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年末調整をした会社員も、確定申告が必要?申告が必要な例と還付申告

会社が年末調整をしてくれたから、確定申告は自分には関係ない。そう考えていませんか? 会社員でも、確定申告が必要になる人がいます。申告の義務がなくても、控除を受けるために申告する場合もあります。この記事では、申告が必要になる例、義務のある申告と還付申告の違い、今年の変化から確かめる手順を整理します。

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申告書とチェックの付いたスマートフォンの3Dイラスト

2026年分所得税を中心に解説。2026年10月4日時点の制度にもとづく一般的な説明です。控除の額や申告の要否は、収入の種類・家族・ほかの控除などで変わります。具体的な判断は、税務署や税理士、お住まいの市区町村に確かめましょう。

結論

年末調整が済んでいても、確定申告が不要とは限りません。会社員でも、給与収入が年2,000万円を超える人や、給与の支払先の数など所定の条件のもとで給与以外の所得が20万円を超える人などは、確定申告が必要になります。義務がなくても、医療費控除や初めての住宅ローン控除のために還付申告をする場合があります。今年の変化から確かめましょう。

この記事のポイント

  1. 年末調整=申告不要とは限らない
  2. 義務のある申告と還付申告を区別
  3. 副業・転職・住宅・医療の変化から確認
目次
  1. 会社員でも、確定申告が必要な例
  2. 確定申告には「納める申告」と「還付を受ける申告」がある
  3. 今年の変化を書き出して、自分に必要な手続きを確かめる
  4. 申告するときは、年末調整済みの給与も含めてそろえる
  5. よくある質問

会社員でも、確定申告が必要な例

年末調整は、毎月の給与から天引きしてきた所得税について、勤務先が年末に1年分の税額を計算し直し、過不足を精算する手続きです。勤務先が進めてくれるので、確定申告は自分には関係ないと思うかもしれません。

ただ、年末調整があるからといって、確定申告が不要とは限りません。会社員でも、たとえば次のような人は申告が必要になります。

申告が必要になる場合の一部です。自分が当てはまるかは、国税庁の「給与所得者で確定申告が必要な人」の案内や税務署で確かめましょう。
申告が必要になる例見る金額注意したいこと
給与収入が年2,000万円を超える人給与の収入(額面)所得ではなく、給与の収入の額で見る
給与以外の所得が20万円を超える人給与以外の所得収入ではなく所得で見る。給与の支払先の数など所定の条件がある

2つの例は、見る金額が違います。2,000万円は給与の収入(額面)の額、20万円は給与以外の所得の額です。所得は収入そのものではなく、原則として収入から必要経費などを差し引いた金額で、所得の種類によって計算のしかたが異なります。

※給与を2か所以上から受け取っている人は、申告が必要かどうかの判定のしかたが別にあります。表の例とは分けて確かめましょう。

よくある疑問

会社員なら、年末調整で全部済むと思っていました。給与の額や副業によっては、申告が必要なんですね。

確定申告には「納める申告」と「還付を受ける申告」がある

確定申告と聞くと、税金を追加で納める手続きを思い浮かべるかもしれません。ですが、申告の義務がない人でも、医療費控除や、初めて住宅ローン控除を受けるときなどに申告する場合があります。納め過ぎた税金の還付を受けるための申告で、還付申告といいます。

義務のある申告

  • 申告が必要な条件に当てはまる人がする
  • 例:給与収入が年2,000万円を超える人など
  • 税金を追加で納めることになる場合がある

還付申告

  • 申告の義務がなくても、控除などのためにする
  • 例:医療費控除、初めての住宅ローン控除
  • 納め過ぎた税金の還付を受けるための申告

どちらに当たるかで、申告の意味が変わります。義務のある申告は、条件に当てはまるかを先に確かめることが大切です。還付申告は、受けたい控除があるかを確かめ、自分で手続きをします。

住宅ローン控除は、給与所得者でも、初めて受ける年は原則として確定申告が必要です。2年目以降は、年末調整で受けられる場合があります。手続きの流れは、住宅ローン控除の初年度の手続きの記事で取り上げます。

