預金・定期預金
定期預金の「3か月もの年4%」で、4万円増える?
「3か月もの・年4%」と大きく書かれた定期預金。100万円を預ければ、3か月後に104万円になると思っていませんか? 実は「年4%」は、1年間で考えた利率の表示です。この記事では、3か月で受け取る利息を計算で確かめ、その高い金利が満期後も続くのかを見分けるポイントを整理します。
いいえ、3か月で4万円増えるわけではありません。「年4%」は1年間で考えた利率(年率)の表示です。仮に100万円を3か月預けると、3か月を1年の4分の1として簡単に計算した利息は、税引前で約1万円、税引後で約7,969円です。その高い金利が、満期後の自動継続でも適用されるのかも確かめましょう。
この記事のポイント
- 年率と3か月間の利回りは別
- 3か月なら利息は1年分の約4分の1
- 初回の優遇と継続後の金利を分ける
3か月ものの利息の計算。「年4%」は年率の表示
預金の金利は、ふつう「年○%」という年率で表示されます。年率とは、1年間預けたと考えた場合の利率のことです。「3か月もの・年4%」は、3か月で4%増えるという意味ではありません。
預ける期間が1年より短いときは、利息もその期間の分だけになります。3か月を1年の4分の1として、100万円を預けた場合を簡単に計算してみましょう。
- 1年間預けたと考えた利息
- 100万円 × 4% = 4万円
- 3か月分の利息(税引前)
- 4万円 × 4分の1 = 約1万円
- 税金を差し引く
- 約1万円 − 約2,031円
- 税引後の利息
- 約7,969円
※3か月を1年の4分の1とした概算です。実際は日割りで計算するのが一般的なので、受取額は少し変わります。
3か月後に受け取るのは、104万円ではなく、税引後でおよそ100万7,969円です。3か月間で見た増え方は、年4%の約4分の1で約1%。年率と、3か月間の利回りは別ものだと覚えておきましょう。

3か月で4万円増えると思っていました。年率だから、約4分の1なんですね。
預金の利息にかかる税金のしくみは、定期預金の利息と税金の記事で解説しています。
高い金利は3か月だけ?満期後の金利を確かめる
もう一つ大切なのは、その高い金利が最初の3か月だけなのか、満期後の自動継続(満期になると、手続きなしで定期預金が預け直される仕組み)にも適用されるのかという点です。
初回の預け入れだけに付く優遇の場合、その金利を1年間ずっと受けられるとは限りません。一般的な自動継続では、継続するときの所定の金利が適用されます。くわしくは自動継続なら、高金利もずっと続く?で解説します。
最初の3か月
- 表示の「年4%」が適用される
- 受け取る利息は、1年分の約4分の1
満期後(自動継続後)
- 同じ金利が続くとは限らない
- 初回だけの優遇かどうかを確かめる
- 継続後に適用される金利を確かめる
金利の表示で見る3つのこと:年率・期間・満期後
年率、預入期間、満期後の金利。この3つをセットで見ると、「年4%」という大きな数字の印象に引っ張られにくくなります。
1. 年率:1年間で考えた利率
表示の「年○%」は、1年間預けたと考えた場合の利率です。預ける期間が1年より短ければ、利息はその期間の分だけになります。
2. 預入期間:実際に何日預けるか
受け取る利息は、実際に預ける日数で決まります。3か月なら、1年分の利息の約4分の1が目安です。
3. 満期後の金利:その金利が続くか
高い金利が初回だけの優遇なら、満期後は別の金利になることがあります。預ける前に、継続後に適用される金利も確かめておきましょう。
定期預金の比べ方は「同じ金額・同じ期間」で
預金を比べるときは、同じ金額、同じ期間にそろえて計算しましょう。たとえば3か月の高い金利と1年ものの預金を比べるなら、満期後の金利も含めた1年間の受取額で比べます。大きな文字の金利より、実際の預入日数と受取額を確かめることが大切です。
「3か月もの・年4%」を見たときのチェック
- 表示の金利が年率かどうか確かめた
- 実際の預入日数で受取額を計算した
- 税引後の利息を金額で確かめた
- 満期後(自動継続後)の金利を確かめた
- ほかの預金と、同じ金額・同じ期間にそろえて比べた
下の計算では、金額・金利・預ける月数を変えて、税引前と税引後の利息を試せます。
自分の数字で計算してみる

金利4%という大きな文字より、実際の預入日数と受取額を見て比べましょう。
よくある質問
定期預金の「年4%」とは、どういう意味ですか?
1年間預けたと考えた場合の利率(年率)の表示です。3か月で4%増えるという意味ではなく、3か月なら利息はおおよそ1年分の4分の1になります。実際は日割りで計算するのが一般的です。
100万円を3か月もの・年4%の定期預金に預けると、利息はいくらですか?
3か月を1年の4分の1として簡単に計算すると、税引前で約1万円、税引後で約7,969円です。104万円になるわけではありません。実際は日割りで計算するため、受取額は少し変わります。
3か月ものの高い金利は、満期後も続きますか?
続くとは限りません。初回の預け入れだけの優遇なら、自動継続した後は、継続するときの所定の金利になることがあります。満期後に適用される金利も、預ける前に確かめましょう。
金利の違う定期預金は、どう比べればいいですか?
同じ金額、同じ期間にそろえて、実際に受け取る金額で比べます。年率だけでなく、預入期間と満期後の金利もセットで確かめると、数字の印象に引っ張られにくくなります。
※年4%・100万円・3か月は説明用の仮定です。年4%の商品が実在することを紹介するものではありません。
※3か月を1年の4分の1とした概算です。実際の利息は日割りで計算するのが一般的で、受取額は変わります。
※税引後の利息は、国内の一般的な個人の預金利息として税金を差し引いた概算です。
※掲載している内容は、2026年10月1日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。制度は改正されることがあります。
※特定の金融商品をおすすめするものではありません。
