預金・定期預金
定期預金を自動継続にすれば、高金利もずっと続く?
以前、高い金利にひかれて預けた定期預金。満期のお知らせが届いても「自動継続にしてあるから、何もしなくていい」と読まずにしまっていませんか。自動継続で省けるのは預け直しの手続きで、次の期間の金利まで引き継がれるとは限りません。お知らせを手にした場面から、確かめる順番をたどります。
続くとは限りません。一般的な自動継続型では、満期に預け直す日の所定の金利で次の期間が始まります。キャンペーンのように最初の期間だけの優遇なら、継続後は通常の金利で預けることになる場合があります。満期日、継続後の金利、利息を受け取るか元本に足すかの3点を、満期の前に確かめましょう。
この記事のポイント
- 自動継続でも、金利は預け直す日のもの
- 利息は「受け取る」か「元本に足す」か
- 満期日を、条件を見直す日にする
目次
定期預金の自動継続とは?省けるのは「手続き」だけ
満期を迎えた定期預金を、自分で申し込まなくても次の期間へ預け直してくれるのが自動継続です。満期のたびに窓口やアプリで手続きをする手間を省けます。
身近なものでいえば、雑誌の定期購読の自動更新に近いイメージです。購読は自動で続いても、初回だけの割引価格まで次の期間に持ち越されるとは限りません。定期預金でも、続くのは「預けておくこと」で、最初の条件がそのまま続くわけではないのです。
| よくある思い込み | 実際は |
|---|---|
| 自動継続なら、最初の高い金利も引き継がれる | 預け直す日に決まっている所定の金利で、次の期間が始まるのが一般的 |
| キャンペーン金利は、預けている限りずっと付く | 最初の期間だけの優遇なら、継続後は通常の金利になることがある |
| 自動継続にしておけば、条件の見直しもしてくれる | 見直すのは自分。仕組みが預け先を選び直すわけではない |

満期のお知らせ、自動継続だから関係ないと思って、ちゃんと読んでいませんでした…。
自動継続後の金利は?キャンペーン金利が終わる仕組み
固定金利の定期預金は、預けたときの金利が満期日まで変わらない商品です。言いかえると、約束されているのはその満期日までで、次の期間の金利は約束の外にあります。
一般的な自動継続型では、満期の日に預け直すとき、その日の所定の金利(金融機関がその時点で決めている金利)で計算が始まります。キャンペーンなどで最初の期間だけ金利を優遇していた場合は、継続後に優遇のない通常の金利へ切り替わることがあります。
預け入れ
キャンペーンなどの優遇金利でスタート。この金利が約束されているのは、最初の満期日までです。
満期日
その期間の利息が付き、自動継続の設定に沿って次の期間へ預け直されます。
継続後の期間
金利は、継続した日の所定の金利。優遇が最初だけなら、通常の金利になることがあります。
金利が上がったというニュースを見たときも、考え方は同じです。預けている途中の固定金利が書き換わるのではなく、新しい金利が関わってくるのは預け直すときです。金利が上がったときの定期預金の考え方もあわせてどうぞ。
元金継続と元利継続の違い:利息を使う人、貯める人
自動継続には、満期に何を預け直すかで2つの型があります。元本だけを預け直すのが元金継続、元本に利息を足して預け直すのが元利継続です。違いが出るのは、満期に付いた利息の行き先です。
| 比べる点 | 元金継続 | 元利継続 |
|---|---|---|
| 満期に預け直す額 | 元本だけ | 元本+その期間の利息 |
| 利息の扱い | 預金から切り離して受け取る | 次の期間の元本に入る |
| 合いやすい使い方 | 利息を生活費などに回したい | 利息も使わずに貯めておきたい |
元利継続では、利息を足した金額が次の期間の元本になり、その金額に利息が付きます。利息を元本に組み入れて計算する、複利の考え方です。単利との違いは単利と複利を比べた記事で計算とともに紹介しています。
元金継続なら、受け取る利息がどの口座に入るのかも見ておきましょう。利息を暮らしの足しにしたい人と、使わずに積み上げたい人とでは、同じ預金でも合う設定が変わります。
満期の通知が届いたら:確かめる3点と見直しの手順
通知を開いたら、まず3つの項目を探します。満期日、継続後に付く金利、利息の行き先です。アプリの画面なら、金利の欄と、利息の受取方法の欄がそれに当たります。
満期前のセルフチェック
- 満期日を、自分の予定表に入れてある
- 継続後に付く金利を、数字で確かめた
- 継続の型が元金継続か元利継続かを確かめた
- 利息を使うのか貯めるのか、いまの家計に合っている
- 特約など、条件の説明を読んだ
見直すきっかけづくりには、預けた日にスマートフォンの予定表へ満期日を登録しておく方法が手軽です。お知らせが届いてから慌てずに、続けるかどうかを考える時間がとれます。

満期日は「何もしない日」ではなく「選び直せる日」。続けるかどうかを決めてから迎えましょう。
自動継続は便利な機能。でも預け先は選び直さない
自動継続が引き受けてくれるのは、預け直しの手続きまでです。もっと条件の合う預け先を探したり、使い道に合わせて設定を変えたりは、仕組みの役割に入っていません。
満期は、そのお金を続けて預けるか、使うか、別の預け先へ移すかを選べるタイミングです。手間を省いてくれる仕組みだからこそ、設定は一度自分の目で確かめておきたいところです。
※継続したあとの条件は契約によって違い、特約で扱いが変わることもあります。手元の契約内容で確かめてください。
よくある質問
キャンペーン金利の定期預金を自動継続すると、金利はどうなりますか?
一般的には、継続する日に決まっている所定の金利で預け直されます。キャンペーンが最初の期間だけの優遇なら、継続後は通常の金利になることがあります。満期の前に、継続後の金利を確かめましょう。
元金継続と元利継続は、どう選べばいいですか?
利息を受け取って生活費などに使いたいなら元金継続、利息も預けたまま貯めておきたいなら元利継続が合いやすい設定です。いまどちらになっているかは、契約内容で確かめます。
自動継続にしておけば、満期日は気にしなくていいですか?
預け直しの手続きは省けますが、継続後の金利や利息の行き先までは選び直してくれません。満期日を予定表に入れて、その前に条件を確かめておきましょう。
元利継続だと、利息にも利息が付きますか?
はい。元利継続では利息を足した金額が次の期間の元本になるため、その合計に利息が付きます。ただし継続後の金利は継続する日の所定の金利なので、期間ごとに変わることがあります。
※自動継続型の定期預金の、一般的な扱いを説明しています。継続後の条件は契約ごとに異なり、特約で別の扱いになる場合があるため、ご自身の契約内容を確かめてください。
※掲載している内容は、2026年10月1日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。制度は改正されることがあります。
※特定の金融商品をおすすめするものではありません。
