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早く再就職すると、失業給付は全部なくなる?再就職手当の条件と計算

「失業給付を残したまま再就職したら、その分はもったいない」。そう考えていませんか? 早く安定した仕事に就いた場合、条件を満たすと再就職手当の対象になることがあります。この記事では、支給率の決まり方と計算の考え方、受けるための条件、採用が決まったときに確かめたいことを整理します。

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かばんとヘルメットとコインの3Dイラスト

2026年10月2日時点の制度にもとづく一般的な説明です。年齢・加入歴・所得・家族関係などの条件があり、支給の可否は各制度の窓口が個別に判断します。

結論

全部なくなるとは限りません。基本手当の受給資格があり、早期に安定した職業に就くなどの条件を満たすと、再就職手当の対象になる場合があります。支給残日数が所定給付日数の3分の2以上なら70%、3分の1以上なら60%が基本の支給率で、残日数と基本手当日額を基にした額に掛けます。待期や雇用の見込みなどの条件があります。

この記事のポイント

  1. 早期就職で再就職手当の対象になる場合も
  2. 残日数に応じ60%・70%が基本
  3. 支給条件と申請を確認
目次
  1. 再就職手当とは:早く就職しても、残りがすべて消えるわけではない
  2. 再就職手当の支給率は70%か60%:残日数で決まる
  3. 再就職手当の計算:率は給与ではなく、残日数と日額に掛ける
  4. 再就職手当の条件:待期・雇用の見込み・採用の経路など
  5. 採用が決まったらハローワークへ:新しい給与と手当で家計を考える
  6. 相談・申請先
  7. よくある質問

再就職手当とは:早く就職しても、残りがすべて消えるわけではない

失業給付(雇用保険の基本手当)は、人ごとに決まった日数(所定給付日数)の範囲で支給されます。そのため、日数を残したまま再就職すると、残りの分は何も受けられずに終わる、と思われがちです。

けれども、基本手当の受給資格がある方が、早期に安定した職業に就くなどの条件を満たすと、再就職手当を受けられる場合があります。早めの再就職を後押しするための給付です。受給資格そのものの条件は、失業給付を受けるための条件で説明しています。

よくある疑問

残りを全部受け取ってから就職したほうがいいと思っていました。早く決まっても、条件しだいで受けられる給付があるんですね。

ただし、仕事が決まれば誰でも受けられるわけではありません。支給率の決まり方、計算の考え方、条件の順に見ていきましょう。

再就職手当の支給率は70%か60%:残日数で決まる

支給率は、基本手当の支給残日数によって決まります。支給残日数とは、所定給付日数のうち、まだ支給を受けていない残りの日数のことです。所定給付日数に対して、どのくらい残っているかで、基本の率が変わります。

どちらも基本の率です。支給されるかどうかや額は、ほかの条件も含めてハローワークが個別に判断します。
支給残日数(所定給付日数に対して)基本の支給率
3分の2以上70%
3分の1以上(3分の2未満)60%

残日数が多いうちに就職するほど、基本の支給率は高くなります。なお、支給残日数が所定給付日数の3分の1以上あることが、再就職手当の条件の一つです。自分の残日数がどちらに当たるかとあわせて、ハローワークで確かめましょう。

再就職手当の計算:率は給与ではなく、残日数と日額に掛ける

70%や60%という率は、新しい職場の給与に掛けるものではありません。支給残日数と基本手当日額(基本手当の1日当たりの額)を基にした額に掛けて計算します。

再就職手当の基本の計算
① 支給残日数
所定給付日数のうち、残っている日数
② 基本手当日額
1日当たりの額(計算に使う額には上限あり)
③ 支給率
残日数に応じて70%または60%
再就職手当の基本の額
①×②×③

