預金・外貨預金
いくらまで円高になったら、外貨預金の利息が消える?
外貨預金の金利を見るとき、何円までの円高なら元の円の金額を保てるか、計算したことはありますか? この記事では、仮に1ドル150円・年4%・1年の例で、利息が為替で消えてしまう「損益の分かれ目」のレートを計算し、申込み前の使い方を整理します。
仮に1ドル150円でドルを買い、年4%で1年間預ける場合、税金と手数料を無視すると、元の円額と同じになるレートは150円÷1.04=約144.23円です。これより円高になると、利息込みでも円ではマイナス。実際は税金や交換費用があるため、耐えられる円高の幅はさらに小さくなります。
この記事のポイント
- 150÷1.04=約144.23円
- 税・費用込みでは条件が変わる
- 為替予測ではなくリスク確認
外貨預金の損益分岐レートの計算
外貨預金の利息は、ドルなどの外貨の金額に付きます。円に戻すときに円高になっていると、利息で増えた分が為替で消えてしまうことがあります。
仮に1ドル150円でドルを買い、年4%で1年間預けるとします。税金と手数料を無視して、1ドルあたりで計算してみましょう。
- 1ドルを買う
- 150円で1ドル
- 1年後(年4%の利息込み)
- 1ドル × 1.04 = 1.04ドル
- 1.04ドルが150円になるレート
- 150円 ÷ 1.04 = 約144.23円
- 損益が分かれるレート
- 1ドル=約144.23円
※単利で1年間預けた仮定の計算です。税金と手数料を除きます。実際の商品の損益分岐点ではありません。
1ドル150円が144.23円になるのは、ドルに対して円の価値が上がる「円高」です。約144.23円より円高になると、利息込みでも円ではマイナスになります。

利息が付いても、思ったより小さな円高で消えてしまうことがあるんですね。
利益の見込みと損益の分かれ目を並べる
申込み前に、為替が変わらなかった場合の利益の見込みと、損益が分かれるレートを並べておきましょう。1年後の1.04ドルを円に戻した場合を、1ドルあたりで並べると次のとおりです。
| 円に戻すときのレート | 1.04ドルを円に戻すと | 元の150円との差 |
|---|---|---|
| 1ドル150円(変わらない) | 1.04 × 150円 = 156円 | +6円 |
| 1ドル約144.23円(分かれ目) | 約150円 | ほぼ0円 |
| 約144.23円より円高 | 150円より少ない | マイナス |
この例では、150円から約144.23円までの約5円77銭(150円−144.23円)が、1年分の利息で吸収できる円高の幅です。円高・横ばい・円安の受取額の試算は、金利4%でも、円高で損をする?で解説しています。
下の計算では、預ける金額や円に戻すときのレートを変えて試せます。初期値は、分かれ目の約144.23円にしています。
自分の数字で計算してみる
税金・交換費用を含めると円高の幅は小さくなる
ここまでの計算は、税金と手数料を無視した仮定です。実際には税金や交換費用があるため、耐えられる円高の幅はさらに小さくなります。
利息から税金が差し引かれると、1年後に増えるドルが少なくなります。また、円とドルを交換する費用があると、同じ相場でも受け取れる円が減ります。どちらも、損益が分かれるレートを円安側(数字が大きい側)へ動かします。
実際の商品で考えるときは、税金と交換費用を差し引いたあとの金額で、分かれ目を確かめ直しましょう。ここでの約144.23円は、仕組みを知るための目安です。
- 分かれ目を動かす交換コストのしくみ → 為替が動かなくても、外貨預金で損をする?
- 利息にかかる税金のしくみ → 外貨預金の税金は、利息と為替差益で違う
為替の予想ではなく、リスクを確かめる計算
この計算は、将来の為替を予想するものではありません。金利だけを見ていたときに、どれだけ為替の影響を受けるかを知るためのものです。数字で確認すると、自分が取れるリスクを考えやすくなります。
申込み前のチェック
- 預けるときのレートと金利から、損益が分かれるレートを計算した
- 為替が変わらない場合の利益の見込みと並べた
- 税金と交換費用で、分かれ目が変わることを確かめた
- 分かれ目より円高になっても困らないお金か考えた

分かれ目のレートは為替の予想ではなく、どこまでの円高なら受け止められるかを考えるための物差しです。
よくある質問
外貨預金の損益分岐レートは、どう計算しますか?
税金と手数料を無視した単純な計算では、預けたときのレートを「1+金利」で割ります。仮に1ドル150円・年4%・1年なら、150円÷1.04=約144.23円です。これより円高だと、利息込みでも円ではマイナスです。
金利4%なら、どのくらいの円高まで耐えられますか?
仮に1ドル150円で預けた場合、税金と手数料を除くと約144.23円まで、幅にして約5円77銭です。実際は税金や交換費用があるため、耐えられる円高の幅はさらに小さくなります。
約144.23円より円安なら、円でプラスになりますか?
税金と手数料を無視した計算では、プラスになります。実際は利息への税金や交換費用が差し引かれるため、損益が分かれるレートは円安側に動きます。商品ごとの条件で確かめましょう。
この計算で、将来の為替は分かりますか?
いいえ。この計算は将来の為替を予想するものではありません。金利だけを見ていたときに、どれだけ為替の影響を受けるかを知るためのものです。
※年4%・単利1年・1ドル150円は説明用の仮定です。税金と手数料を除いた計算で、実際の商品の損益分岐点ではありません。
※将来の為替や金利を予想するものではありません。
※掲載している内容は、2026年10月1日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。制度は改正されることがあります。
※特定の金融商品をおすすめするものではありません。
