預金・定期預金
金利を固定しすぎない、定期預金の「満期を分ける」方法
まとまったお金を定期預金にするとき、全部を同じ満期にしていませんか? ほかにも、満期の異なるいくつかの定期預金に分ける方法があります。この記事では、300万円を例に「満期を分ける」考え方と、その良い点・注意点を整理します。
たとえば300万円を100万円ずつ、満期の異なる3つの定期預金に分けると、一度にすべてが満期にならず、お金を見直せる機会を分けられます。金利が上がれば一部を新しい条件に替えられ、下がれば長めに固定した部分が残ります。ただし、利息が最大になるとは限りません。
この記事のポイント
- 300万円を100万円ずつ
- 満期を分けて見直す
- 利息最大化を保証しない
定期預金の「満期を分ける」とは
たとえば、まとまった300万円を定期預金にするとします。全部を同じ満期の定期預金に入れる以外にも、100万円ずつ、満期の異なる3つに分ける考え方があります。
満期を分けると、3つの定期預金が順番に満期を迎えます。一度にすべてが満期になるのではなく、お金を見直せる機会を分けられるのが特徴です。
一般的な固定金利型の定期預金では、原則として預けたときの金利が満期まで続きます。全部を同じ満期にすると、300万円すべてが同じ期間だけ固定され、条件を見直す機会も満期のときにまとめてやってきます。満期を分けるのは、金利を一度に固定しすぎないための工夫です。
全部を同じ満期にする
- 300万円が一度に満期になる
- 見直す機会はまとめて1回
- 次の条件も、そのときの金利でまとめて決まる
100万円ずつ3つに分ける
- 満期が順番にやってくる
- 見直す機会が3回に分かれる
- そのつど家計と金利を確かめられる
※300万円を3つに分けるのは説明のための例で、推奨する配分ではありません。
満期を分けると、金利が変わったときどうなる?
満期が来た分は、そのときの家計と金利を確認して、使うか、預け直すかを判断します。将来の金利が上がっていれば、満期が来た一部を新しい条件に替えられます。反対に下がっていれば、長めに固定した部分が、預けたときの金利のまま残ります。
| 将来の金利 | 満期が来た分 | 長めに固定した分 |
|---|---|---|
| 上がった場合 | 新しい条件で預け直せる | 預けたときの金利のまま |
| 下がった場合 | 下がった金利で預け直すことになる | 預けたときの金利が残る |

金利が上がるか下がるか、当てなくてもいいんですね。
金利がどちらに動いても、一部は対応できる形にしておく。これが満期を分ける考え方です。預ける期間の長さで迷うときの考え方は、定期預金の期間の選び方の記事で解説しています。
満期を分けるときの注意点
ただし、満期を分ける方法は、利息が最大になるとは限りません。短期と長期で金利に差があれば、全部を同じ期間で預けた場合より、受け取る利息が少なくなることもあります。
また、定期預金が3つになれば、満期日の確認や預け直しの判断も3回になり、管理の手間が増えます。自動継続の設定なら、確かめないまま継続されることもあるため、自動継続の確認ポイントもあわせて見ておきましょう。
急な出費に備える予備費は、この300万円とは別に確保しておく想定です。予備費まで定期預金に入れると、必要なときに途中で解約することになりかねません。考え方は生活の予備費の記事で解説します。
満期を分ける前のチェック
- 急な出費の予備費を、別に確保した
- 満期日を一覧にして管理できる
- 満期が来たら、家計と金利を確かめる
- 利息が最大になるとは限らないと理解した
満期を分ける目的は、見直す選択肢を残すこと
満期が来る
分けた定期預金のうち、1つが満期を迎えます。
家計を確かめる
近いうちに使う予定があるかを確かめます。
金利を確かめる
そのときの金利や条件を確かめます。
使うか、預け直すか決める
家計と金利をもとに、使うか、預け直すかを判断します。
満期を分ける目的は、未来の金利を当てることではありません。満期が来るたびに、そのときの家計と金利を見て判断できるように、見直す選択肢を残しておくことです。

満期を分けるのは、金利を当てるためではなく、見直す機会をつくるためです。
よくある質問
定期預金の満期を分けるとは、どういう方法ですか?
たとえば300万円を100万円ずつ、満期の異なる3つの定期預金に分ける方法です。一度にすべてが満期にならず、お金を見直せる機会を分けられます。
満期を分ければ、利息は多くなりますか?
利息が最大になるとは限りません。短期と長期の金利の差によっては、受け取る利息が少なくなることもあります。目的は、金利を当てることではなく、見直す選択肢を残すことです。
急な出費に備えるお金も、分けて定期預金に入れていいですか?
急な出費に備える予備費は、分けて預けるお金とは別に確保しておく想定です。必要なときに途中で解約しなくて済むよう、取り出しやすい形で持っておきましょう。
満期が来たら、どうすればいいですか?
そのときの家計と金利を確かめて、使うか、預け直すかを判断します。自動継続の設定がある場合は、継続後の金利も確かめましょう。
満期を分けると、管理は大変になりますか?
定期預金が3つになれば、満期日の確認や預け直しの判断も3回になり、手間は増えます。満期日を一覧にして、見直す時期を忘れないようにしておきましょう。
※300万円を100万円ずつ3つに分けるのは説明用の例で、推奨する配分ではありません。
※定期預金の商品や預け入れできる期間は、金融機関によって異なります。将来の金利を予想するものではありません。
※掲載している内容は、2026年10月1日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。制度は改正されることがあります。
※特定の金融商品をおすすめするものではありません。