※計算の考え方を示したものです。自分の残日数と日額、実際の支給額は、ハローワークで確かめましょう。

残りの日数分の基本手当が、そのまま現金で受け取れるわけではない点にも注意しましょう。基本の額は、残日数と日額を基にした額に、70%または60%を掛けた金額です。

再就職手当の条件:待期・雇用の見込み・採用の経路など

再就職手当には、複数の条件があります。早く就職したというだけでは決まらず、待期が終わってからの就職か、新しい仕事で続けて雇われる見込みがあるか、就職先との関係などを確かめます。待期は、受給資格の決定後の7日間で、基本手当が支給されない期間です(待期と給付制限の違い)。

再就職手当の条件として確かめること

  • 基本手当の受給資格の決定を受けている
  • 待期が終わった後の就職である
  • 支給残日数が、所定給付日数に対してどのくらい残っているか
  • 新しい仕事で、雇用の見込みの条件を満たすか
  • 就職先との関係について、条件に当てはまる事情がないか
  • 採用の経路(どこからの紹介か)が条件になる場合に当たらないか

内定日や求職の申込みをした日なども、受けられるかどうかに関わります。日付や経緯は事実のとおりに伝えることが前提です。手当のために就職の時期をずらすことは避けましょう。

採用が決まったらハローワークへ:新しい給与と手当で家計を考える

採用が決まったら、早めにハローワークへ伝え、再就職手当の条件に当てはまるか、申請の方法と時期を確かめましょう。条件を満たすかどうかや支給額は、ハローワークが個別に判断します。

新しい職場の給与

  • 働いた分として、勤務先から支払われる
  • 再就職手当の計算には使わない
  • これからの家計の柱になる

再就職手当

  • 条件を満たす場合に、雇用保険から支給
  • 残日数と基本手当日額を基にした額に率を掛ける
  • 申請し、支給が決まってから入金
FPのひとこと

給付を使い切ることより、条件に合う仕事に就くことが先。新しい給与と手当の見込みで、家計を組み直しましょう。

再就職すると、収入の額も入金の時期も変わります。手当は支給が決まってからの入金なので、最初の給与日までの生活費も含めて、再出発の家計を考えておきましょう。転職のように暮らしが変わる時期は、ライフプランを見直すよいきっかけでもあります。

よくある質問

再就職手当は、いくらもらえますか?

支給残日数と基本手当日額(計算に使う額には上限あり)を基にした額に、支給率を掛けて計算します。支給率は、残日数が所定給付日数の3分の2以上なら70%、3分の1以上なら60%が基本です。新しい給与に掛けるものではありません。

仕事が決まれば、再就職手当は必ずもらえますか?

いいえ。待期の終了、雇用の見込み、就職先との関係、採用の経路など、複数の条件があります。採用が決まったら、条件に当てはまるかをハローワークで確かめましょう。

失業給付を使い切ってから就職したほうがいいですか?

給付を使い切るためだけに就職を遅らせるのは避けましょう。条件を満たせば、早く就職しても再就職手当の対象になる場合があります。新しい給与と手当の見込みを合わせて、家計を考えることが大切です。

内定日や就職日を、手当に合わせて調整してもいいですか?

避けましょう。内定日や求職の申込みをした日なども受けられるかどうかに関わるため、事実のとおりに申告することが前提です。分からないことは、ハローワークに確かめましょう。

※再就職手当には、基本手当日額の上限、待期、雇用の見込み、就職先との関係、紹介の経路などの条件があります。

※70%・60%は、新しい給与に掛けるものではありません。支給残日数と基本手当日額を基にした額に掛ける、基本の支給率です。

※内定日や求職の申込みをした日なども支給の可否に関わります。日付や経緯は事実のとおりに申告してください。

※掲載している内容は、2026年10月2日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。給付・免除には所定の条件があります。詳細は加入先・公的窓口でご確認ください。

※あいマネの相談(FP相談・保険相談)は、家計の整理をお手伝いする窓口です。公的給付の支給を決める窓口ではありません。

参考にした資料

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