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投資信託の売却ボタンを押せば、今日使えるお金になる?
来週が入学金の振込期限。預金だけでは少し足りないので、持っている投資信託を売って充てよう——。そんな場面で、売却の手続きをした日にそのまま振込に回せると考えていると、思わぬところで足止めされることがあります。この記事では、売ってから使えるまでの間に何が起きるのかと、支払日から後ろ向きにたどる段取りを紹介します。
限りません。一般的な投資信託は、売却を申し込んだあと、売る値段(売却価額)が決まり、さらに代金を受け取るまでに時間差があります。かかる営業日の数は商品ごとに違い、海外市場の休業日などで申し込めない日がある商品や、市場の混乱などで換金の受付が止まる場合もあります。支払日が決まったお金は、その日から逆算して売る段取りを立てておきましょう。
この記事のポイント
- 申込み・値段決定・受渡しは日付を分けて確認
- 売ったその日に使えるとは限らない
- 支払日から逆にたどって売る日を決める
目次
投資信託の売却ボタンの後に起きること:申込み・価格決定・受取り
ボタンを押した瞬間に終わっているのは、「売りたい」という申込みだけです。一般的な投資信託では、そのあとに売却価額(売るときの値段)が決まり、さらに代金が受け渡される、という順に進みます。段階と段階の間には時間差があり、営業日(銀行や証券会社が開いている日)で数えて何日かかるかは、商品によってまちまちです。
もう一つ見落としやすいのが、受け取った後の一手間です。受渡日のあとに、代金を引き出したり、支払いに使う口座へ移したりする作業が残る場合もあります。
よくある思い込み
- 売却ボタンを押せば、その日に入金される
- 画面で見ていた値段で売れる
- 平日ならいつでも申し込める
- 投資信託は現金と同じように、いつでも使える
実際は
- 申込み・価格決定・受取りの間に時間差がある
- 売却価額が決まるのは申込みの後
- 海外市場の休業日などで、申し込めない日がある商品も
- 市場の混乱などで、換金の受付が止まる場合もある

売った日の夕方には、もう振込に使えると思っていました。
値下がりとは別のリスク:現金として使えるまでの時間
投資信託のリスクというと、値段が下がることを思い浮かべがちです。けれど、支払いの予定があるお金にとっては、現金として使えるようになるまでの時間も、見過ごせないリスクの一つです。
たとえば、申し込もうとした日が海外市場の休業日などに当たり、その日は受け付けてもらえない商品があります。また、市場が混乱したときなどには、換金の申込みそのものが止められる場合もあります。投資信託は、財布の中の現金と同じ感覚では持てない、ということです。
見ておきたいのは、値段の下落と、使えるまでの日数。この2つです。
支払日から逆算する:売却の段取りを後ろからたどる
教育費や住宅の購入資金のように、支払う日が決まっているお金ほど、「その直前に売れば足りる」という見込みは立てないでおきましょう。間に合うかどうかは、支払日を起点に、日付を後ろからたどると見えてきます。
支払日を書き出す
振込や支払いの期限を、まず確かめて書き出します。
使える状態にする日
代金を引き出したり、支払い用の口座へ移したりする日を、支払日より前に置きます。
受渡日
売却代金を受け取る日です。商品ごとの日数を確かめ、その分だけさかのぼります。
価格が決まる日
どの日の基準価額で売却価額が決まるのかを確かめます。その時点の値段で売ることになる点も踏まえておきます。
申込日と締切の時刻
締切を過ぎた申込みは、その日の扱いにならないことがあります。申し込めない日も避け、余裕のある日を選びます。
日数は商品や販売会社によって異なるため、ここでは具体的な日数を当てはめていません。実際の日数や申し込めない日、受付が止まる条件は、目論見書と、販売会社ごとの取扱いで確かめてください。目論見書のどこを見ればよいかは目論見書で最初に探すポイントが手がかりになります。
投資信託を買う前に:売る手順の下見チェック
売る手順は、売りたくなってから調べると慌てがちです。買う前の落ち着いているうちに、一度下見をしておきましょう。
売る手順の下見メモ
- 申込みの締切は何時か
- 売却価額は、どの日の基準価額で決まるか
- 代金の受渡日は、申込みから何営業日後か
- 受け取った代金を、いつ引き出せるか・移せるか
- 申し込めない日や、受付が止まる場合の説明がどこにあるか
入学金や住宅購入のように、使う時期がはっきりしているお金の置き場所は、支払日から預け先を考える記事や入学前の教育資金の運用の記事も参考にしてください。

売るボタンの先には、お金が届くまでの道のりがあります。その長さを、買う前に一度測っておきましょう。
よくある質問
投資信託を売ったお金は、何日後に使えますか?
決まった日数はなく、商品ごとに違います。申込み・価格の決定・代金の受取りの間に時間差があるためです。実際の日数は、目論見書と販売会社の案内で確認しましょう。
申込日・価格が決まる日・受渡日は、それぞれ何の日ですか?
申込日は売却を申し込む日、価格が決まる日は売却価額が決まる日、受渡日は売却代金を受け取る日を指します。必ずしも同じ日ではないため、日付を一つずつ確かめておきましょう。
平日なのに、投資信託の売却を申し込めないことはありますか?
あります。日本の平日でも、海外の市場が休みの日などには受け付けない商品があります。市場が混乱したときなどには、換金の受付が止まる場合もあります。
入学金の振込日の直前に売っても、間に合いますか?
間に合うとは言い切れません。受け取るまでに時間差があり、申し込めない日や値下がりの可能性もあります。支払日から逆算し、余裕を持って売る時期を決めておきましょう。
売却を申し込んだ時に見ていた値段で売れますか?
売れるとは限りません。売る値段は申込みの後に決まるのが一般的で、それまでに基準価額が下がっていることもあります。
※受け取りまでの日数、申し込めない日、受付が止まる条件は、目論見書と、販売会社ごとの取扱いを確かめてください。
※一般的な投資信託の仕組みの説明です。特定の商品や販売会社をすすめる趣旨ではありません。
※掲載している内容は、2026年10月1日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。制度は改正されることがあります。
※特定の金融商品をおすすめするものではありません。

