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資格の勉強代、雇用保険で支援されることも?教育訓練給付制度の条件
資格を取りたいけれど、受講料が気になる。そんなときに確かめたいのが、雇用保険の教育訓練給付制度です。ただし、どんな講座でも、受講すれば費用の一部が戻るわけではありません。この記事では、制度の対象と支給の割合、上限の考え方、受講を始める前に確かめたい手続きを整理します。
2026年10月2日時点の制度にもとづく一般的な説明です。年齢・加入歴・所得・家族関係などの条件があり、支給の可否は各制度の窓口が個別に判断します。
条件を満たせば、支援を受けられる場合があります。教育訓練給付制度は、雇用保険の加入期間などの条件を満たす方が、厚生労働大臣の指定する講座を受講・修了した場合などに、費用の一部が支給される制度です。一般教育訓練は原則として対象費用の20%・上限10万円。専門実践教育訓練は、条件により最大80%となる場合もあります。
この記事のポイント
- 指定講座と本人の受給資格を確認
- 一般は原則20%・上限10万円
- 最大80%は追加条件・上限あり
目次
教育訓練給付制度とは:指定講座の費用の一部を支給
教育訓練給付制度は、働く人の学び直しや資格取得を、雇用保険から支援する制度です。雇用保険の加入期間などの条件を満たす方が、厚生労働大臣の指定する講座を受講・修了した場合などに、かかった費用の一部が支給されます。
大切なのは、講座と本人の両方に条件があることです。講座が国の指定を受けているか、そして自分が受給資格を満たしているか。どちらか一方だけでは、支給の対象になりません。

資格の講座なら、どれでも費用の一部が戻ってくると思っていました。講座にも自分にも条件があるんですね。
支給の割合や上限、申請の手続きは、給付の区分ごとに違います。ここでは、一般教育訓練と専門実践教育訓練を例に見ていきます。
一般教育訓練は原則20%・上限10万円:上限に届く費用の目安
一般教育訓練では、原則として対象費用の20%が支給され、上限は10万円です。対象費用は給付の計算に使われる費用のことで、支払ったお金のすべてが対象になるとは限りません。講座の実施機関やハローワークで確かめましょう。
- 支給の割合(原則)
- 対象費用の20%
- 支給の上限
- 10万円
- 上限に届く対象費用
- 10万円 ÷ 20% = 50万円
※上限の10万円を、原則の20%で割り戻した目安です。実際の支給の可否と額は、ハローワークが判断します。
対象費用が50万円までなら、その20%が原則の支給額の目安です。50万円を超える講座では、20%で計算すると10万円を超えますが、支給は上限の10万円までになります。受講料が高い講座ほど、自己負担として残る額も大きくなる点に気をつけましょう。
専門実践教育訓練は最大80%:追加の条件と上限がある
専門実践教育訓練では、資格の取得や就職、賃金の上昇などの条件によって、支給の割合が最大80%となる場合もあります。ただし、80%は条件を満たした場合の最大の率で、上限も設けられています。
一般教育訓練
- 原則として対象費用の20%
- 上限は10万円
- 必要な手続きは、受講開始前にハローワークで確認
専門実践教育訓練
- 資格取得・就職・賃金上昇などの条件で最大80%
- 支給額には上限がある
- 必要な手続きは、受講開始前にハローワークで確認
受けたい講座がどの区分に当たるかで、支給の割合も、上限も、必要な手続きも変わります。講座の案内に書かれた率が、自分にもそのまま当てはまるとは限りません。
「最大80%」は、すべての講座・すべての受講者に当てはまる率ではありません。80%という数字だけを見て申し込まないようにしましょう。
受講前に確かめる:受講後の申請だけでは足りない区分も
教育訓練給付は、受講を終えてから申請すれば済むとは限りません。区分によっては、受講を始める前に、キャリアコンサルティング(これからの仕事や学びの方向を専門家と整理する相談)を受けたり、ハローワークで手続きをしたりすることが必要です。
講座を選ぶ
受けたい講座が、厚生労働大臣の指定する講座かを確かめます。
受給資格を確かめる
雇用保険の加入期間などの条件を、ハローワークで確かめます。
受講前の手続き
区分によっては、受講開始前にキャリアコンサルティングなどの手続きが必要です。
受講・修了
講座を受講し、修了します。専門実践では、資格取得などの追加の条件もあります。
申請・支給
区分ごとの方法と時期で申請し、支給の可否と額が決まります。
受講を始めてから気づいても、手続きが間に合わないことがあります。申し込む前に、講座の指定と自分の受給資格、必要な手続きを確かめておくことが、学びへの支援を受けるための第一歩です。
学び直しの費用は、給付を差し引く前の額で家計に入れる
教育訓練給付で戻るのは費用の一部で、受講料がまるごと戻るわけではありません。また、給付は申請して支給が決まってから受け取るため、受講料を払う時期と、給付を受け取る時期がずれることもあります。
講座に申し込む前のチェック
- 講座が、厚生労働大臣の指定する講座か確かめた
- 雇用保険の加入期間などの受給資格を、ハローワークで確かめた
- 受講開始前に必要な手続き(キャリアコンサルティングなど)を確かめた
- 自分の講座の区分で、支給の割合と上限を確かめた
- 給付を差し引く前の受講料を、家計でまかなえるか考えた

割合の大きさより先に、講座の指定と自分の資格、受講前の手続き。給付が入る前に払うお金も、家計の計画に入れておきましょう。
一定の教育訓練を受ける場合などは、失業給付の給付制限が解除される仕組みもあります。対象の訓練などには条件があります(自己都合退職の給付制限)。受講料を払う年は家計が一時的に赤字になることもあるため、ライフプランに赤字の年があるときの考え方も参考に、公的保障を前提として家計の不足と備え方を整理しておきましょう。
よくある質問
教育訓練給付金は、いくら支給されますか?
区分によって違います。一般教育訓練は、原則として対象費用の20%で、上限は10万円です。専門実践教育訓練は、資格取得や就職、賃金上昇などの条件により、最大80%となる場合もあり、こちらにも上限があります。
どんな資格講座でも、教育訓練給付の対象になりますか?
いいえ。厚生労働大臣の指定する講座が対象です。また、雇用保険の加入期間など、受講する本人にも条件があります。講座の指定と自分の受給資格を、受講前に確かめましょう。
教育訓練給付は、受講が終わってから申請すればいいですか?
区分によっては、それだけでは足りません。受講を始める前に、キャリアコンサルティングなどの手続きが必要な区分があります。申し込む前に、必要な手続きをハローワークで確かめましょう。
専門実践教育訓練なら、誰でも80%の支給を受けられますか?
いいえ。80%は、資格取得や就職、賃金上昇などの条件を満たした場合の最大の率で、すべての講座や受講者に当てはまるものではありません。支給額には上限もあります。
※教育訓練給付には、給付の区分、雇用保険の加入期間、受講開始日、修了などの要件があります。
※専門実践教育訓練の最大80%は、資格取得・就職・賃金上昇などの条件を満たす場合の率で、すべての講座や受講者に当てはまるものではありません。上限もあります。
※受講開始前にキャリアコンサルティングなどの手続きが必要な区分があります。申込みの前にハローワークで確かめてください。
※50万円は、一般教育訓練の上限10万円を原則の20%で割り戻した目安です。
※掲載している内容は、2026年10月2日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。給付・免除には所定の条件があります。詳細は加入先・公的窓口でご確認ください。
※あいマネの相談(FP相談・保険相談)は、家計の整理をお手伝いする窓口です。公的給付の支給を決める窓口ではありません。
