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手すり工事に20万円もらえる?介護保険の住宅改修の注意点

「介護のために手すりを付けると、20万円もらえる」。そう聞いて、リフォームの計画を立て始めていませんか? 介護保険の住宅改修の20万円は、そのまま受け取れる金額ではなく、原則として対象工事費の上限です。この記事では、支給額の計算と対象になる工事、工事の前に済ませたい申請の順番を整理します。

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家と杖とハートとコインの3Dイラスト

2026年10月2日時点の制度にもとづく一般的な説明です。年齢・加入歴・所得・家族関係などの条件があり、支給の可否は各制度の窓口が個別に判断します。

結論

20万円がそのまま支給されるわけではありません。介護保険の住宅改修は、原則として20万円を上限とする対象工事費について、自己負担割合に応じた額が支給される仕組みです。たとえば対象工事費が20万円で自己負担1割なら、支給額は原則18万円です。また、原則として工事の前に申請が必要です。

この記事のポイント

  1. 20万円は原則、対象工事費の上限
  2. 工事費20万円・1割負担の例:支給18万円
  3. 原則として工事の前に申請する
目次
  1. 住宅改修の20万円は、原則として対象工事費の上限
  2. 対象は手すりの設置や段差の解消など、所定の改修だけ
  3. 原則として工事の前に申請。先に工事をすると対象外の場合も
  4. 住宅改修の支給額を試算。自治体の独自助成は別の制度
  5. 工事を頼む前に確かめたいことと、家計の準備
  6. 相談・申請先
  7. よくある質問

住宅改修の20万円は、原則として対象工事費の上限

介護保険の住宅改修は、要介護・要支援の認定を受けた方が、手すりの設置などの改修をするときに使える支援です。原則として20万円を上限とする対象工事費について、自己負担割合に応じた額が支給されます。20万円がそのまま全員に支払われるわけではありません。

たとえば、対象工事費20万円・自己負担1割の場合
対象工事費
20万円(上限)
自己負担(1割)
20万円 × 1割 = 2万円
支給額(原則)
20万円 − 2万円 = 18万円

※自己負担1割の仮定例です。支給の可否や額は、市区町村が個別に判断します。

よくある疑問

手すりを付けたら、20万円がもらえると思っていました。20万円は対象工事費の上限なんですね。

自己負担割合は、人によって違います。原則は1割ですが、一定以上の所得がある65歳以上の方は2割または3割です(介護保険の自己負担の割合)。2割・3割の方は、同じ工事費でも支給額がその分少なくなります。本人の割合は、市区町村の介護保険窓口などで確かめられます。

また、対象工事費が20万円を超えても、支給額の計算に入るのは原則20万円までです。上限を超えた部分は、介護保険の住宅改修の支給の対象になりません。

対象は手すりの設置や段差の解消など、所定の改修だけ

住宅改修の対象は、手すりの設置や段差の解消など、所定の改修に限られます。家のリフォームなら何でも対象になる、というわけではありません。予定している工事が対象になるかは、工事を頼む前に確かめましょう。

よくある思い込み

  • 手すりを付ければ、20万円がもらえる
  • 毎年20万円が自動で支給される
  • どんなリフォームでも対象になる
  • 工事が終わってから申請すればよい

実際の仕組み

  • 20万円は原則、対象工事費の上限
  • 申請が必要で、毎年新しく使える枠でもない
  • 手すりの設置・段差の解消など、所定の改修に限られる
  • 原則として工事の前に申請が必要

20万円の上限は、年ごとに新しく使えるようになるものではありません。上限の再設定などには例外的な条件があるため、以前に住宅改修の支給を受けたことがある場合は、市区町村で扱いを確かめましょう。

原則として工事の前に申請。先に工事をすると対象外の場合も

住宅改修でとくに大切なのは、原則として工事の前に申請することです。申請には、住宅改修が必要な理由書や、工事の見積もりなどを用意します。先に工事を済ませてしまうと、対象にならない場合があります。