FPのひとこと

確定申告は、税金を追加で納めるためだけの手続きではありません。控除のために申告して、納め過ぎた分の還付を受ける場合もあります。

今年の変化を書き出して、自分に必要な手続きを確かめる

会社員という肩書きだけでは、申告が必要かどうかは決まりません。副業や転職、住宅購入、まとまった医療費など、今年変わったことを書き出してみましょう。

変化ごとに、申告の義務に関わるのか、控除に関わるのかを分けておきましょう。
今年の変化確かめたいこと
副業を始めた給与以外の所得があるか。収入から必要経費などを差し引いた所得の記録を残す
転職した勤務先ごとに、受け取った給与と差し引かれた税金の資料がそろっているか
住宅を購入した初めて住宅ローン控除を受ける年か。購入した年の資料をまとめる
医療費が多かった医療費控除を受けるか。領収書と、保険金などで補てんされた金額を整理する

書き出すときは、収入だけでなく支出にも目を向けます。住宅の購入や医療費の支払いは、申告の義務ではなく、控除に関わる変化です。副業の所得が20万円以下の場合の考え方は、副業20万円以下の記事で取り上げます。

申告するときは、年末調整済みの給与も含めてそろえる

申告をする場合は、控除の資料だけを出せばよいわけではありません。年末調整済みの給与も含め、その年に必要な所得と控除をそろえて申告します。医療費控除のための申告でも、給与の内容を書き入れることになります。

年末調整済みの給与の金額などは、勤務先から受け取る源泉徴収票で確かめられます。転職した年は、勤務先ごとの資料がそろっているかも見ておきましょう。

申告の準備のチェック

  • 年末調整済みの給与の資料(源泉徴収票など)をそろえた
  • 給与以外の所得があれば、金額と記録をそろえた
  • 受けたい控除の資料(医療費・住宅ローンなど)をそろえた
  • 給与を2か所以上から受け取っていないか確かめた
  • 申告が必要か迷う点を、税務署などで確かめた

会社員という肩書きだけで判断せず、今年の収入と支出から、自分に必要な手続きを確かめてください。年末調整と確定申告の役割の違いや、住民税の申告を別に確かめる理由は、年末調整と確定申告の記事で整理しています。

FP相談では、今年の家計の変化を書き出して整理できます。申告が必要かどうかや税額の判断は、税務署・税理士に確かめましょう。

よくある質問

会社員でも、確定申告が必要になるのはどんな人ですか?

たとえば、給与収入が年2,000万円を超える人や、給与の支払先の数など所定の条件のもとで、給与以外の所得が20万円を超える人などです。給与を2か所以上から受け取っている場合は判定のしかたが別にあるため、税務署などで確かめましょう。

申告の義務がなくても、確定申告をすることはありますか?

あります。医療費控除や、初めて住宅ローン控除を受けるときなど、納め過ぎた税金の還付を受けるために申告する場合があります。これを還付申告といいます。

「給与以外の所得20万円」は、副業の売上で判断しますか?

売上(収入)ではなく、所得で考えます。所得は、原則として収入から必要経費などを差し引いた金額で、所得の種類によって計算のしかたが異なります。給与の支払先の数など所定の条件もあるため、当てはまるかは税務署などで確かめましょう。

医療費控除のために申告するとき、給与のことも書くのですか?

申告をする場合は、年末調整済みの給与も含め、その年に必要な所得と控除をそろえて申告します。医療費の資料だけを出せばよいわけではありません。

※給与以外の所得20万円の扱いには、給与の支払先の数など所定の条件があります。

※この記事で挙げた、申告が必要になる例は一部です。給与を2か所以上から受け取っている場合の判定は、別に確かめてください。

※2,000万円は給与の収入(額面)、20万円は給与以外の所得についての金額です。給与の収入と所得は異なります。

※掲載している内容は、2026年10月4日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。確定申告は2026年分の所得税(原則2027年に申告)、ふるさと納税は2026年の寄附(原則2027年度の住民税)を中心に説明しています。制度は改正されることがあります。

※税額の計算や申告の判断など、個別の税務相談は税務署や税理士にご確認ください。あいマネのFP相談は、家計や資料、希望を整理する窓口です。

※特定の金融商品や、ふるさと納税の寄附先・返礼品・仲介サイトをおすすめするものではありません。

参考にした資料

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