつり合う天びんの3Dイラスト
結論

銀行が貸してくれる額まで借りてよいとは限りません。審査に通ったことは、将来の返済余力を保証するものではないからです。毎月の手取りから生活費、教育費、将来の積立を引いて住まいに回せる額を出し、収入が減る年やボーナスが出ない年でも回るかを、購入前に試算しましょう。

この記事のポイント

  1. 借りられる額と返し続けられる額は別
  2. 手取りから生活費・教育費・積立を引く
  3. 収入減・教育費増・ボーナスなしでも確認
目次
  1. 住宅ローンの「借りられる額」と「返し続けられる額」の違い
  2. 住宅予算の決め方:手取りから住まいに回せる額を出す
  3. 住宅ローンを組む前に、収入が減る場合も試算する
  4. 住宅ローンの借入額を決める前のチェックリスト
  5. よくある質問

住宅ローンの「借りられる額」と「返し続けられる額」の違い

住宅ローンの審査は、銀行が「この金額なら貸せる」と判断するものです。審査に通ったことは、教育費や将来の積立を続けながら、あなたが返済を続けられることまで保証するものではありません。

「年収の何倍」といった目安も、考えるきっかけの一つです。ただ、同じ年収でも、手取りや家族の人数、教育費、これからためたいお金は家庭ごとに違います。倍率や比率の目安だけで、ここまでなら安全とは言い切れません。

借りられる額

  • 銀行が貸せると判断した金額
  • 審査に通っても、将来の返済余力の保証ではない
  • 「いくらの家が買えるか」の目安になる

無理なく返し続けられる額

  • 自分の家計から考える金額
  • 手取りから生活費・教育費・積立を引いて出す
  • 「買った後も守りたい暮らし」から逆算する
よくある疑問

審査に通ったら、この金額までなら大丈夫と言われた気がしていました。

住宅予算の決め方:手取りから住まいに回せる額を出す

住宅予算を考える出発点は、額面の年収ではなく、毎月の手取りです。そこから生活費、教育費、将来のための積立を先に差し引き、残った金額を住まいに回せる額の目安にします。

  1. 毎月の手取りを確かめる

    額面ではなく、実際に受け取る金額から始めます。

  2. 生活費を差し引く

    食費や日用品など、毎月の暮らしに使うお金を引きます。

  3. 教育費を差し引く

    今かかっている分に加え、進学の年に増える分も考えます。

  4. 将来の積立を差し引く

    老後などに向けて、これからためたいお金を先に取り分けます。

  5. 残りが住まいに回せる額

    住宅ローンの返済など、住まいにかかるお金はこの範囲で考えます。

ポイントは、将来の積立を「余ったらためるお金」にしないことです。返済を優先して積立を後回しにすると、毎月の返済は続けられても、将来への準備が進まない家計になりかねません。

ポイント

住宅予算は、買える家の価格からではなく、買った後も守りたい暮らしから逆算します。

住宅ローンを組む前に、収入が減る場合も試算する

今の家計で払えても、その余裕がずっと続くとは限りません。たとえば、育児で働く時間が減る年は収入が下がり、子どもが進学する年は教育費が増えます。そうした年も、住宅ローンの返済は続きます。

そこで購入前に、今の収入が続く場合と、収入が減る場合の両方を試算しておきましょう。ボーナスが出ない年でも、返済と暮らしが回るかを確認します。

購入前に、余裕が小さくなる年を並べて試算します。
確かめる場面家計に起きること確かめたいこと
今の収入が続く今と同じ手取りが続く生活費・教育費・積立を引いた後も返済できるか
育児で働く時間が減る手取りが減る減った手取りでも、返済と暮らしが回るか
子どもが進学する教育費が増える増えた年も、積立を止めずにすむか
ボーナスが出ない年間の収入が減るボーナスなしでも家計が回るか

住宅金融支援機構の住宅ローンシミュレーションといった試算ツールを使えば、借りる額ごとの毎月の返済額も確かめられます。教育費と住宅費が重なる年の考え方は家は買える。でも、教育費のピークも越えられる?、2人の収入で借りる場合は共働きなら、2人分の収入で借りて大丈夫?で解説します。

FPのひとこと

家を持つことと、家計に余裕を持つことはセットです。余裕が小さくなる年から先に確かめておきましょう。

住宅ローンの借入額を決める前のチェックリスト

借りる額を決める前に、次の点を確かめましょう。

借りる額を決める前のチェック

  • 審査に通った額と、返し続けられる額を分けて考えた
  • 毎月の手取りから、生活費・教育費・積立を差し引いた
  • 将来の積立を、返済の後回しにしていない
  • 育児で働く時間が減る年も試算した
  • 子どもが進学する年の教育費を入れた
  • ボーナスが出ない年でも回るか確かめた

どこかの年で余裕がなくなりそうなら、借りる額や購入の時期、ほかの支出のどこを調整できるかを考えます。返済できる額は、家計の状況だけでなく、借入の条件によっても変わります。調整の仕方に迷うときは、手取りと支出の数字を書き出したうえで、専門家に相談する方法もあります。

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よくある質問

住宅ローンの審査に通った金額なら、返済は大丈夫ですか?

審査に通った額は、銀行が貸せると判断した金額です。将来の返済余力を保証するものではありません。毎月の手取りから生活費、教育費、将来の積立を引いて、住まいに回せる額を確かめましょう。

住宅ローンは年収の何倍までなら安全ですか?

年収の何倍という目安だけで、安全かどうかは決められません。同じ年収でも、手取りや教育費、これからためたいお金は家庭ごとに違います。返済できる額は、家計の状況と借入の条件によって変わります。

住宅ローンを組む前に、どんな試算をしておけばいいですか?

今の収入が続く場合と、収入が減る場合の両方を試算します。育児で働く時間が減る年、子どもが進学する年、ボーナスが出ない年でも、返済と暮らしが回るかを確かめておきましょう。

住宅予算は、何から決めればいいですか?

買える家の価格からではなく、買った後も守りたい暮らしから逆算します。毎月の手取りから生活費、教育費、将来の積立を引き、残りを住まいに回せる額として考えましょう。

※返済可能額は、家計の状況や借入条件によって異なります。

※住宅ローンの審査に通ったことは、将来の返済余力を保証するものではありません。

※掲載している内容は、2026年10月1日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。制度は改正されることがあります。

※特定の金融商品をおすすめするものではありません。

参考にした資料

シミュレーション住宅ローン相談