  1. 相談

    リフォーム会社に発注する前に、ケアマネジャー(ケアプランづくりなどを担う専門職)と市区町村に相談します。

  2. 工事前の申請

    理由書や見積もりなど、必要な書類をそろえて、工事の前に申請します。

  3. 工事

    申請を済ませ、市区町村の案内に沿って工事に進みます。

  4. 精算

    工事のあと、市区町村の案内に従って精算の手続きをします。必要な書類や支給の時期は、市区町村で確かめましょう。

必要な書類や手続きの細かい進め方は、市区町村によって異なる場合があります。リフォーム会社に発注する前に、ケアマネジャーと市区町村へ相談し、手続きの順番を確かめておきましょう。

FPのひとこと

支援は金額だけでなく、手続きの順番も大切です。発注の前に、まず相談から始めましょう。

住宅改修の支給額を試算。自治体の独自助成は別の制度

支給額は、対象工事費と自己負担割合で変わります。下の計算は、対象工事費20万円・自己負担1割を初期値にしています。自分の場合に近い数字に変えて確かめてみましょう。

自分の数字で計算してみる

万円
割

自治体によっては、介護保険とは別に、独自の助成を設けている場合があります。ただし、介護保険の住宅改修とは別の制度です。対象になる人や工事、申請の方法もそれぞれ決められているため、同じものだと考えず、分けて確かめましょう。

なお、住宅改修で自分で負担した分は、介護サービスの自己負担の月の上限(高額介護サービス費)の対象外です(介護サービスの自己負担の月の上限)。工事費の自己負担は、月々の介護費とは分けて予算を考えておきましょう。

工事を頼む前に確かめたいことと、家計の準備

住宅改修を考え始めたら、リフォーム会社に工事を頼む前に、次のことを確かめておきましょう。

  • 要介護・要支援の認定を受けているか
  • 予定している工事が、所定の改修に当たるか
  • 本人の自己負担割合が何割か
  • 以前に住宅改修の支給を受けたことがあるか
  • 理由書・見積もりなどをそろえ、工事の前に申請できるか
  • 自治体の独自の助成があるか(介護保険とは別に確かめる)

認定をまだ受けていない場合は、申請から始めることになります。相談先と認定までの流れは、親の介護で最初に相談する窓口と申請の流れで紹介しています。工事費の自己負担を含め、介護にかかるお金をどう準備するか迷うときは、公的保障を前提に、家計の不足と備え方を整理してみましょう。あいマネのFP相談でも、その整理ができます。

よくある質問

介護保険の住宅改修で、20万円もらえますか?

20万円がそのまま支給されるわけではありません。20万円は原則として対象工事費の上限で、自己負担割合に応じた額が支給されます。たとえば対象工事費20万円・自己負担1割なら、支給額は原則18万円です。

住宅改修の申請は、工事が終わってからでもできますか?

原則として工事の前に申請が必要です。先に工事を済ませると、対象にならない場合があります。リフォーム会社に発注する前に、ケアマネジャーと市区町村に相談しましょう。

どんなリフォームでも、介護保険の住宅改修の対象になりますか?

すべてのリフォームが対象になるわけではありません。対象は、手すりの設置や段差の解消など、所定の改修に限られます。予定している工事が対象になるかは、工事の前に確かめましょう。

住宅改修の20万円は、毎年使えますか?

毎年新しく使える枠ではありません。上限の再設定などには例外的な条件があるため、以前に支給を受けたことがある場合は、市区町村で扱いを確かめましょう。

自治体独自の住宅改修の助成と、介護保険の住宅改修は同じですか?

別の制度です。自治体によっては独自の助成を設けている場合がありますが、対象や申請の方法はそれぞれ違います。介護保険の住宅改修とは分けて確かめましょう。

※対象工事費20万円・自己負担1割は、説明用の仮定例です。支給の可否や額は、市区町村が個別に判断します。

※住宅改修費の支給には、要介護・要支援の認定、対象の工事であること、工事前の申請などの条件があります。上限の再設定などには例外的な条件があります。

※出典の新宿区の案内は、自治体の案内の一例です。必要な書類や手続きの流れは、住んでいる市区町村で確かめてください。

※自治体が独自に設けている助成は、介護保険の住宅改修とは別の制度です。

※掲載している内容は、2026年10月2日時点の制度・公表資料にもとづく一般的な情報です。給付・免除には所定の条件があります。詳細は加入先・公的窓口でご確認ください。

※あいマネの相談(FP相談・保険相談)は、家計の整理をお手伝いする窓口です。公的給付の支給を決める窓口ではありません。

参考にした資料

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