預金・定期預金
金利差0.2ポイント。定期預金の銀行を替える価値は?
定期預金の金利が0.2ポイント高い銀行を見つけると、すぐにお金を移したくなるかもしれません。でも、その差は円にするといくらでしょうか? この記事では、金利差を円の金額に直す計算と、銀行を替える前に一緒に比べたい費用や手間を整理します。
仮に100万円を1年預ける場合、金利差0.2ポイントで変わる利息は、税引前で2,000円、税引後の概算で約1,594円です。1,000万円なら税引前で年2万円の差になります。振込手数料や手間、今の定期を途中で解約すると減る利息も含めて、手取りと手間を一緒に比べましょう。
この記事のポイント
- 0.2ポイント差を円に直す
- 100万円・1年なら税引後約1,594円
- 費用と手間も比較
金利差0.2ポイントを円に直すといくら?
「ポイント」は、%で表した金利どうしの差を表す言い方です。0.2ポイントと聞くと小さく感じますが、パーセントのままでは、手元にいくら残るのかが分かりません。大切なのは、金利差を円の金額に直すことです。
仮に100万円を1年預ける場合で計算してみます。利息の差も、税金を引いた後で考えます。国内の一般的な個人の預金利息なら、税金は原則として20.315%です。
- 税引前の利息の差
- 100万円 × 0.2% = 2,000円
- 所得税・復興特別所得税(15.315%)
- −306円
- 住民税(5%)
- −100円
- 税引後の差(概算)
- 約1,594円
※1年・単利の概算です。税額は円未満を切り捨てています。実際は日数の計算や端数処理などで変わります。

0.2ポイント高いと聞くと大きそうですが、100万円なら1年で約1,594円の差なんですね。
この金額が、銀行を替えることで増える1年分の利息の目安です。ここから、お金を移すためにかかる費用や手間を差し引いて考えます。
預ける金額で、金利差の重みは変わる
同じ0.2ポイントの差でも、預ける金額が大きいほど、円での差も大きくなります。1,000万円なら、税引前で年2万円の差です。
| 預ける金額 | 税引前の差(1年) | 税引後の差(概算) |
|---|---|---|
| 100万円 | 2,000円 | 約1,594円 |
| 1,000万円 | 2万円 | 約1万5,937円 |
100万円で年に約1,594円の差を、手間に見合わないと感じる人もいれば、金額が大きくなるほど、差に意味があると感じる人もいます。預ける金額によって、判断も変わるということです。
ただし、大口の場合は預金保険の範囲も確かめましょう。対象となる一般預金等は1人・1金融機関ごとに数えるため、移す先の銀行にすでにある預金とも合わせて、元本1,000万円までと破綻日までの利息等が保護されます。数え方は支店と銀行の分け方の記事で解説しています。
下の計算で、金利の欄に「金利差」を入れると、自分が預ける金額で差がいくらになるかの目安が分かります。
自分の数字で計算してみる
銀行を替える前に比べたい費用と手間
金利差を円に直したら、次は銀行を替えるためにかかる費用や手間を確かめます。お金を移すときに振込手数料がかかれば、その分だけ差は小さくなります。新しく口座を開いたり、口座が増えて管理に手間がかかったりすることもあります。
今の定期を途中で解約するなら
今の定期預金を満期の前に解約して移すなら、減ってしまう利息も比較に入れます。解約した定期の利息は、当初の金利ではなく中途解約利率(途中で解約したときの低い利率)で計算され、少なくなることがあります。しくみは中途解約利率の記事で解説しています。
銀行を替える前のチェック
- 金利差を、税引後の円の金額に直した
- 振込手数料などの費用を差し引いた
- 口座が増える手間も考えた
- 今の定期を解約すると減る利息を確かめた
- 大口なら、預金保険の範囲を確かめた

金利の高さだけでなく、差額、費用、使いやすさを並べて比べると、迷いにくくなります。
金利差だけで決めない、手取りと手間の比べ方
銀行を替えるかどうかは、金利が高いという理由だけで決めず、差額、費用、使いやすさを並べて考えます。差額は、税引後の円の金額です。費用は、振込手数料や、途中解約で減る利息です。使いやすさには、口座を管理する手間も入ります。
差額から費用を引いても残る金額が、自分にとって手間に見合うかどうか。その答えは、預ける金額や暮らし方によって人それぞれです。自分にとっての手取りと手間を、一緒に比べてみましょう。
よくある質問
定期預金の金利差0.2ポイントは、100万円でいくらの差ですか?
仮に100万円を1年預けると、利息の差は税引前で2,000円、税引後の概算で約1,594円です。1年・単利の概算で、実際は日数の計算や端数処理などで変わります。
金利が高い銀行に、すぐ預け替えたほうがいいですか?
金利差だけでは決められません。差を円に直したうえで、振込手数料などの費用、口座を管理する手間、今の定期を途中で解約すると減る利息を差し引いて比べましょう。
1,000万円を預け替えるときに気をつけることは?
金利差0.2ポイントなら、税引前で年2万円の差です。大口なので、預金保険の範囲も確かめましょう。対象の一般預金等は1人・1金融機関ごとに元本1,000万円までと破綻日までの利息等が保護され、移す先にある預金とも合算します。
金利差は、パーセントのまま比べてはいけないのですか?
パーセントのままでは、手元にいくら残るかが分かりません。預ける金額と期間から税引後の円の金額に直すと、費用や手間と比べやすくなります。
※金利差0.2ポイントは説明用の仮定です。1年・単利の概算で、国内の一般的な個人の預金利息の例です。端数処理などで実際の金額は異なります。
※振込手数料などの費用や、途中で解約したときの利率は、金融機関や商品によって異なります。
※掲載している内容は、2026年10月1日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。制度は改正されることがあります。
※特定の金融商品をおすすめするものではありません。
